CD 輸入盤

交響曲第9番 ヴァント&シュトゥットガルト放送響(1979年 オットーボイレン・ライヴ)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH04058
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ギュンター・ヴァント in オットーボイレン
シュトゥットガルト放送響との圧倒的なブルックナー9番


荘厳な中にもロココ様式ならではの美しさが漂うオットーボイレンのベネディクト修道院にあるバジリカ聖堂。日本では、ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管によるブルックナー第5番の響きの豊かなライヴ録音で有名になったこの場所で、なんとギュンター・ヴァントがブルックナーの第9番を演奏していました。

 まず驚くのは音質の良さ。機材の優秀さやマイク・ポジション選定の巧みさもあってか、ライヴ録音ながら、同時期のケルン放送響とのスタジオ録音よりも明らかに音質が良く(!)、特に深みのある低音域を軸とした強烈なトゥっティは迫力満点の聴きものとなっています。間接音が豊かなため、管楽器の音も実に潤い豊かですし、また、それゆえブルックナー特有の「休止」もここでは大変に効果的です。

 オーケストラがチェリビダッケ時代のシュトゥットガルト放送交響楽団という点も見逃せないところ。日頃からチェリビダッケに鍛えられていただけあって、ヴァントの厳しい要求にも高い集中力で見事に応え、合奏精度の高さ、アーティキュレーションの統一、ソロの洗練された美しさなど申し分ありません。その性能の良さに影響されてか、あるいはライヴということもあってか、ヴァントのアプローチも、同時期のケルン盤に較べてより表現の振幅の大きなものとなっており、劇的な性格が強まっているのがポイント。第1楽章展開部のクライマックス(13:25〜)など驚くほかない壮絶な音楽です。

 ヴァントの伝記作者でもあるヴォルフガング・ザイフェルト氏が大絶賛する気持ちも十分に納得の見事な演奏といえるでしょう。

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
 シュトゥットガルト放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1979年6月24日
 録音場所:オットーボイレン、ベネディクト修道院バジリカ聖堂
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

収録曲   

  • 01. Symphony no 9 in D minor, WAB 109
  • 02. Symphony no 9 in D minor, WAB 109
  • 03. Symphony no 9 in D minor, WAB 109

総合評価

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ヴァントのブル9では最速級で後年のような...

投稿日:2011/09/27 (火)

ヴァントのブル9では最速級で後年のような精密さよりも気迫で勝負した熱演。今じゃMPO、NDR各種、ベルリンドイツなど超弩級の凄演が正規盤で出ておりその中ではこのSRSO盤は他盤に押され気味だが後年にはない凄絶な推進力があり必聴。同オケにはライトナー、ジュリーニの名演があるが(チェリはチト不満)、ヴァントは最も厳格でどの表現もビシッとキマり、長めの残響のために休止が神憑り的。録音も79年ライヴだが深々とした低弦、ティンパニの重量感、強靭な金管の咆哮まで明瞭に捉えており最高!

ワレンペラー さん | 広島県 | 不明

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残響が凄まじいが、細かいことを気にせずに...

投稿日:2011/09/12 (月)

残響が凄まじいが、細かいことを気にせずに愉しめる。私は、最晩年の神経質でどうでもよい細部にまで拘るヴァントよりも、70、80年代の壮気漲るヴァントのほうが好きだ。BPOを振った演奏がもてはやされているが、はっきり言って本盤のほうが作曲家の意図に適っているように思えて仕方がない。

ひろの さん | 東京都 | 不明

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個人的にヴァントの9番はどれも、意外と手...

投稿日:2011/07/28 (木)

個人的にヴァントの9番はどれも、意外と手綱を緩めたようなソフトタッチな部分が気になって響きが結晶化しないもどかしさを感じていましたが、これは手放しで凄いと感服しました。同じ、シュトゥットガルト放響のライトナーやジュリーニを超える名演と言っても過言ではありません。もちろん、同じ教会でのヨッホムの5番とは比べ物にならないほど見事な音響で、数多い教会での録音でもトップでしょう。やはり晩年は安全運転が多くなっていたことを実感しました。このころにBPOを振らせてあげたかったです。

馬羅 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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