CD 輸入盤

交響曲第8番 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1990東京ライヴ)(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALT197
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブルックナー交響曲第8番
ヴァント&北ドイツ放送響
1990年来日公演
サントリーホール・ライヴ録音


アルトゥス・レーベル創立10周年記念盤は、ギュンター・ヴァントの来日公演のCD化です。このときヴァントはブルックナーの8番を3回指揮するためだけに日本を訪れ、ほかの曲目の公演はペンデレツキが受け持っていました。

【1990年秋のブルックナー対決】
1990年は、ブルックナー・ファンにとって忘れがたい年となっています。10月のチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルの来日に続いて、11月にはヴァント&北ドイツ放送響が来日、両者共に素晴らしい演奏を聴かせてくれたからです。
 同じ1912年生まれでドイツで長く活躍した両巨匠の音楽は、ある意味で対照的なものでしたが、それぞれの道を究め尽くし、1980年代に入ってからそのスタイルを完成させたという共通点も持っており、また両者共にブルックナーを看板としていた点でも似ていました。

【求心的で力強いブルックナー演奏】
ヴァントの芸風の特徴は、精緻な合奏を追及し、引き締まったリズムと巧みなバランス配分による明晰なアンサンブルが印象的なもので、克明なアクセントと、基本的には飾らぬ質実剛健なフレージングがそうしたスタイルに独特の魅力を添えています。これらの特徴は、長年の手兵である北ドイツ放送響を指揮した演奏で特に顕著だったようで、この第8番の録音でもそのことは明らかです。
 ヴァントはここで、チェリビダッケのように人数を大幅に増強したり、極端に遅いテンポを採用したりせず、楽譜に指定された3管編成を尊重し、内声バランスをも重視した味わい深いサウンドを響かせています。
 こうしたヴァントのスタイルは、同じオケとのリューベック大聖堂ライヴとムジークハレ・ライヴでも一貫していましたが、来日公演では体調も良かったのか、トータル83分とテンポもよく、終始一貫して緊張感が保たれているのがポイントです。サントリーホールの豊かな残響も作品にはふさわしく、深みのあるサウンドがブルックナーを聴く喜びを心ゆくまで味わわせてくれます。

【NHKによる優秀録音】
このときの公演の模様は、約2週間前のチェリビダッケのときと同様、NHKによって収録されていますが、ホール内空間に対してヴァント&北ドイツの人数の方が適切だったのか、リマスタリングがうまくいったのか、音質条件はヴァントの方が良く、細部まで克明なサウンドに仕上がっています。第3楽章アダージョでの天上的な美しさから、第4楽章再現部の鬼神のような凄絶な迫力など、ブルックナー8番の稀有な演奏を味わうのに十分なクオリティが保たれています。
 実際の演奏でも、トゥッティでは若干飽和気味だったチェリビダッケの巨大サウンドに対して、ヴァントのトゥッティはシャープで解像度の高いものだったので、CDでの印象差も納得のできるものです。(HMV)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)

 ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1990年11月3日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 収録:NHK マスタリング:斎藤啓介(アルトゥス)

【ヴァントのブル8演奏時間比較】
1971 15:44 + 14:57 + 26:10 + 23:54 = 80:45 ギュルツェニヒ管
1979 15:44 + 15:04 + 26:10 + 24:24 = 81:22 ケルン放送響
1987 16:50 + 15:37 + 28:29 + 25:15 = 86:11 北ドイツ放送響(リューベック)
1990 16:17 + 15:19 + 27:29 + 24:42 = 83:47 北ドイツ放送響(東京)
1993 17:16 + 16:05 + 28:45 + 25:46 = 87:52 北ドイツ放送響(ハンブルク)
2000 17:16 + 16:28 + 27:56 + 26:32 = 88:12 ミュンヘン・フィル
2001 17:03 + 16:07 + 27:36 + 26:21 = 87:07 ベルリン・フィル

CDは国内プレスとなります

内容詳細

90年11月3日の東京、サントリー・ホールでの実況録音。ヴァント、北ドイツ放響の初来日時の記録で、ヴァント全盛時の名演として、長く語り継がれていた公演だ。ファン待望のアルバムといえるだろう。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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神品です!感謝です。久しぶりに第8を聴い...

投稿日:2011/11/18 (金)

神品です!感謝です。久しぶりに第8を聴いて震えるような感動を覚えました。ちなみに拍手はカットされたらしく、私のような神経質な者も安心して聴くことができました。

としちゃん さん | 宮城県 | 不明

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ヴァントの同曲録音は数あれど、この演奏は...

投稿日:2011/10/31 (月)

ヴァントの同曲録音は数あれど、この演奏は非常にドラマティックで濃厚な表現が聴く者の胸をぐいっと惹きつける。「動的だ」とライナーノートで舩木氏が指摘しているが、同時に「劇的な」表現が頻出する。独特の緊張感、美しい木管や弦のトレモロなどは既に晩年の様式と同じであるが、ヴァイオリンが時に驚くほどクレッシェンドと共に濃厚な感情表出を和音から噴出させ、中低弦が様々な音型を底深く意味深くうごめくように響鳴し、極めつけは圭角のある金管郡(特にTrb,Tuba)の容赦ない天を裂くような強奏が引き締まった造型の中で劇的に表現されている。オーケストラもベルリンpoと比べても、よりヴァントおよびブルックナーを良く知った練られた音となっておりその音楽の呪縛にガシッと捕まえられたような気持ちで一気呵成に聴かせてしまう。リヒターのバッハ演奏にも似た音楽でヴァントは、この長大な曲への畏敬の念を持ちながら一切の無駄を排しつつ真正面から対峙し、最も真剣に劇的にその世界を見事に捉え描き切っている。素晴らしい!!

no music no life さん | 奈良県 | 不明

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これはもう神品と言うべきではないかな。孔...

投稿日:2011/06/07 (火)

これはもう神品と言うべきではないかな。孔子の言う「心の欲するところに従えども規を越えず」という境地。テンポ、音量など、すべてが絶妙なバランスのもとにあり、例えばもっと迫力があってもいいかと一瞬思っても、「いや、これで充分なのだ」とすぐに納得してしまう、すばらしい説得力に満ちております。もしちょっとだけ不満を言うなら、第4楽章のみ、感興に乗って少し走る感じがあること。でも、問題ではありません。また、ヴァントの意志をオーケストラが百パーセント音化しているのではないかと思われ、よい意味で目立つ技もなく、最高のコンビネーションが実現しています。驚異的な出来栄えだなあ。至高の演奏と言うべし。録音も何の不満もなし。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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