CD 輸入盤

交響曲第7番(ザンデルリング&シュトゥットガルト放送響 1999)、交響曲第9番(ジュリーニ&シュトゥットガルト放送響 1996)(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
94604
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


シュトゥットガルト放送響のブルックナー
ザンデルリングの7番、ジュリーニの9番


シュトゥットガルト放送響は、かつてチェリビダッケの薫陶を受けたこともあって、ブルックナーの演奏に関して非常に良いセンスを持っていました。そのオケをザンデルリングとジュリーニという2人の巨匠が指揮して残したライヴ録音を、まとめてお買得価格にしたセットが登場します。

【ザンデルリングの7番】
1999年リーダーハレでのデジタル録音。意外にもブルックナー録音の少ないザンデルリングですが、過去の第3番の凄い演奏にみられるように音楽的な適性は抜群です。
 この第7番でも遅めのテンポ(70分強)で重厚な仕上げがほどこされたスタイルが特徴的ですが、ここでのザンデルリングには、3番でみられたような力みや力技は一切無く(あれはあれでまた魅力的でしたが)、作品の流れを自然に受け入れたかのような美しい進行がとても印象的で、特に前半2楽章の感動の深さはただごとではありません。
 7番の旋律美と和声の魅力を非常に深いレベルで表現したみごとなアプローチであり、打楽器を使用せずとも十分過ぎるほどのエネルギー感で頂点をきわめる第2楽章の素晴らしさは、録音状態も含めて格別なものがあります。
 後半2楽章も素晴らしく、武骨で逞しいスケルツォに、実演のザンデルリングならではの高揚感を満喫させるフィナーレが、前半2楽章の荘重な美をみごとに収斂しつつ解き放つさまは真に優れた演奏の証とも呼べるものでしょう。


【ジュリーニの9番】
晩年のジュリーニは、遅いテンポでときに旋律を瞑想的なまでに耽美的に歌わせるのを特徴としており、ブルックナーでは特にそうした傾向が顕著だったようですが、このシュトゥットガルト放送響との演奏では、ウィーン・フィルとの演奏よりトータルで7分ほど速いテンポが設定されており、1976年のシカゴ盤よりも1分半ほど速く、また、前日の演奏よりも若干速くなっています。よほど体調が良かったのでしょうか。
 なお、シュトゥットガルト放送響はシューリヒトやチェリビダッケの薫陶を受けたことから、ブルックナー演奏の良い伝統を持っており、これまでにも数々の名演奏を聴かせてきました。CDで聴ける交響曲第9番だけでも、シューリヒト(1951)、チェリビダッケ(1974)、ヴァント(1979)、ライトナー(1983)と、個性豊かで非常に優れた演奏が揃っており、壮観というほかない状態です。
 そんな彼らだけに、今回のジュリーニとの演奏でも充実したアンサンブルを聴かせており、大変聴きごたえのある仕上がりとなっています。音質が良好なのも嬉しいポイントです。(HMV)

【収録情報】
CD1 (71:14)
● ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB.107

 SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
 クルト・ザンデルリング(指揮)

 録音時期:1999年
 録音場所:シュトゥットガルト、リーダーハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 収録:SWR

CD2 (62:18)
● ブルックナー:交響曲第9番ニ短調

 SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音時期:1996年9月20日
 録音場所:シュトゥットガルト、リーダーハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 収録:SWR

収録曲   

ディスク   1

  • 01. I. Allegro moderato
  • 02. II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam
  • 03. III. Scherzo: Sehr schnell
  • 04. IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell

ディスク   2

  • 01. I. Feierlich, misterioso
  • 02. II. Scherzo: Bewegt, lebhaft
  • 03. III. Adagio: Langsam feierlich

総合評価

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このセットではザンデルリンクの素晴らしさ...

投稿日:2024/12/14 (土)

このセットではザンデルリンクの素晴らしさが光る。特にアダージョの演奏はこれ以上のものは聴いたことがない。25分という長さは昨今の上岡など30分超えの演奏も増えてきたが、長ければいいというものではなく、長すぎてもだれるような演奏では聴き続けるのが苦痛だ!そこから比較、というにはザンデルリンク先生に大変失礼だが、比べるとあまりの差に愕然とする。美しく、そして哀しいのである。子のCDを入手以来他の朝比奈やヴァントも聴く機会が減った。とにかく聴いてみてください、としか言えない。ジュリーニの第九はシカゴとの盤の方がきれいな気がする。

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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 ジュリーニよる9番は、有名なDVD名指...

投稿日:2013/02/24 (日)

 ジュリーニよる9番は、有名なDVD名指揮者の軌跡Vol.7の本番の方の演奏だと思われる。このDVDはリハーサル風景が詳しく収められているという意味で極めて興味深い。ジュリーニの徹底的にオケに歌わせる指揮がどのように実現されるのかが手に取るように分かる。この中でドイツ語のhaltenという言葉をジュリーニはさかんに使っている。伸ばしてという意味で、長く溜めた演奏を求めている。それからさかんに主旋律を演奏するパートが他のパートに押されて聞こえなくなりそうなところで、音をしっかり出すようにと修正している。リハーサルの後に本番が入っているが、リハーサルの印象が強すぎるせいか余り感動しない。細部の各パートの演奏者の手指に視線が行って気が散ってしまう。そこで今回このディスクを購入して音だけを聞いてみると、やはりすばらしい。オケの良さもよく分かった。しかもこのディスクはザイデルリンクの7番と一緒になっている。大好きな二人の指揮者が同じオケでブルックナーを振ったのを聞けるというのはファンにとって実に有難い。ザイデルリンクも予想通りすばらしい。結論としてシュトゥットガルト放送響が優れたオケであることを痛切に感じることができた。この企画に心から賛意を送りたい。

Seago さん | 東京都 | 不明

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同じレーベルなので、この2枚がセットにな...

投稿日:2012/01/28 (土)

同じレーベルなので、この2枚がセットになってくれないかと密かに願っておりましたが、夢が実現。楽譜との整合性といったような専門的なことは分かりませんが、ザンデルリングの7番、ジュリーニの9番ともに比較的遅めのテンポを基調とし、ドイツの名門オケから実に素晴らしい音を引き出しています。批評家受けは悪いでしょうが、私にはこれぞブルックナーと聴こえました。ザンデルリングは愛聴盤マタチッチ&チェコ・フィルに匹敵し、ジュリーニはシカゴやVPOとの世評に高い名盤がありますが、私は当盤が最もジュリーニらしさが出ていると思います。永らく入手困難でしたがこうしてカタログに復活したことは幸いであります。

淳メーカー さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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