CD

交響曲第5番 クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル(1959)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
DLCA7012
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲第5番

「...ライヴだけあってウィーン盤よりも表情や響きがいっそう濃密である。オーケストラの音色もウィーン・フィルの弦の甘美さを持たない代わりに、素朴で誠実な良さがある。第1楽章の金管強奏はこのほうが熱く、終楽章コーダの凄味も特筆もの...」(宇野功芳 クラシックプレス 11 より)
1959年3月19日ライヴ録音(モノラル)。DECCA盤を上回る名演とマニアに大人気の演奏が素晴らしいクオリティで蘇りました。コントラバスのマッシヴな低音からシンバルの高音に至るまで、歪み感少なく再現した実に水準の高いマスター・テープ、及びリマスタリングで、木管や金管、ティンパニも克明に聴きとれるため、当時のミュンヘン・フィルのオーボエの鄙びた美しさなども魅力十分に響いてきます。
 たとえば、全曲のクライマックスである 第4楽章コーダでのとんでもなく巨大なスケール感と凄まじいエネルギー・レヴェルが、ここでは力強くクリアーな音で体感できるため、あらためてクナッパーツブッシュの音楽の底知れぬ魔力に呪縛されてしまうこと請け合いです。この年代のライヴ録音としては最上の部類に属する素晴らしい音質だと言えるでしょう。
 演奏は全体に、ライヴのクナッパーツブッシュならではのアクティヴな音楽の表情、強烈なコントラストと味のあるアゴーギクがたいへんに効果的なもので、第1楽章冒頭のピツィカートから、ドスの効いた低音と動的な表情がたまりません。第3主題も素朴な逞しさと無垢な美しさが並存する見事な演奏であり、絶妙すぎるテンポ・ルバートと共に忘れがたい感銘を与えてくれます。
 クナッパーツブッシュが愛好した「シャルク改訂版」による演奏のため、原典版に慣れた耳には驚く個所もいくつかありますが、第4楽章フーガおよび二重フーガにおけるティンパニ追加や、コーダでの賑やかな打楽器追加など、演奏が良いためむしろ効果的と思える部分も少なくないのが面白いところです。

ブルックナー 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
 収録:1959年3月19日 ミュンヘン



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ブルックナー 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

内容詳細

例によってマニアからは嫌われている改訂版を使用しているが、巨大な演奏の前には、版の問題などは吹き飛んでしまう。オリジナル・マスターからの復刻で、音は生々しく迫力は倍加した。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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タントリスMT さん | 滋賀県 | 不明

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jin さん | 長野県 | 不明

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投稿日:2011/07/08 (金)

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ワレンペラー さん | 広島県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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