SACD

交響曲第4番『ロマンティック』(初稿) ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10078
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』1874年第1稿
ケント・ナガノ&バイエルン国立歌劇場管弦楽団

モントリオール交響楽団とのベートーヴェン・アルバムに続く、ケント・ナガノのRCA RED SEALへのレコーディング第2弾。
 彼自身「自分の故郷はモントリオールとミュンヘン」と語っている通り、2006/2007年シーズンから音楽総監督を務めるバイエルン国立歌劇場は、彼の音楽活動の中心の一つで、今回のブルックナーは、就任後2シーズンを経てますます評価を高めているこのコンビによる初のレコーディングとなります。
 ケント・ナガノは、故ギュンター・ヴァントに私淑し、ヴァントの演奏会やリハーサルを熱心に聴き、ヴァントとの対話を通して、ブルックナー作品の指揮に関する先人の智慧を習得しています。すでに彼のブルックナーは、ベルリン・ドイツ交響楽団との第3番、第6番と第8番があり、いずれも重量級ながらも明晰さを失わない演奏によって高い評価を得ています。
 今回は、200年以上の伝統を守りつつ、ドイツ特有の深々とした響きと、歌劇場のオーケストラならではの機能性の高さが結びついたバイエルン国立歌劇場管弦楽団との録音となります。
 ケント・ナガノは、独創的なブルックナーの筆致が最も生かされてとして、ブルックナーが最初に構想した第1稿版を使用してレコーディングに臨んでいます。
 初演時には、この独創的な初稿は聴衆に理解されず不成功に終わりましたが、近年はこのヴァージョンへの評価が高まり、インバルやギーレン、ロジェストヴェンスキー、ロペス=コボス、ノリントン、デニス・ラッセル・デイヴィス、シモーネ・ヤングなど注目すべき録音が登場するようになって来ました。

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1874年第1稿)
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団(国立管弦楽団)
 ケント・ナガノ(指揮)

 録音:2007年9月、ミュンヘン
 DSDマスタリング
 SACD Hybrid
 SACD Multi 5.0ch/ SACD Stereo / CD Audio Stereo

内容詳細

ナガノによるブルックナー第4弾で、手兵・バイエルン国立管との初録音。耳慣れた版(第2稿)とは大きく異なり、ラディカルさの際立つ第1稿を使用するが、ナガノは作曲家の斬新な発想を尊重しつつも、最大限に洗練させて、クリアでスケール豊かな秀演を披露する。★(直)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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通常の「ロマンティック」とは別の曲だと思...

投稿日:2013/07/27 (土)

通常の「ロマンティック」とは別の曲だと思った方がいい。 初稿ということで言えば興味深いが、やはり完成度がかなり低い。 ロマンティックの旋律が随所に出てくるが支離滅裂な構成で 評価に値しない。

abbadondon さん | 栃木県 | 不明

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大変興味深く聴きました。「ロマンティック...

投稿日:2013/03/10 (日)

大変興味深く聴きました。「ロマンティック」の初稿、かつてインバル盤でも聴き、その違いに驚きつつも、結局その後の版に聴かれる魅力がまるで感じられず、初稿の演奏はずっと今まで手にいたしませんでした。第1楽章はいかにも散漫で、これじゃ当時周囲に相手にされないのも当然としか思えないし、第3楽章はまるで別音楽で陰鬱に過ぎていいとは思えない。ですがねえ、このナガノさんの演奏は意外にもこの曲を「悪くないぞ!」と思わせるだけの力があります。ブルックナーのこの曲を、金管ブカブカ・打楽器バンバンの「剛」の方向を採らず、「柔」を大切にした抒情的な作品として演奏しきったからかなあ、と思ったりしました。拡がりや強さを志向するのではなく、静謐さや内向きの枠の中にきっちりと作品を収め、今聴くような大交響曲にのちに発展していく原型でもなく、ブルックナーの巨大な交響曲群の一角を占めるものでもなく、ただ一つ独立してある作品として、抒情的味わいを大切に演奏した、そんな印象です。そうすると、やや屈折した曲想や流れがそれはそれで面白い感じになりました。個人的には大いに評価したいディスクです。オケは優秀、録音も優秀。結構でした。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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珍しい第1稿版のブルックナー交響曲第4番の...

投稿日:2011/05/10 (火)

珍しい第1稿版のブルックナー交響曲第4番のCDでケント・ナガノがレーベルを変えての2007年(ナガノ56歳)録音盤です。いろいろ評価の仕方もありましょうが作品自体は通常改訂版を聴き慣れている私には散漫な感じがしたものの全く改訂版では描かれていないテーマや運びで捨てがたいものがあり演奏の落ち着き、殊にオーケストラBSの響きがその「捨てがたさ」を助長している様に思えました。ナガノのレパートリーでは結構ヘヴィーな作品のウエイトが高く特にブルックナーの指揮には一つの方向性を見出してはいる様です。さて、演奏タイムは@21’18A20’19B13’23C20’04とどの楽章も?通常改訂版より2〜3分長く費やしておりそれが更に時としてまとまり感にかけるように思えるのかもしれません。第1楽章あの冒頭の主題は幽玄なホルンでスタートしますがもうすぐに旋律ラインは聴き慣れたものから外れて聴く者は焦点を合わせ直さなければなりません。版の違いによるもので展開部も随分異なりブルックナー独特のドスを効かせた低音を轟かすシーンよりロマンチックな穏やかなシーンが印象に残りました。フィナーレ近くの異常な「間」は馴染みのブルックナー休止よりインパクトは強いです。落とし処〆で堂々としながらファッと終わったのも同様。第2楽章スタートは深々とした穏やかな面は改訂版通りなのですが弦の思わぬ綺麗なメロディに面食らいつつ一方で半煮え気分は消えませんでした・・・ただ演奏はナガノの目が行き届いている感じはします。第3楽章は出だしホルン主題から全く改訂版とは異なります、私自身はこの主題は所謂狩りスケルツォとは別に親しみが持てました。最終楽章、お馴染のテーマは垣間見せるものの全体の運びはやはり異なります。「間」を駆使しつつ時として説明的な楽想進行には抵抗感を覚えました。全曲を通し最後の〆の管楽器とティンパニーの持続音まで見事に捉えた録音の素晴らしさには注目しました。一聴して見ても面白い盤ではありましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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