ブラームス(1833-1897)
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ブラームス(1833-1897) レビュー一覧 3ページ目

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商品ユーザーレビュー

5943件
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  • カラヤンという指揮者を私達(極東の日本において)は...

    投稿日:2010/06/04

    カラヤンという指揮者を私達(極東の日本において)は長年において大きく誤解していた。それはカラヤンが多くのセッション録音を残し、あたかもそれこそがカラヤンの作り出す音楽(芸術)の全てのように評価していたからではないだろうか。 今世紀に入りカラヤンのライブ録音が数多く発掘されるにつれ、実はカラヤンも古の巨匠達と同じくライブで燃焼する指揮者だったことが多くの人の認めるところとなった。 つまり、言い方は悪いが「あの完全加工品」(セッション音源)に「魂」が入ったとてつもなく豪華絢爛で生々しい音楽なのである。 とくにこの「浄められた夜」はデーメルが謳いあげたシチュエーションをはるかに越えたロマンチズムに満ちている。そして70年代に録音された同曲を凌駕する熱さは、老いて益々情熱的な、そして達観した芸術家であった証であろう。 ブラームスについては他の方のレビューで語りつくされている通りである。ただ、重厚なテンポと響きであるが、タイミングをみると45分をキープしている。この辺がカラヤンの音楽が間延びせず、引き締まった感があるところなのかもしれない。 音響についてのコメントが多いが、これについては、各人のこだわりで判断するのが良かろう。

    karajan fan さん |40代

    14
  • まだCDなどないLPの時代、高校生であった私が最初に手...

    投稿日:2013/02/15

    まだCDなどないLPの時代、高校生であった私が最初に手にしたブラームスのレコードがこの演奏家の第4番。お気に入りの一枚でしたが、その後に出てきたクライバー盤の迫力に圧倒されて自分の中ではベーム盤の影が薄くなってしまいました。やがて時代はCDの時代へ。レコードをすべて売り払い、CDでクレンペラー盤やバルビローリ盤などの全集を揃え、どれも良いと思っていましたが、25年以上の月日を経て今回、再びこの演奏家の全集を購入してみました。長い月日を経た後の再会となりましたが、オケの鳴らし具合の見事さに圧倒されました。高校生の頃と比べて格段に作品を奥深くまで鑑賞できる自分にも少し感動しました。それなりの年月を生きてみなければ人生のありがたみが分からないように、音楽を鑑賞できるようになるのもそれなりの月日が必要ということなのでしょうか。ただただ脱帽したい演奏です。まだ2番と4番しか聴いていませんが、他の曲も楽しみです。

    JAZZMAN さん |40代

    13
  • つべこべ言わず、音楽に耳を傾けろ。様々な制約はあろ...

    投稿日:2012/10/20

    つべこべ言わず、音楽に耳を傾けろ。様々な制約はあろうが、知情意、技も揃った、見事なブラームスが、ここには、ある。ドイツのオーケストラの様な、重厚感は、乏しいが、迫力、叙情性、心に迫って来る音楽が、詰まってます。フィルハーモニア管もそりゃ、崩れることもあるが、首席指揮者選びには、間違いを、起こしません、ムーティ、シノ―ポリ、ドホナーニ、サロネン。とことん付き合います。歴史的にも、ありとあらゆる客演指揮者と共演し、吸収、経験を積んでます。どんなに、忙しいスケジュールでも、音楽のレベルを、落とさない素晴らしい、暖かい弦と名手を持ったしたオケです。特に、この2番、朗々と歌い上げ、ティンパニが、引き締めた情感豊かな名演で私は、心落ち着き、魅せられてます。4番も、浪漫ティック、切迫感も素晴らしい。1番、3番も、まごう事なき、本質を突いたブラームス。晩年となったドホナーニ、集大成のライヴ名演集。ドホナーニは、クリーヴランド、ウィ―ンフィル(メンデルスゾーンは、絶品!)、チューリッヒ、北ドイツ放送響の演奏も含めて、ここフィルハーモニアでも、素晴らしい演奏をしている名指揮者だ。断言する。

    sunny さん |40代

    13
  • 「名曲名盤300選」の最新版で、高名な大御所評論家...

    投稿日:2011/06/24

    「名曲名盤300選」の最新版で、高名な大御所評論家が当盤を第2位に推薦していたのには驚かされた。若い愛好家の方々は、この大評論家がカラヤンが亡くなった時に、「中身のない芸術家で10年もすれば忘れ去られるであろう」と断言していたことをご存知であろうか。私は今でも来日公演での、響きの美しさと迫力を併せ持った演奏が忘れられない。録音が多少もどかしいものの、実演でのカラヤンの凄さを想起させてくれる1枚である。

    トロ さん

    13
  • この演奏会は春だった。当時私は中3だったが、このチ...

    投稿日:2014/09/23

    この演奏会は春だった。当時私は中3だったが、このチクルスのチケットは抽選に外れていたので諦めていた。ところが、直前になってNHKはオケピットを開放し、当日券を売り出すと告知した。私は親を拝み倒し、チケット代7000円を握りしめ、友人と当日券を求め並び、この日のチケットを入手できた。そしてこの演奏会、冒頭のレオノーレ、火の鳥と聞いてオーケストラというのはこういう音を出し、こういう表現をするのだと、心から思い知った。しかし後半のブラームスは私の想像を超えていた。第四楽章のコーダに向かうところで自然と涙が溢れ出し、クラシック音楽とはこれほど凄いものだとベームに教えてもらった。このチクルスのアンコールはブルードナウかマイスタージンガーと知っていたので、できればマイスタージンガーが聞きたいと願っていたが、アンコールでマイスタージンガーが鳴り始めたとき、心から震撼したことを今でも鮮明に覚えている。叶うならば、今の若い世代が、このようなエポックメーキングなクラシックの演奏会を聞く機会を持ち、クラシックを人生の糧とするような体験をしてほしいと心から願うのだが、それは叶わぬ夢なのだろうか・・

    てつ さん |50代

    12
  • 演奏時間が速すぎるという評をあちらこちらで見かけま...

    投稿日:2013/11/16

    演奏時間が速すぎるという評をあちらこちらで見かけますが、標準的な演奏と比べたら速いというだけで、往年の巨匠たちと比べて異様に速いというわけではありません。 3番以外はトスカニーニ/NBCの演奏とほぼ同じテンポですし、ワルター/NYPよりはやや落ち着いたテンポです。もっとも、あちらはモノラル録音、こちらは優秀ステレオ録音ですので、オーディオ機器から聞こえてくる音だけでは正当に比較しがたい部分が多々ありますが……。 また、本全集はテンポ設定や異項を含めた曲目だけが注目されがちですが、オーケストラの音色もすばらしく重厚であり(ベートーヴェン全集の時と同様に)これがテンポの速い演奏でも軽薄に陥らないための要素のひとつとなっているように思われます。 シャイーが首席指揮者に就任してからのLGOの音色の変化を厭う人々もいますが、本全集を聴くかぎりLGOの重心の低い音色や木管のまろやかさは決して失われてはいませんし(ティンパニは丸くなったかな?)、私には彼のきびきびとした指揮とLGOの渋い音色は絶妙にマッチしているように感じられるのです。 とにもかくにも、重厚な音色で締まったテンポのブラームス全集というものは今までにありそうでなかったものなので、本全集は貴重な財産となりました。 (曲ごとの個人的な評価は1番>2番>3番>4番となります) 聞くところによると、ラフマニノフの交響曲全集も録音が予定されているとのことで、ロマンべったり甘々“ではない”ラフマニノフが聴けるのではないかと、今から期待が高まっております。 ……ただ、ブックレット状のケースだけはマイナスポイントです。 もうすでに傷だらけですよ〜(まあ再生できるからいいんですけども)。

    no.4 さん |20代

    12
  • とにかく2番が素晴らしい聞き物である。 厚みのある...

    投稿日:2012/04/16

    とにかく2番が素晴らしい聞き物である。 厚みのあるブラームスではないが、アメリカのオケの残した ブラームスとして大変個性的だが、ショルティ、シカゴの残した 録音としても最右翼の録音だろう。 2番は音質が何より素晴らしく、このように滑らかなシカゴの弦セクションの 音も珍しい。4曲中、2番が別格で良い。 エンジニアはケネス・ウィルキンソンの仕事だろうか。 メディーナ・テンプルでの録音に概して良い録音が多い。 レコード芸術はつくづく録音する側の見識が半分を占めるのだと 改めて思わされる盤でもある。

    大審問官 さん

    12
  • ブラームスのこの2つの協奏曲は華麗なテクニシャンが...

    投稿日:2012/04/03

    ブラームスのこの2つの協奏曲は華麗なテクニシャンがスラスラと弾いたら全然面白くないのでは。と言うのはこのギレリスの演奏を聴いて初めてこの2曲の良さがわかったからだ。もちろんギレリスも技巧は完璧だが全体を通して伝わるのは作品への愛情、慈しむように一音一音心をこめて弾いているのがわかる。そしてベルリン・フィルとヨッフムというブラームスには最適とも言えるオケが本当に滋味溢れる味わい深いドイツの響きを奏でているのも素晴らしい。野に咲く一輪の白い花の美しさに似た心温まる演奏。

    しょーぱん さん

    12
  • 鋼鉄のピアニストであるギレリスと穏健長老派指揮者の...

    投稿日:2010/01/20

    鋼鉄のピアニストであるギレリスと穏健長老派指揮者のヨッフムという、一見すると水と油のように思える組み合わせであるが、本盤を聴くとそれが杞憂であることがよくわかる。ヨッフムの温かくも、決して隙間風の吹かない重厚な指揮ぶりがブラームスの渋い曲想に見事にマッチしており、加えて、ブラームスの協奏曲の難曲とも言われるピアノパートを力強い打鍵で弾き抜いていくギレリスの強靭なピアニズム。演奏が悪かろうはずがないではないか。これら両者を、当時、最高の状態にあったベルリン・フィルが好サポートしており、役者三者がそろい踏みの本盤は、両協奏曲の数々の名演の中でも、ベストを争う名演に仕上がっていると高く評価したい。特に、ギレリスにとっての初録音というのは意外であったが、ピアノ協奏曲第1番が超名演であると言える。冒頭の雷鳴のようなティンパニのド迫力(これは、入団し立てのフォーグラーであろうか?)には度肝を抜かれるし、随所に見られる枯れた味わいも感動的だ。ギレリスも、決してテクニックを誇示するのではなく、ブラームスの青雲の志を描いた楽曲への深い共感の下、めまぐるしく変化する楽想を適切に捉えた絶妙の表現を示している点を評価したい。ピアノ協奏曲第2番や幻想曲集も名演であり、ルビジウムカッティングによる高音質化も目覚ましい成果をあげている。

    つよしくん さん |40代

    12
  • ヘッツェルが不慮の事故により死を迎える半年前の名演...

    投稿日:2009/07/25

    ヘッツェルが不慮の事故により死を迎える半年前の名演。もちろん、不慮の事故であるから、死を前にした諦観のようなものは感じられないが、演奏のどこをとっても心温まる情感に満ち溢れており、ヘッツェル畢生の名演と言っても過言ではない高みに達している。SACD化によって、ヘッツェルの至芸をより鮮明に味わうことができるようになったのも嬉しい限りだ。

    つよしくん さん |40代

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