SHM-CD

交響曲第1番、悲劇的序曲 アバド&ベルリン・フィル

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG50007
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

ドイツ・グラモフォン ベスト100
アバド&ベルリン・フィル/ブラームス:交響曲第1番、悲劇的序曲

SHM-CD仕様

ベートーヴェンの後を継ぐ交響曲を完成させるために、15年以上にも及ぶ熟考の末に40歳を過ぎてようやく完成させた、劇的緊張感に満ちた高い完成度を誇る傑作として知られるブラームスの第1交響曲。アバドとベルリン・フィルハーモニーによるこの演奏は、音楽的な内容が凝縮された第1楽章序奏や劇的緊張感に満ちた圧倒的なまでの迫力が漲る終楽章が特に素晴らしく、音楽的な純度を保つと同時に作品の魅力を雄弁かつに完璧に表現しています。SHM-CD仕様。(ユニバーサル ミュージック)

【収録情報】
ブラームス:
1. 交響曲第1番ハ短調 作品68
2. 悲劇的序曲 作品81

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:クラウディオ・アバド

 デジタル録音:1989年9月(2)、1990年9月(1)、ベルリン


【ドイツ・グラモフォン ベスト100 SHM-CD仕様】
クラシック界No.1レーベル「ドイツ・グラモフォン」の総力を結集し大好評を博した「グラモフォン・ベスト100」シリーズ。4年ぶりのリニューアルにあたり、最新かつ高音質の最強ラインナップが揃いました。
 全100タイトルをSHM-CD仕様で大幅に音質向上させましたが、価格はお求めやすい税込み1800円を維持。これまで以上にクラシック・ファンならびに幅広いお客様にお求められるシリーズとなっております。

・グラモフォン・レーベルが誇る最高のアーティストが奏でるクラシックの売れ筋レパートリーを全100タイトルに網羅。史上最強のクラシック・ベスト・シリーズです。
・カラヤン、バーンスタイン、小澤征爾、アルゲリッチ、ポリーニといったグラモフォン・レーベルを代表する往年の重鎮をはじめ、ユンディ・リ、庄司紗矢香、アリス=紗良・オットといった近年の話題盤も網羅した幅広いアーティスト陣。
・可能な限りニューマスターを使用することでクオリティを確保。
・ルビジウム・クロックを使用した精度の高いカッティングにより音質の向上。
・全100タイトル、SHM-CD仕様。音質の向上と従来盤との差別化を図ります。(ユニバーサル ミュージック)

収録曲   

総合評価

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アバドは1972年にブラームス交響曲第1番をV...

投稿日:2012/04/27 (金)

アバドは1972年にブラームス交響曲第1番をVPOを振って録音(タイム@16’59A9’25B4’55C16’28)していますが本盤はBPOを指揮して1990年(アバド57歳)に収録したもので仕上がりはグッと重厚なものになっている様です。演奏タイムは@14’16A9’37B5’06C16’29と第1楽章での反復は省略されています。最終楽章は偶々同タイムなのは別にして本盤演奏での冒頭の「うねり」後の宣言ティンパニーに続くホルンのなだらかな歌謡性はアバドそのものです。その最終楽章、例の歓喜テーマは少し早目の表情を見せつつ後続は前のめりに詰めて行きます。フィナーレへの管楽器は堂々の引っ張り具合で最後のクライマックスが崩れない処も彼らしいです。ちょっと戻って第1楽章のスタートは実にゆつたり堂々としたものでカラヤン時代の名残りとも思える程重戦車走行的サウンドはそれまでのアバドとはニュアンスの異なる面構えです。とにかくよーく鳴って伸びやかなBPOがバランスを取りながらカラヤン亡き後の新リーダーであるアバドの意図を再現しようとしています。時折アバドの優しさも垣間見られますがあのピークへの足取りはテンポを落として劇的にかつメリハリつけて登って行きます。第1楽章の〆は比較的やはり優しいですね。第2楽章では各管楽器の独奏的な部分が穏やかです。ヴァイオリン・ソロ(この頃BPOコンサートマスターは安永徹39歳?)も余りきつく目立たせずこの楽章演奏の性格を特徴づけました。第3楽章も実に配慮の行き届いた運びです。録音の良さも追加メモしておくべきでしょう。全体トーンとしては「好み」が若干左右する部分もあるのですがマァ長持ちする方の演奏ではないでしょうか。1990年録音の「悲劇的序曲」(12’58)も緊張感に満ちた演奏と申せましょう。仕様向上での再登場盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。) 

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SHM-CDとなって、一聴して音はまろや...

投稿日:2011/06/12 (日)

SHM-CDとなって、一聴して音はまろやかになったが、当時のベルリンフィルが備えていたギラギラとした眩いばかりの弦の音色、太く地を這うかのようなコントラバスの凄味がめっきり薄まってしまって、これでは奇跡とまで言われるこの演奏の価値が半減したと言っても過言ではない。こういうのがお好きな向きは、ジュリーニ・ウィーンフィルの方をお勧めする。

ddd さん | 福井県 | 不明

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本盤におさめられたブラームスの交響曲第1...

投稿日:2011/05/21 (土)

本盤におさめられたブラームスの交響曲第1番は、アバドがベルリン・フィルの芸術監督に就任直後に完成させた全集に含まれるものである。本演奏を聴き終えた感想は、アバドもなかなか健闘しているのではないかと言ったところだ。というのも、この時期のアバドは低迷期に入っていたと言えるからである。アバドが最も輝いていたのは、ベルリン・フィルの芸術監督の就任前であり、ロンドン交響楽団やシカゴ交響楽団などと数々の名演を成し遂げていた時期であると考えている。ところが、アバド自身も全く想定していなかったベルリン・フィルの芸術監督に就任してからは、借りてきた猫のような大人しい演奏に終始し、かつての輝きを失ってしまったように思われる。そのようなアバドが再び凄みのある演奏を繰り広げるようになったのは、大病を克服した後であり、それは皮肉にもベルリン・フィルの芸術監督退任直前のことであったと言える。アバドは、前任のカラヤンや前々任のフルトヴェングラーなどとは異なり、カリスマ性など皆無であったことから、プライドの高い楽員で構成され、カラヤン時代に全盛を誇った大物奏者が数多く在籍していたベルリン・フィルを統率するのは、とても荷が重いことであったのかもしれない(アバドのライバルであったムーティもそのことを予見していたと言われている。)。そもそも本演奏では、アバドのやりたい音楽とベルリン・フィルの奏でる音楽に微妙なずれがあるのではないかと考えられる。というのも、ブラームスの交響曲第1番はカラヤンの代名詞のような楽曲であり、その重厚にして華麗な演奏はカラヤン&ベルリン・フィルの黄金時代の象徴のようなものであったからだ。カラヤン時代の名うての奏者が数多く在籍していたベルリン・フィルとしても、カラヤンのようにオーケストラを最強奏させるのではなく、各楽器間のバランスの重視に軸足を置いたアバドのやり方には相当手こずったのではないかとも考えられる。したがって、本演奏は、全体としてはアバド流の歌謡性豊かな演奏にはなっているが、随所にカラヤン時代の重厚さが入り混じると言う、アバドの個性が全開とは言い難い演奏であり、私としては、アバドがブラームスの交響曲に取り組むのはいささか早過ぎたのではないかと思われてならないところだ。もっとも、本演奏も見方を変えれば、カラヤン時代の重厚さとアバドの歌謡性が融合した新時代を象徴する演奏とも評価し得るところであり、アバドの健闘が光る名演との評価をするのにいささかの躊躇をするものではない。悲劇的序曲は、アバドが芸術監督に就任する直前の演奏ということもあって、アバド、そしてベルリン・フィルによる畳み掛けていくような気迫と力感、そして豊かな歌謡性が漲る豪演であり、交響曲第1番以上の名演と評価したいと考える。SHM−CD化による若干の高音質化も本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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