【中古:盤質AB】 ドイツ・レクィエム　チェリビダッケ＆ＲＡＩミラノ響、ギーベル、プライ

名盤復活！
ミラノでのチェリビダッケ、ドイツ・レクィエム！

チェリビダッケはブラームスのドイツ・レクィエムに並々ならぬ愛情があったようで、若い頃から晩年にいたるまで各地で度々取り上げています。有名なベルリン・フィルとの決裂騒動や、ハンス・ホッターとの揉め事もこの作品のリハーサルの時のことでしたから、その思い入れは半端なものではないのでしょう。
　今回登場する音源は、1960年にミラノで行われた演奏会のライヴ録音で、だいぶ以前、イタリアのARKADIAレーベルからリリースされていた演奏と同じです。この頃のチェリビダッケはイタリアの放送オーケストラに頻繁に客演しており、前年には同じミラノでブラームス交響曲全曲を演奏したばかりでした。
　チェリビダッケはこのときまだ40代でしたが、すでに遅いテンポで滑らかな独特のスタイルは確立されており、演奏時間も75分を超えています。もっとも晩年は90分を超えることもあったので、それに較べれば短めの演奏時間ですが、そのぶん、随所に気迫を感じさせる演奏となっており、このテンポならではの美しい演奏を味わうことができます。ソリストに、アグネス・ギーベル、ヘルマン・プライという、この作品のエキスパートともいえる名歌手が招かれ、チェリビダッケの入念な演奏に華を添えているのも大きなポイントです。
　なお、プライの録音はほかに、クレンペラー＆ケルン盤、シューリヒト＆シュトゥットガルト盤、アンセルメ盤、マゼール盤が出ており、ギーベルの録音は、ラミン＆ゲヴァントハウス盤、アンセルメ盤、チェリビダッケ＆ケルン盤が出ています。

【収録情報】
・ブラームス：ドイツ・レクィエム Op.45 [75:42]
　1. Selig sind, die da Leid tragen [11:32]
　2. Denn alles Fleisch es ist wie Gras [14:14]
　3. Herr, lehre doch mich [10:42]
　4. Wie lieblich sind deine Wohnungen [5:05]
　5. Ihr habt nun Traurigkeit [08:04]
　6. Denn wir haben hie keine bleibende Statt [12:51]
　7. Selig sind die Toten [13:14]

　アグネス・ギーベル（ソプラノ）
　ヘルマン・プライ（バリトン）
　RAIミラノ交響楽団＆合唱団
　セルジウ・チェリビダッケ（指揮）

　録音時期：1960年2月19日
　録音場所：ミラノ
　録音方式：モノラル（ライヴ）