現代ドイツを代表する作曲家ニコラウス・フーバーの打楽器作品集
現代ドイツを代表する作曲家ニコラウス・A・フーバーの打楽器を中心とした作品集。フーバーはシュトックハウゼン、ルイジ・ノーノに学び、以後ダルムシュタットで教鞭を執るなど、ヨーロッパ現代音楽界で指導的立場にあります。
この作品集では打楽器の多彩な音色や安易な大音響などに一切頼ることのなく、切り詰められた素材による静寂の音楽を聴くことができます。沈黙と音との独特の間の感覚はけっして偶然性やアドリブによるものではなく、全て厳格に記譜された極めて緻密で複雑な構造で書かれていることに驚かされます。媚薬を意味する『ヒメロス』はハープ、打楽器とラウドスピーカー、CDの音響による幻想的な音楽。最新作『エロスの断片』では金属系の打楽器の長い余韻が瞑想的な時空間を作り出しています。(輸入元情報)
【収録情報】
フーバー:
1. バロン・デ・メデュス〜3人の打楽器奏者のための
2. 指の気まぐれ〜2人の打楽器奏者のための
3. ポトス(欲望)〜打楽器ソロのための
4. ヒメロス〜ハープ、打楽器、ラウドスピーカーとCDプレイバックのための
5. エロスの断片〜1人の打楽器奏者のための
ヨハネス・フィッシャー(打楽器)
ドメニコ・メルキオーレ(打楽器:1,2)
ディルク・ロートブルスト(打楽器:1)
アンドレアス・ミルトナー(ハープ:4)
イヤードラム・パーカッション・デュオ(ヨハネス・フィッシャー、ドメニコ・メルキオーレ)(2)
録音:2018年