【中古:盤質A】 『ヘンゼルとグレーテル』全曲　コルサロ演出、センダック装置、ヴェルザー＝メスト＆チューリッヒ歌劇場、ニキテアヌー、ハルテリウス、他（１９９９　ス

フンパーディンク：『ヘンゼルとグレーテル』
ヴェルザー＝メスト＆チューリッヒ歌劇場（１９９９）

チューリッヒ歌劇場音楽監督時代のヴェルザー＝メストによる『ヘンゼルとグレーテル』。あどけない世界、童謡、踊り、のどかな森・・・、全てがドイツの伝統的な音楽に根ざすも、その響きはさすがに、ワーグナーの後継者とみなされるフンパーディンクだけあって、重厚でひたすら美しいもの。子供のための歌劇だと思うと、なかなか手強いからご用心。あらすじは、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に由来してはいるものの、作曲者の妹アーデルハイト・ヴェッテが独自に書き下ろしたものであり、原作とは異なる設定も多く、こちらも興味深いところです。
　この上演は、絵本「かいじゅうたちがいるところ」でお馴染みのモーリス・センダックが装置を考案、魔法溢れる幻想的な世界を丁寧に描き出しています。主役を歌うニキテアヌーとハルテリウスは役にぴったりの可愛らしさ、そして魔法使い（魔女）役のフォーゲルもユニーク。この役は女性が歌うことが多いものですが、時に表現溢れる男声で歌われることがあり、昔はテオ・アダムが歌って独自の世界を作り上げていました。このフォーゲルも笑ってしまうほどに迫真の歌唱を聴かせています。（ARTHAUS MUSIK）

【収録情報】
● フンパーディンク：歌劇『ヘンゼルとグレーテル』全曲

　ペーター（箒職人、兄妹の父）：アルフレート・ムフ（バリトン）
　ゲルトルート（兄妹の母）：ガブリエレ・レヒナー（メゾ・ソプラノ）
　ヘンゼル：リリアーナ・ニキテアヌー（メゾ・ソプラノ）
　グレーテル：マリン・ハルテリウス（ソプラノ）
　魔法使い：フォルカー・フォーゲル（バス）
　眠りの精：マルティナ・ヤンコーヴァ（ソプラノ）
　露の精：ミレナ・ヨトワ（ソプラノ）
　チューリッヒ歌劇場管弦楽団＆児童合唱団
　フランツ・ヴェルザー＝メスト（指揮）

　演出：フランク・コルサロ
　装置・衣装：モーリス・センダック
　総プロデューサー：ハッロ・アイゼル
　映像ディレクター：ルート・ケーヒ

　収録時期：1999年
　収録場所：チューリッヒ歌劇場（ライヴ）

　収録時間：105分
　画面：カラー、16:9、1080i High Definition
　音声：PCMステレオ
　字幕：独,英,仏,西,伊
　25GB
　Region All

　ブルーレイディスク対応機器で再生できます。