'92年発表｡｢ｶﾒﾗ･ﾄｰｸ･ﾗｲﾌﾞ1990｣から｢ﾄﾞｸﾀｰ･ﾍｯﾄﾞ･ﾂｱｰ1991｣までのﾗｲﾌﾞ･ﾚｺｰﾃﾞｨﾝｸﾞから選ばれた｡ﾙｲ･ﾌｨﾘｯﾌﾟとﾏｲｸ･ｵｰﾙｳｪｲの解説つき｡M=12は｢ﾊﾞｽﾙｰﾑで髪を切る100の方法｣と､彼らの愛するﾍｱｶｯﾄ100の｢好き好きｼｬｰﾂ｣のﾒﾄﾞﾚｰ｡

10年以上前、沖縄旅行に持って行った1枚。どうしようもなく美しい海を見ながらのドライブ。なぜかビッグ・バッド・ビンゴで泣けてきました。沖縄へ行く時にはカメラ・トークを。でも、カメラ！カメラ！カメラ！はやっぱりギターポップバージョンのほうが好きだなぁ。

おそるべき軽快なサウンドだ。脳みそが、何か不思議なパワーを感じとっているのがわかる。‘エセ洋楽気取り’みたいなアイデアも面白いし…。フリッパーズはヘタウマバンドだと聞いていたけれど、テクニックも十分すごいと思う。

当時のシーンの空気をたっぷり吸い込んだ印象が。クリエイション系とマッドチェスターを背骨に降り注ぐサンプリングの嵐！圧巻！…あ、蛇足ついでに。７の映像でマラカス持って踊ってる小山田がベズにかぶって笑えて、それからちょっと泣けた。９１年。最後の夏休み。

私にとって90年代はｸﾞﾙｰﾌﾞﾁｭｰﾌﾞのｻﾝﾌﾟﾘﾝｸﾞｻｳﾝﾄﾞで始まったと言っても過言ではありません。ﾌｧｰｽﾄで｢びっくり｣してｾｶﾝﾄﾞで｢うまいなぁ｣と感心してこのｱﾙﾊﾞﾑで｢この人達天才｣と確信しました。当時ｻﾝﾌﾟﾘﾝｸﾞの手法を理解できていた人がどの位いたでしょうか。そのような時代で既にこの完成度。ちなみに私もしたり顔でこれﾏｲﾌﾞﾗのﾊﾟｸﾘとかﾋﾞｰﾁﾎﾞｰｲｽﾞのﾊﾟｸﾘとか言ってました(恥)。ある意味このｱﾙﾊﾞﾑを最後に解散して良かった、とさえ思います。多分天才が一生に一度作れるかどうか分らない程のｱﾙﾊﾞﾑ。日本のPOPS史上忘れる事のできない永遠のﾏｽﾀｰﾋﾟｰｽ。

僕の音楽に対する捉え方が完全に変えられた、生涯の奇跡的アルバム！彼らが活動していた頃に出会いたかった…、ライブ行ってみたかったなぁ

ポ〜ップ！！どこを切っても最高にカラフル、ポップ！他の音楽聞けないくらいな色彩、メロディー。そして不気味なくらいにじみ出る虚無感空虚感、寂しさ。その矛盾がなんだか気になる。ポップスってこれぐらいムチャクチャやってほしい。

確かマイク・オールウェイが英国リリースのために編集したアルバムだったよね？英国リリースはあったのかな？そのせいか旧盤にはTRATTORIA MENU.1の文字があります。再発盤は抹消されてますが。バージョン違いのフレンズ・アゲインが好きです。

旧盤にはTRATTORIA MENU.2の文字が見て取れます。更に旧盤には邦題があり｢続カラー・ミー・ポップ｣と付いてます。おそらくコンピを意識していたのでしょうが、実際は発足後すぐにMENU.1と2は正式なメニューから外されてしまいました…

小山田君の狙っているとしか思えない中学生発音も(洋楽派なのに凄い度胸)、ユルい演奏も、なんか逆に格好よく見えてしまうのはやはり曲の力によるものか!?