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歴史の仕事場

フランソワ・フュレ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865780253
ISBN 10 : 4865780254
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

社会・人文諸科学と歴史学の新しい関係
フランス革命、マルクス主義革命などを「脱神話化」してきたフュレが、『アナール』の歴史学者たちの間にあったある種の一体性を超克し、“科学としての歴史学を追求”、事実と歴史との関係を定義し、さらに新しい歴史の仕事場(アトリエ)を切り拓こうと試みる画期的論集。
「歴史学は私にとって、現在の世界の知と不可分であることを示したかったのである。現在の世界の知こそが、歴史学に問いと存在理由を与えるのだ。」

●フランソワ・フュレ(Fran?ois Furet) 1927年パリ生。歴史家、政治思想史。1956年、国立科学研究センター研究員、フランス革命の研究に着手。1960年、社会科学高等研究院研究員、1977年から85年までは院長を務める。1985年以降はシカゴ大学教授も兼任。フランス革命の研究家として世界的に高い評価を受け、ハンナ・アレント賞(1996)をはじめ、数多くの賞を受賞する。1997年3月、アカデミー・フランセーズ会員に選ばれるが、同年7月に急逝。邦訳著書に『フランス革命を考える』(大津真作訳、岩波書店、1989)『20世紀を問う――革命と情念のエクリール』(大宅由里子訳、慶應義塾大学出版会、1996)『幻想の過去――20世紀の全体主義』(楠瀬正浩訳、バジリコ、2007)『マルクスとフランス革命〈叢書・ウニベルシタス〉』(今村仁司・今村真介訳、法政大学出版局、2008)他。

【著者紹介】
フランソワ・フュレ : 1927年パリ生。歴史家(政治思想史)。ソルボンヌ大学卒業。1956年、国立科学研究センター研究員。18世紀パリのブルジョワ、続いてフランス革命の研究に取り組む。1960年、F.ブローデルが部長を務める高等研究実習院第6部門に入り、1977年から85年まで社会科学高等研究院(旧・第6部門)院長。フランス革命、現代政治思想に関する優れた著作を次々と公刊し、アレクシス・ド・トクヴィル賞(1991)、ハンナ・アレント賞(1996)など多くの賞を受賞

浜田道夫 : 1949年兵庫県生。立教大学大学院を経て、リヨン第2大学第3期博士号取得(歴史学)。兵庫県立大学副学長。近代フランス経済史・社会史専攻

木下誠 : 1956年鳥取県生。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。兵庫県立大学教授。フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    1982年初出。社会学は真理そのものではありえないが、あらゆる社会科学の地平であり続ける。社会学に続いて、歴史学が人類学とともに主導権を主張しても言いなりになってはならない(20頁)。排他主義? 歴史研究は新しい事実で豊かにするか、発展を修正することにあるという考え方。史家は風景画家のようなもの(30頁)。心性史といわれる史学の本質は、民族学的と名づけられても、史学に属する(40頁)。

  • うえ

    ローマ帝国衰亡史のギボン論が収録されている。「「野蛮と宗教」という言葉は、ローマの崩壊の劇的な歴史の中で、この二つの現象が共に同じ結果を生むのに貢献したのだとしても、それでもやはり二つは異なるものであるということを示している。宗教は野蛮が勝利する手助けをしたが、それ自体は野蛮ではない。なぜなら、宗教現象は、人間の社会と切り離すことができず、人々の恐怖や不安に根ざすものなので、その形もさまざまであるからだ。ギボンはピエール・ベール…よりも先まで進み、宗教を体系的に相対化した初めての歴史家となった」

  • takao

    ふむ

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