フェルナン・ブローデル

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歴史入門 中公文庫

フェルナン・ブローデル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122052314
ISBN 10 : 4122052319
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,193p

内容詳細

二十世紀を代表する歴史学の大家が、代表作『物質文明・経済・資本主義』における歴史観を簡潔・明瞭に語り、歴史としての資本主義を独創的に意味付ける、アナール派歴史学の比類なき入門書。時間軸を輪切りにし、人間の歩みを生き生きと描き出す、ブローデル歴史学の神髄。

目次 : 第1章 物質生活と経済生活の再考(歴史の深層/ 物質生活/ 経済生活―市と大市と取引所/ 市、大市、取引所の歴史―ヨーロッパ世界と非ヨーロッパ世界)/ 第2章 市場経済と資本主義(市場経済/ 資本主義という用語/ 資本主義の発展/ 資本主義の発展の社会的条件―国家、宗教、階層)/ 第3章 世界時間(世界=経済/ 世界=経済の歴史―都市国家/ 世界=経済の歴史―国民市場/ 産業革命)

【著者紹介】
フェルナン・ブローデル : 1902年、フランス北東部に生まれる。アンジェリア、パリでリセの教授(歴史学)として勤め、サンパウロ大学で講義と研究を続けた後、パリに戻り高等研究院に勤務。戦争中五年間ドイツの収容所で捕虜生活を送り、その間博士論文を執筆。46年「アナール」誌編集委員となり、のち編集長を務める。49年、コレージュ・ド・フランス教授に選ばれる。リュシアン・フェーヴルらとともに高等研究院に第六セクションを創設し、56年から72年まで同セクション委員長

金塚貞文 : 1947年、東京都に生まれる。早稲田大学第一文学部中退。専攻は、フランス現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    どちらかと言うと歴史というタイトルの割に経済史が中心だった。著者がどういう人かはあまり知らなかったが、今までの歴史学。とりわけあった事象を把握するだけでなくそれが人類にどう影響を与えたのかを広く捉えている点がマクロ的で面白い。万国共通な歴史学な印象。

  • はっせー さん

    かなり面白かった! フェルナンブローデルはアナール派を代表とする作家である。以前にマルクブロックの本をよんでアナール派に興味を持ったため、この本を読んだ。内容はヨーロッパ経済史を中心に書かれていて、かなり興味深いものが多かった。だが、これを完璧に理解するにはヨーロッパ史と経済史をある程度理解してないとダメだなって思った。しかし、フェルナンブローデル入門としては最高の本ではないかと思った。なので、フェルナンブローデルの本をまた読もうと思った!

  • うえぽん さん

    アナール派歴史学の泰斗が、刊行前の著書「物質文明・経済・資本主義」を基に行った講演用のテキスト。個々の政治事件を叙述する歴史学ではなく、物質生活、市場経済、資本主義経済の発達が、世界各地域においてどう異なり、どう地域間関係を形成し、地域内・地域間の階層構造の形成に寄与したかというように世界全体を同時代的に俯瞰しながら論じた点が特徴。欧州以外に日本の特異性(よく組織化された大商人ネットワークがあり、商人の家系が長く続いた)が強調されているのも興味深い。今ご存命ならGAFAM主導の世界経済をどう観ただろうか。

  • 1.3manen さん

    1976年初出。 巻末訳者解説によると、ブローデルの本領とは、 緻密な観察に基づく、詳細を極めた過去の物質生活と 経済生活の記述にある(193頁)。 資本とは、目に見える実在であり、すぐに識別できる、 つねに働き続けている財源である(65頁)。 資本主義は社会や政治秩序、文明の現実である(85−86頁)。 歴史とは、形態と経験の年代順の継起のこと(101頁)。 中心化、脱中心化、再中心化は長期の経済危機と関係(110頁)。 貧乏なフランス人と豊かなイギリス人を並置した戯画は面白い(115頁)。  

  • evifrei さん

    アナール派の歴史学者たるブローデルの代表作『物質文明・経済・資本主義』における歴史観を簡明に述べたブローデル入門書ともいうべき書籍。歴史学の知見から資本主義等を読み解くという点に興味を持って手に取ったが、本書の最後に語られる産業革命の記述がとりわけ面白かった。政治史という垂直的時間軸に留まらず、民の視点(市民に産業革命を受け入れる用意ができていたという物質文明からみた観点)という水平的理解を取り入れたアプローチの仕方により、史的事実をより立体的に把握する事を可能にしている。アナール派、何冊か読んでみたい。

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