フィリップ フォレスト

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シュレーディンガーの猫を追って

フィリップ フォレスト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207292
ISBN 10 : 4309207294
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
317p;20

内容詳細

ある夜、庭の暗闇からふいに現れた一匹の猫。壁を抜けて出現と消失を繰り返す猫は、パラレル・ワールドを自在に行き来しているのか。愛娘を失った痛みに対峙しつつ、量子力学と文学との接点を紡ぐ傑作。

【著者紹介】
フィリップ・フォレスト : 1962年、パリ生まれ。ナント大学文学部教授。1996年、愛娘の死を契機として小説執筆を開始。1997年、長篇第一作『永遠の子ども』(フェミナ処女作賞)を発表する。その後、日本の「私小説」に影響を受けながら新たな「自己のエクリチュール」を開拓し、多くの小説や評論を発表している。また、文学理論や現代芸術にも造詣が深く、ヌーヴォー・レアリスムの旗手レイモン・アンスや写真家・荒木経惟に関するモノグラフィも発表。加えて日本文学・文化に関する批評を積極的に展開しており、考察対象は大江健三郎や津島佑子、夏目漱石、小林一茶など多岐にわたる

沢田直 : 1959年、東京生まれ。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。立教大学文学部教授

小黒昌文 : 1974年、東京生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。駒澤大学総合教育研究部准教授。専門は20世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • koji さん

    シュレーディンガーの猫は、量子力学は「重ね合わせの原理」のために“残忍な箱”の中で、猫は「死んでおり且つ生きている」と推定されるというパラドックスに陥るというもの。これを導きの手として、作者は「死んでいると同時に生きている」寓話を丹念につくり上げていきます。ヒューエヴェレットの「バラレルワールド」、ヴォルテルールの哲学コント等一見取っつきにくく感じますが、丹念に読むと希望が見えてきます。例えば、「普遍的な英知の営みとは幸福を目指して謙虚に働くこと」等分かりやすい言葉が現れてきます。何度も再読したい一冊です

  • rinakko さん

    素晴らしい読み応え。“シュレーディンガーの猫。それは、古典物理学と重力の法則におけるニュートンの林檎のようなものだ。”…と、なるほど。哀惜と喪失感を湛えた内容だが、その静かな語り口による深い思惟を追っていくのは不思議な心地よさだった。そも量子力学とはなんぞ…と私はそこから覚束ないのに、眉毛が繋がって捩れそうになりつつひき込まれる。「重ね合わせの原理」(そして怖ろしいパラドックス)のこと、出現に先立つ消失、儚いパラレル・ワールド、どこからやってきたのかわからない猫への愛おしさ…。

  • em さん

    夜に立ち去り、昼に戻ってくる猫を観察し、考える男。それは、ボルヘスと多世界解釈の物理学者エヴェレットが一文の中で語られるような類の思索。現実世界の実在の不確かさという穴に落ち込むよりは、淵からのぞいている人の態度。執拗な理屈っぽさと感覚的なところがないまぜになった感じは、私が知っている(と思っている、一部の)フランス文学を思い出させてくれて、久々に楽しみました。

  • kurupira さん

    読み易い円城塔な感じの印象。量子力学な理系作品でなく、美しい文章の文学作品かな。重ね合わせ、、ネコ、、うちのネコ達は最近寒いせいか、布団の上で重なった状態で寝てる。。ガラも似てるので、カオスな状態。。

  • ソングライン さん

    物理学者シュレーディンガーの思考実験では、箱の中に閉じ込められた猫は死んでおり、かつ、生きています。主人公は、自宅に迷い込んだ猫を観察しつつ、死んでしまった娘の喪失感を捨てることができず、パラレルワールド、実像と概念、生と死の思考を繰り返していきます。猫は消え、取り残された主人公の魂の旅はこの生の世界をさまよい続けます。

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