フィリップ・フック

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ならず者たちのギャラリー 誰が「名画」をつくりだしたのか?

フィリップ・フック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845917150
ISBN 10 : 4845917157
フォーマット
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
510p;22

内容詳細

レンブラントを雇い、才能を開花させた男ファン・アイレンブルフ、セザンヌの市場価値をつくった男アンブロワーズ・ヴォラール、ピカソらキュビストを発見し、応援した男ダニエル=アンリ・カーンワイラー、モディリアーニの水先案内人ポール・ギヨーム―サザビーズの競売人が案内する、美術史と美術品の価値に影響を与えた魅力あふれる画商列伝。

目次 : 1 ルネサンスと啓蒙主義の時代―画商という存在の誕生(画商と代理人たちの出現―画家やコレクターらが参入した十七世紀以前の取引/ ペテン師から鑑定家へ―変容する十八世紀の画商たち)/ 2 十九世紀―オールドマスターの画商と現代美術の画商(投機というアート―紳士たる投機家を希求したウィリアム・ブキャナン/ ヴィクトリア朝の美術ブーム―英国現代美術をプロモートしたアーネスト・ガンバート ほか)/ 3 近代―モダニズムの時代の画商たちの活躍(アーティストとしてのセールスマン―アメリカのオールドマスター・コレクションをつくったジョゼフ・デュヴィーン/ 機密保護と情報の蓄積―巨大なアーカイヴを築いたウイルデンスタイン家 ほか)/ 4 現代―第二次世界大戦後のパラダイム・シフト(美術品取引の世界を変えたオークション―近代的な美術市場を発明した競売人ピーター・ウィルソン/ 買い物というアート―前衛芸術の中心地をパリから奪ったアメリカの画商たち ほか)

【著者紹介】
フィリップ・フック : オークション会社サザビーズの現・取締役、印象派と近代美術部門のシニア・ディレクター。ケンブリッジ大学で美術史の学位を取得後、1973年にオークション会社クリスティーズに入社し、80年から87年まで19世紀絵画部門の長を務める。画商として活躍したのち、94年にサザビーズに入社し、現在に至る。その間、英国BBCの人気テレビ番組「アンティーク・ロードショー」の鑑定人役としても知名度を高めた。オークショニア、画商として、40年にわたり美術市場で培ってきた経験と専門知識を活かし、執筆活動も行なう。著書に、推理小説などもあるが、とりわけ美術市場に精通した立場から美術史を論じた書籍に対する評価が高い。世界各国での印象派の受容を分析した『印象派はこうして世界を征服した』(白水社)は、「フィナンシャル・タイムズ」紙の2009年の「ブック・オブ・ザ・イヤー」に、また『サザビーズで朝食を』(フィルムアート社)は、「フィナンシャル・タイムズ」のほか、「サンデイ・タイムズ」「スペクテイター」「ガーディアン」など、2013年の各紙の「ブック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている

中山ゆかり著 : 翻訳家。慶應義塾大学法学部卒業。英国イースト・アングリア大学にて、美術・建築史学科大学院ディプロマを取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    映画のせいか悪徳画商のイメージが強いけれどそういう人ばかりではない。時系列に沿って画商を紹介。もうちょっと絵のカラー写真があるとよかったなぁ。

  • zoe さん

    原題「Rogues' Gallery」。確かに、絵は紙と絵具でできている。私がかいた落書きは、焚火の着火を助ける道具くらいにしかならないけれど、美しい線であったり、色であったり、作品が出来上がる文脈などで、高い価値を持つことになる。それをファンタジーとこの本では言う。著者はサザビーの競売人。かつては芸術品が重さによって金銭的価値が決定されていた時代もあったらしい。画家、鑑定家、画商、コレクター、評論家、学芸員、美術史家などによって、ファンタジーは決まる。やはりピカソはカッコいい。

  • ykshzk(虎猫図案房) さん

    絵の購入金額が高すぎると言われた資産家の一言は「こんなふうに、絵の前に立つことができる。だったらお金がなんだというのです?」だとのこと。見たい1点のため企画展の長蛇の列に牛歩で進むのにうんざりな経験のある人なら、これは憧れる言葉かも。画家無くして絵は誕生しないが「名画」は画家本人は作り出せないのだと改めて思う。見る人の心などよりお金を動かせるのが名画であり、そこには、絵をただの金塊として見られる冷たい「ならず者たち」の目が必要なのであり。お金を払って上野の列に加わる自分も、名画作りに貢献しているのかも。

  • takao さん

    ふむ

  • abs862618 さん

    ようやく読了。良かった。近代以降の章からがより面白く感じたし、欲を言えば現代の項がもっと充実してると今を理解するのにより役立ったなとも思うけど、時代の変遷とともに経済の中心地が変わり、それとともに芸術の中心地が変わっていく様が描写されているのはダイナミズムを感じて面白かった。個人的にはバーンズコレクションやイザベラスチュワートガードナーコレクションとかの背景を知れたことも勉強になった。

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