ピエール バイヤール

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読んでいない本について堂々と語る方法 ちくま学芸文庫

ピエール バイヤール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480097576
ISBN 10 : 4480097570
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;15

内容詳細

本は読んでいなくてもコメントできる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ―大胆不敵なテーゼをひっさげて、フランス文壇の鬼才が放つ世界的ベストセラー。ヴァレリー、エーコ、漱石など、古今東西の名作から読書をめぐるシーンをとりあげ、知識人たちがいかに鮮やかに「読んだふり」をやってのけたかを例証。テクストの細部にひきずられて自分を見失うことなく、その書物の位置づけを大づかみに捉える力こそ、「教養」の正体なのだ。そのコツさえ押さえれば、とっさのコメントも、レポートや小論文も、もう怖くない!すべての読書家必携の快著。

目次 : 序/ 1 未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって…)(ぜんぜん読んだことのない本/ ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本/ 人から聞いたことがある本/ 読んだことはあるが忘れてしまった本)/ 2 どんな状況でコメントするのか(大勢の人の前で/ 教師の面前で/ 作家を前にして/ 愛する人の前で)/ 3 心がまえ(気後れしない/ 自分の考えを押しつける/ 本をでっち上げる/ 自分自身について語る)/ 結び

【著者紹介】
ピエール・バイヤール : 1954年生。パリ第八大学教授。精神分析家。文学をめぐる様々なパラドックスに着目し、創造的批評論を展開する。20タイトルに及ぶその著書は、各国語に翻訳されている

大浦康介 : 1951年生。京都大学教授。専門は文学・表象理論、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えちぜんや よーた さん

    さすがにここまでド厚かましく語ることはできないが、世の中にはそういう強者もいるらしい。ただ読む時間を省力化する方法はあると思う。「目次は隅から隅まで読む」「最初にプロローグとエピソードだけを読む」「原書が外国語であればいきなり訳者あとがきを読む」「全部読まなければならないという義務感を捨てる」「ページをめくったら品詞の中で専門用語を示す名詞と逆説の接続詞を探す」「同じく品詞の中で汎用的かつ抽象的な名詞や形容詞・形容動詞、順接の接続詞は捨てる」。こんな読み方をしていると小説や随筆、詩が読めなくなりますが…。

  • TomohikoYoshida さん

    「なんじゃ、こりゃ?」とタイトルに釣られて購入したまま数年、ようやく読んだ。大当たりだった!馴染みあるウンベルト・エーコの「薔薇の名前」や、ビル・マーレィ主演映画「恋はデジャ・ヴ」のストーリーの解説があり、話が身近に感じられる。そして、その中にさりげなく間違った記述があるのだが、あとの章でその間違いは「わざと」だという告白を受ける。以前、知人が見てもいない流行しているアニメ映画について散々批判した。「見てないものを評価しちゃいけないんじゃないの?」とたしなめたのだが、この本を読む限り、彼は正しかった。

  • たまご さん

    <流>◎ いちおうなんとか読み.ユーモアあふれる語り口,読者をひっかける作者の人の悪さ,楽しかったです.漱石も紹介されてて,日本人として嬉しい驚き. 私は読書に一時の楽しみを求めるのも多いので,読まなくとも,取り上げた本を真摯に受け止め血肉にするよう咀嚼する筆者のスタンスはただ頭が下がる. ヴァレリーの前任者をたたえる(たたえてない)演説,自分がこうなるシチュエーションを想像して楽しみました.モンテーニュの不安神経症なるくらいの忘れっぷり,彼がこうなら凡人の私は当然よね,と安心しました.

  • おつまみ さん

    読んでいない本を説明するのって気が引けるかもしれない。とはいえ、背伸びして説明することも出てきてしまう。大学であの本読んだとかそーゆー時。この本はそんな時に結構役立つ本。まったく読まないで説明するのは厳しいが、タイトルとかまえがきを読んで説明すると、本質は外さないことが多い。簡単に読める本よりも、難しい本を想定して解読することが大切かも。

  • 活字スキー さん

    お気に入りさんから教えてもらって気になってたのが文庫化したのと、ド嬢が「かなり踏みこんだ読書論なんだよねコレ。本を読むとはどういうことなのか、読書について改めて考えさせられるすばらしい本だよ……って、紹介されてるのをネットで見たよ‼」……って堂々と語ってたので。こんなタイトルだけど、実際に読んでみると予想以上に自分の流儀に合ってる部分があまりに多く、心の中で「イエス!イエス!」と拳を握りつつニヤニヤしながら一気に読了してしまった。〈流〉◎

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