CD

ホルショフスキー カザルス・ホール・ライヴ 1987

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BVCC34130
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤

商品説明

20世紀の名演奏〜来日演奏家幻の日本録音 
ミエチスラフ・ホルショフスキー 
カザルス・ホール・ライヴ1987
 

「カザルスに聴かせたかった」とホルショスフキー自ら語った、その1世紀にわたる生涯で「最高の演奏」とされる伝説の東京ライヴ――すべての人が涙した感動の演奏が最新リマスタリングによって今再び甦ります。
 1993年、101歳を目前にして死去したポーランド生まれの名ピアニスト、ミエチスラフ・ホルショフスキー(1892.6.23-1993.5.22)。幼いころから神童としてヨーロッパで演奏活動をおこない、その後カザルスの共演者として活動、90歳を越えるころから再び大きな注目を浴び、100歳近くまで現役のピアニストとしてリサイタルを開き続けた奇跡の演奏家。今回発売するディスクは、ホルショフスキーが東京のカザルス・ホールのオープニングのために初来日した際のソロ・リサイタルのライヴです。

【ミエチスラフ・ホルショフスキー(ミエチスワフ・ホルショフスキ)】
1892年6月23日、ポーランドのルヴォフに生まれる。ショパンの弟子カロル・ミクリにピアノを学んだ母親から最初の音楽の手ほどきを受けた。幼少のころから驚くべき天才の兆候を示し、早くも9歳にしてウィーンの、当時ヨーロッパ一のピアノ教師として盛名のあったレシェティツキーに入門を許される。8歳からすでに演奏家として演奏活動を始め、フォーレやサン=サーンスらの知遇を得る。10歳のときウィーンでデビュー・リサイタルを開催、また15歳までに南米、北米に演奏旅行を行う。1906年の、チェリスト、パブロ・カザルスとの出会いはその後の彼の精神生活に大きな影響を与える。
 1911年には演奏活動をいったん中断し、ソルボンヌ大学で文学、哲学、美術史を学ぶ。第1次大戦後、カザルスの招きで演奏活動を再開。第2次大戦の勃発時ブラジルを演奏旅行中だったホルショフスキーは、アメリカに渡り、1948年に帰化。
 派手な少年時代の代わりに、彼の中高年期の活躍が目立たないのは、彼がカザルス同様に世俗の出世や収入に眼がくらまなず、ソロ活動よりも室内楽演奏に力を入れたこと、そしてカーティス音楽院の教授として若手の指導に力を入れたためである(ホルショフスキーの教えを受けたピアニストとしては、セイモア・リプキン、ピーター・ゼルキン、マレイ・ペライア、リチャード・グードらがいる)。それでも、カザルス、シゲティ、アレクサンダー・シュナイダー、ワルター・トランプラー、ブダペスト四重奏団との共演のほか、マールボロ音楽祭やプラド音楽祭への定期的な出演、友人だったトスカニーニ指揮NBC交響楽団との共演や、ベートーヴェンのピアノ独奏曲全曲演奏会(1957年)、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会(1960年)、モーツァルトのピアノ協奏曲の連続演奏会(1962年)など、地味ながらも充実した演奏活動を続けている。
 90歳になるころからようやく周囲が騒ぎ始め、演奏会や録音の要請が来るようになる。俗人たちは遅まきながら、この自然体の仙人のような芸術家の深い世界に気がつく。1993年5月22日、101歳を目前にしてフィラデルフィアで死去。
 長い生涯の割りにソロ録音は非常に少ないが、カザルスらとの一連の室内楽の録音は永遠の名盤であり、また最晩年のスタジオ・ソロ録音(NONSUCHレーベル)やさまざまなライヴ録音は、ホルショフスキーの類まれな境地を刻印した傾聴に値すべき演奏ばかりである。

【収録情報】
DISC 1
1.バッハ:イギリス組曲第5番ホ短調BWV810
2.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
3.ヴィラ=ロボス:満ち潮
4.ヴィラ=ロボス:誰でも通るこの橋
5.ショパン:即興曲第1番変イ長調Op.29
6.ショパン:ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1
7.ショパン:スケルツォ第1番ロ短調Op.20

DISC 2(アンコール)
8.ショパン:練習曲へ短調Op.25-2
9.ショパン:夜想曲(第2番)変ホ長調Op.9-2
10.ショパン:夜想曲(第5番)嬰ヘ長調Op.15-2
11.メンデルスゾーン:無言歌Op.67-4「紡ぎ歌]
12.ショパン:夜想曲(第8番)変ニ長調Op.27-2
13.ショパン:マスルカ第25番ロ短調Op.33-4
14.ショパン:マズルカ第34番ハ長調Op.56-2
15.メンデルスゾーン:無言歌Op.67-4「紡ぎ歌]
[ボーナス・トラック]
16.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332〜第2楽章:アダージョ

 ミエチスラフ・ホルショフスキー(ピアノ)

 1987年12月9日(DISC1-2,DISC2-8-12)
 1987年12月11日(DISC1-1,3-7,DISC2-13-15,16)

内容詳細

95歳での記念碑的来日ライヴ。徹底して繊細に歌いながら、太い幹のような揺るぎのなさと懐の深さを聴かせるのは、まさに大家のなせる技。アンコール集では、リラックスした分さらに自由に飛翔する歌の大きさが感動的(ただし、毎回の拍手はかなり耳に障る)。★(ま)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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まさに、音楽の神が降りてきたような名演。...

投稿日:2011/06/21 (火)

まさに、音楽の神が降りてきたような名演。冒頭のバッハの最初の一音でその場の雰囲気が一変する。今まさにそこで生まれたかのような瑞々しい音楽が、実に自然に、流れるように歌い紡がれる。カザルスとの縁、95歳という年齢、視野の障碍といったことも、この演奏を前にしてはただのエピソードに過ぎない。肉体の衰えが必ずしも音楽を蝕むものではないことが証明されている。音楽とは何かの一つの回答がここにある。「これ以上何をお望みですか」とは、こういう演奏に対して送られるべき賛辞だろう。

chopianism さん | 北海道 | 不明

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冒頭バッハが特に好き。ピアノの響きが非常...

投稿日:2010/11/27 (土)

冒頭バッハが特に好き。ピアノの響きが非常に美しい。ピアノを鳴らすとともにホール全体を鳴らすことのできる芸術家なのであろう。

カザルスKJ さん | 東京都 | 不明

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ファンハウスの2枚も所持していますが、迷...

投稿日:2005/07/25 (月)

ファンハウスの2枚も所持していますが、迷わず購入しました!モーツァルトの素晴らしさを教えてくれました。バッハが気高く響く様子が、ヴィラ=ロボスの不思議な音響が…と凄さをいくつでもあげたくなります。3,600円は高い?いいえ、私は全然!

としちゃん さん | 宮城 | 不明

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