裸色の月

ヒキタクニオ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163824109
ISBN 10 : 4163824103
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
追加情報
:
378p;20

内容詳細

人間の生きてきた痕跡や事件までを消す「消し屋」の省吾は、政治家・轟の依頼により、本栖湖に本拠地のある新興宗教団体「真々教」を内部から探る。教祖の畠山織江は人殺しの前科があり、織江の孫、カリスマ性の高い美形の立花遙介は殺人を快楽の一つと捉えていた。新しい宗教に、人殺したちが集まった―。

【著者紹介】
ヒキタクニオ : 1961年福岡県生まれ。イラスタレーター、マルチメディアクリエイターを経て、2000年「凶気の桜」で作家デビュー。2006年『遠くて浅い海』で第8回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nonたん さん

    消し屋の省吾。新興宗教に乗り込む。麻ちゃんが美少女になったんだと。アレがこうなってソレがそうなった。んで、やっぱり消すよね。なんとなくだけど、もたついた感があったかな。仕事は早いんだけどなぁ。まだ続けそうだな、消し屋。

  • あじ さん

    社会の裏を生きる人々を描くハードボイルドなテーマが続いている著者。今回は"消し屋"と"宗教"です。スマートな消し方で人を殺め依頼を忠実に遂行する省吾と、銀髪で中性的な魅力を持ち人に取り入る宗教家の美青年"遥介。宗教という一歩間違えればタブーの地雷を踏む題材を根底に、仁義に生きる男達を描く。欲を言えばもっと"消し屋"の専門性が必要。それがあれば中弛みは解消されたと思う。ラストの着地点は悪くない。偶像という終わりは神話だ。

  • そうたそ さん

    ★★★☆☆ なんとなく宗教がらみの作品はよく読むのだが、これは少しハードボイルド感の強い作品だった。全体的にもやもやした感があり、読み終わってもいまいちスッキリとしない。テーマはもちろん宗教なのだが、「消し屋」の物語という要素もあり、中途半端な感は否めない。宗教がらみの話でいうと、それこそ篠田節子「仮想儀礼」、貫井徳郎「夜想」、新堂冬樹「カリスマ」あたりが傑作として挙げられるのではないかと思うのだが、それらの作品と比べてみると、本作はやはり魅力不足であると思う。著者の作品を読んだのは初だが、やや消化不良。

  • 遊々亭おさる さん

    「実は、真々教の教祖は本物のようなんです…」 凄腕の消し屋、省吾への依頼は教祖の霊的能力の真贋を確かめ、金儲けのシステムに邪魔になるようなら教祖の反抗する思考を消すことだった…。宗教も経済活動の一環に組み込まれている。考えてみれば、カルトに限らず概存の宗教も檀家制度や戒名の値段など、金儲けのシステムを確立させている。金の匂いがするところには生臭い連中が集まる。昨日の友は今日の敵、政局さながらの権力闘争が教団内でも繰り広げられていきながらたくさんの血が流れていく。→

  • ハルト さん

    読了:○ 人が裏になにを隠しているか。金や欲望や愛憎が、新興宗教の教祖の孫である美貌のカリスマな若者を中心にして回る生々しさ。宗教家と消し屋、どちらもが死を取扱いながらもどこか超然としており、彼らを巡る生々しさとは対照的で、そのコントラストがしんしんと降る雪のように印象的でした。宗教って経済活動なんだなという実情が勉強にもなりました。

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ヒキタクニオ

1961年、福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディア・クリエイターを経て、作家に。2000年に『凶気の桜』でデビュー。映画化されて話題となる。2006年『遠くて浅い海』で第8回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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