輸入盤では3,4年前に既発売だったもの。パラディーシにはスグリッツィを始め、ダントーネ、バイアーノ、フナーロ他各種ある。バラエティに富んだ曲集で、作曲形態も充実している。スグリッツィの自然体の演奏、ダントーネの濃密な演奏とは異なり、本盤はこじんまりとしたお洒落な演奏という印象。近距離で聴いているような録音で細部が聴きやすい。難点はどの曲も同じ様なアプローチでメリハリに乏しいこと。全体としてはまずまず。有名なイ長調のトッカータはスグリッツィの62年及び88年盤をやはり超えられない。