目には見えない何か 中後期短篇集 1952‐1982

パトリシア ハイスミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309204321
ISBN 10 : 4309204325
フォーマット
出版社
発行年月
2005年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,405p

内容詳細

鬼才の女流ミステリ作家パトリシア・ハイスミスによる単行本未収録の中後期作品を集めた短篇集。人間心理の虚実をあぶり出すその手腕は、晩年に至りいよいよ冴えわたる。解説も充実。

【著者紹介】
パトリシア・ハイスミス : 1921年テキサス州フォートワースに生まれ、ニューヨークで育つ。処女長篇『見知らぬ乗客』と『太陽がいっぱい』の映画化により作家として幸運なスタートをきる。冷徹な筆致で日常と似て非なる残酷な世界を創造し、グレアム・グリーン、ルース・レンデル等を魅了するサスペンスの巨匠。95年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ペグ さん

    再読。ハイスミスの作品群は好みの差こそあれ、納得の出来栄え!「手持ちの鳥」「怒りっぽい二羽の鳩」「生まれながらの失敗者」が印象的だった。 余韻が残る薄曇りのハッピーエンド。流石、ページ・ターナー!

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    初期短編集と比べてモーム作品的苦さがありながら後味爽やかな作品が多いです。「生まれながらの失敗者」、上手いな〜。そして『動物好きに捧げる殺人読本』でも感じたけど、パトリシア・ハイスミスって動物には優しくて人間嫌いだよね・・・。真逆、「怒りっぽい二匹の鳩」で互いに侮蔑し、憎みきりながらも離れられない夫婦の機微を描くとは!また、「危ない趣味」でのアンディがミス・ホルクィストを激情に任せて殺し、叫びを挙げたミス・ウースターの怒鳴った後にそうした自分への恐怖と恥を感じて謝った描写は本当に人間を描けていると感服。

  • 星落秋風五丈原 さん

    ハイスミスでは珍しい鳩視点『怒りっぽい二羽の鳩』相手が自分の事を全く分からない事が聡明だから分かってしまう主人公視点で末期を描く『ミセス・ブリンの困ったところ、世界の困ったところ』幻影との対話で物語が進む『二本目の煙草』えっなぜ今?と読者は思うが主人公にとっては今しかない行動に踏み切る『フィルに似た娘』『目には見えない何か』皮肉な結末『ゲームの行方』上には上がいる『取引成立』ハイスミスには珍しい、でも一筋縄ではないハッピーエンド『手持ちの鳥』『生まれながらの失敗者』夫婦の変遷『帰国者たち』

  • ペグ さん

    初期短編集よりも後味の良い作品も。コーネル ウールリッチ(ハミングバード帰る)クラーク ハワード(ホーンマン)そしてこの短編集に入っている(手持ちの鳥)‼️ベストスリーです‼️

  • mejiro さん

    「人間の最良の友」「帰国者たち」「目には見えない何か」「ミセス・ブリンの困ったところ、世界の困ったところ」が特におもしろかった。何篇か似たような幕引きが少し安易に見えるが、人間の不可解な面、人生という足元がどんなに不確かなものかを考えさせる。「目には見えない何か」、主人公に対する周囲の人々の反応が興味深かった。彼女の決意に無意識に気づいたのか。 別の意図で近づいたのだとしたら、この作品を書いた著者が恐ろしい。『回転する世界の静止点』でも思ったが、古臭い感じがしないのにも驚く。訳が読みやすい。

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