パトリシア・ハイスミス

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見知らぬ乗客 河出文庫

パトリシア・ハイスミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464534
ISBN 10 : 430946453X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
509p;15

内容詳細

新鋭の建築家ガイは不貞の妻を憎み、富豪の息子ブルーノは父を憎んでいた。二人が列車内で偶然知り合って語らう中、ブルーノは衝撃の提案をする。「ぼくはあなたの奥さんを殺し、あなたはぼくの親父を殺す」当然ガイは断るが、すでに二人は運命のレールの上にいた…ハイスミスを一躍人気作家にした第一長編、新訳決定版。

【著者紹介】
パトリシア・ハイスミス : 1921年、テキサス州生まれ。45年に「ヒロイン」が雑誌掲載され作家デビュー。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。サスペンスの巨匠として多くの作品を発表。生涯の大半をヨーロッパで過ごした。1995年、没

白石朗 : 1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nuit さん

    ハイスミスの実質的なデビュー作らしいのですが、作品の完成度に驚かされました。白石朗氏の新訳も良い!交換殺人のそれよりも、昨年に読んだ『キャロル』同様に同性間の“激情”が、本書でも狂おしいほど感じられてグイグイ引きこまれました。しつこく強引で疎ましい、本来憎むべき存在であるブルーノ、あまりにもガイへの想いが強すぎるので憎めなくなってしまった(しかしハッキリ同性愛ものとはうたっていません)。ヒッチコックの映画があるのは知ってましたが、アメリカ版とイギリス版があるのは知らなかったので、さっそく観てみようと思う。

  • あつひめ さん

    点訳二校正完了。とても興味深い心理描写。しつこいほどに自分の心の内を確認する男二人。出会うべくして出会ってしまった二人が交換殺人を行う。防犯カメラなどない時代。誰にも姿を見られずアリバイさえしっかりしていたら成り立つ交換殺人。それでも、じっとこらえることはできないんだな。そこが人間のもろさかもしれない。ラストまでハラハラ。どんなふうに話を収めるのか興味津々。まさか、そんな方法で?と急に物語から現実に引き戻された瞬間。口述録音機の代わりか〜と力が抜けた。千街さんの解説も興味深くほかの作品も読みたくなった。

  • やいっち さん

    本作品は、交換殺人を扱った作品では、最初に公刊された小説だとか。アイデアでは前後して使われている作家(作品)があるらしいが。  交換殺人を扱った小説やドラマはその後、かなりな数、世に出ている。だが、本書の素晴らしいのは、そのアイデアの秀逸さというより、犯人たちのみならず、周辺の人物たち相互の倫理描写やドラマにこそある。  なので、交換殺人が云々と云っても、ネタ晴らしにはならないのだ。

  • とくとく さん

    ハイスミスはキャロルしか読んだことがなかった。両作ともに感じた印象として一期一会とよく言われるけど、これはなんて破滅的な出逢いだろう、と。ボーイミーツガールならぬガールミーツガールまたはボーイミーツガイ。性別という垣根を超えた、ふたりの人間の因果な出逢い。もしもお前と出逢いさえしなければ…という一種のロマンチックさ。約500Pの本書の中で、追い詰められる苦悩、恍惚、愛、憎しみが巧みな心理描写でじっくりと堪能できる。ある帯コメント「交換殺人トリックが貴重なのではない。ハイスミスが貴重なのだ」に激しく同意を

  • shohji さん

    交換殺人の元祖といわれている作品で「罪と罰」に似ているというレビューが多いので興味を持った。建築家のガイは親の金で遊び暮らすブルーノと列車で出会う。父親を憎むブルーノが離婚で悩むガイに一方的に話を持ちかけた。ガイは善悪の判断はついているがブルーノに引きずられる自分の甘さに苦しむ状態。後悔を重ねる心理描写それに色を添えるガイと恋人アンとのロマンス。ミステリ要素は重要ではなく倒叙としてのスリルや追い詰める探偵にあまり魅力は感じなかった。人を人として見るという原点にかえっていくガイの姿に不思議な安堵感を感じた。

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