交響曲第2番『不安の時代』、第1番『エレミア』　マリン・オールソップ&ボルティモア交響楽団、ジャン=イヴ・ティボーデ、他

バーンスタイン：交響曲第2番『不安の時代』、第1番『エレミア』
マリン・オールソップ&ボルティモア交響楽団、ジャン=イヴ・ティボーデ

指揮者としてハイドンからマーラーまでを自在に演奏し、優れた解釈を聴かせた作曲家バーンスタインは、他の20世紀の作曲家たちに比べ、交響曲の仕組みを深く理解していたと想像できます。しかし、そのバーンスタイン本人の交響曲は、どれも伝統の枠組みにはまることはありませんでした。
　「私はこれまでずっと“時代の危機”と“信仰の危機”から生まれる苦難について作品を書いてきた」と1977年に彼自身が語ったように、交響曲第1番『エレミア』はエルサレムの破壊に苦しむ民の嘆きを描くために「エレミアの哀歌」からテキストを採った意欲的な作品で、1939年から1942年に作曲され、1944年に初演され大評判となりました。
　W.H.オーデンの同名の詩に触発された第2番『不安の時代』は1947年から1948年の作品で、作品自体は声楽を使わず、ピアノ独奏を伴うという変則的な曲。ニューヨークに住む4人の孤独な心が描かれた大胆な構成と、時にはジャズのイディオムも感じられる独創的な交響曲です。(輸入元情報)

【収録情報】
● バーンスタイン:交響曲第1番『エレミア』 (1942)
　第1楽章 予言
　第2楽章 冒涜
　第3楽章 哀歌

● バーンスタイン:交響曲第2番『不安の時代』
　第1部 プロローグ Lento moderato -
　第1部 7つの時代-第1変奏 L'istesso tempo -
　第1部 7つの時代-第2変奏 Poco piu mosso -
　第1部 7つの時代-第3変奏 Largamente, ma mosso -
　第1部 7つの時代-第4変奏 Piu mosso -
　第1部 7つの時代-第5変奏 -
　第1部 7つの時代-第6変奏 Poco meno mosso -
　第1部 7つの時代-第7変奏 L'istesso tempo -
　第1部 7つの段階-第8変奏 Molto moderato, ma movendo -
　第1部 7つの段階-第9変奏 Piu mosso (tempo di valse) -
　第1部 7つの段階-第10変奏 Piu mosso -
　第1部 7つの段階-第11変奏 L'istesso tempo -
　第1部 7つの段階-第12変奏 Poco piu vivace -
　第1部 7つの段階-第13変奏 L'istesso tempo -
　第1部 7つの段階-第14変奏 L'istesso tempo (poco piu vivace)
　第2部 挽歌 Largo -
　第2部 仮面舞踏会 Extremely fast -
　第2部 エピローグ L’istesso tempo

　ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ:不安の時代)
　ジェニファー・ジョンソン・カーノ(メゾ・ソプラノ:エレミア)
　ボルティモア交響楽団
　マリン・オールソップ(指揮)

　録音時期:2013年9月27,28日(不安の時代)、12014年11月21-23日(エレミア)
　録音場所:ボルティモア、ジョセフ・マイヤーホフ・シンフォニー・ホール
　録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)