バード・ベーラー

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本

すべてのひとに石がひつよう

バード・ベーラー

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基本情報

ジャンル
：
アート・エンタメ
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784309272023
ISBN 10 : 4309272029
フォーマット
：
本
出版社
：
河出書房新社
発行年月
：
2010年08月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
バード・ベーラー, ピーター・パーナル, 北山耕平, バード・ベイラー ,  
追加情報
:
３６

内容詳細

すべてのひとに石がひつよう。友だちの石を持っていない子どもはかわいそう…。この本をきっかけに、多くの人が石に眼を向けるようになった。世代を超えて読みつがれてきた名作絵本、待望の復刊。

【著者紹介】
バード・ベイラー : 「Ｔｈｅ　Ｗａｙ　Ｔｏ　Ｓｔａｒｔ　Ａ　Ｄａｙ（ピーター・パーナル絵）」、「Ｗｈｅｎ　Ｃｌａｙ　Ｓｉｎｇｓ（トム・バーチ絵）」でカルデコット賞を受賞

ピーター・パーナル : 博物学関係のイラストレーターとして著名であるが、数多くの絵本をも手がけ、ベイラーとのコンビでカルデコット賞を受賞

北山耕平 : １９４９年神奈川県藤沢市生まれ。大学卒業後、雑誌の編集にたずさわり、１９７６年特派員としてカリフォルニアに渡る。１９７９年、ひとりのアメリカ・インディアンの老人と出会ったことがきっかけで、ネイティブ・ピープルの精神世界、とりわけストーリーテリングの技法に興味をいだき、以後それを学び続ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ さん

    読了日：2025/03/08

    あなたにしか見つけられないもの。あなたにしか触れることができないもの。そう、あなただけのもの。なぜその石を拾ったの、それは誰にも説明しなくていいし、きっとあなたにもわからないから。どこにでもあるような石だけど、手放してごらん。きっと切なくなるから。一度手にしたものだから。もう見つけることのできないものだから。この星のどこかからやってきて、この星もどこかからやってきた。白と黒と石を描く不思議な絵に吸い込まれていくよう。すべてここにある。感じるしかないものもあるし、すべてを理解しなくても生きていけるのだから。

  • （C17H26O4） さん

    読了日：2022/06/15

    大地にひとりいる孤独感と、大地に抱きしめてもらっている安心感を同時に感じる独特の雰囲気のある画。太古の昔との繋がりを感じられるようでもあり、胸が高鳴った。「友だちの石を／持っていない／子供は／かわいそう。」「石をひとつ／見つけられるように／わたしの考えた／10のルールを／教える。」詩と画に促され、何故か静かに自分の内側を見つめていた。子供の頃、大切ないくつかの石を持っていた。何時しか失くしてしまったけれど。特別な石を今また見つけよう。「すべてひとに石がひつよう」そう思わせてくる不思議な力のある本。

  • booklight さん

    読了日：2020/03/07

    不思議と石が身の回りに集まってくる。キラキラした石英だったり、しっとりしたチャートだったり。ちょっとはまって仁淀川に石を拾いに行ったことも。なぜだろう、手に取ってつい身近に置きたくなる。「友だちの石を持っていない子どもはかわいそう」という感覚が、集まった石たちの向こうに感じる。石の中に描かれている少女がこっちを見ている。石にすっと引き込まれそう。そういったものと交流していつも手に持っているのは、一つの在り方としてあるのかもしれない。自分の少し先の感覚を教えてもらったよう。すべての人には必要かは？

  • ぼりちゃん さん

    読了日：2021/07/03

    昔、私が子どもだった時。その記憶の中にはあちこちに石の姿が見える。田んぼの畦、泳いだ川原、探険ごっこの森の道。見慣れた道路のいくつかも、以前は未舗装だったはず。石を蹴りながら学校から帰ったこともあった。　「石は記憶装置、生きている小さな地球」。地球の歴史を重ねてきた石。そしてまた、この石たちは宇宙のどこかからやって来ている。私は宇宙とつながりながら、地球と共に生きてきていたのだ。石に触れると、手の中に悠久の自然を感じる。無限の彼方が広がる。石と一体となった時、私もまた宇宙と一体となるのだ。　大人向け絵本。

  • yumiha さん

    読了日：2017/12/13

    たかが石、されど石。自分を支えてくれ励ましてくれる物として石。その石を見つけるためのルールが、十か条述べられているが、そうやって探し求め選び抜くことこそ、自分の石だ！という特別感を醸成するんだろうね。訳者の北村耕平の「石は記憶装置」「生きている小さな地球」という言葉は、ほんまの石好き。

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