サロンの音楽　メイヤーソン（フォルテピアノ＆チェンバロ）

バルバートル：サロンの音楽
メイヤーソン（フォルテピアノ＆チェンバロ）

ジャン・フィリップ・ラモーに作曲を学んだクロード＝ベニーニュ・バルバートル[1722−1799]は、1760年にノートルダム大聖堂のオルガニストとして起用。1776年にはフランス国王ルイ16世の弟（後のルイ18世）付きのオルガニストに指名され、マリー・アントワネットにもクラヴサンの指導を行うなどバルバートルの人気、名誉ともに栄華を極めます。
　しかしフランス革命によって王政が崩壊すると同時にその地位は急落。1799年に亡くなるまで貧困の中で生活を送るという激動の生涯を送った音楽家でした。
　マラ・ガラッシとガブリエラ・ボシオのハープによる「天空のハープ」（GCD 921302）に続くベルサイユ宮殿の音楽を再現するプロジェクトの最新作となる今回のリリースでは、ファビオ・ボニッツォーニと並び、グロッサ（Glossa）の鍵盤音楽を牽引するミッツィ・メイヤーソンが久々に登場。メイヤーソン自身にとってグロッサでの3枚目のソロ・アルバムとなるバルバートルでは、フォルテピアノとチェンバロを使い分けて収録が行われました。
　また、日本語訳は無いものの、ブックレットが2冊封入されているという点も注目に値します。1冊目にはフィリップ・ボーサンによる「サロン音楽」、「バルバートル」などについてのエッセイを収録。2冊目にはメイヤーソンのロング・インタビューが掲載されており、ファンや古楽、ルネサンス愛好家にとって見逃せない内容となっているとのことです。

クロード＝ベニーニュ・バルバートル
・Prelude
・La Monmartel ou la Brunoy
・La Bellaud
・La Suzanne
・La Morisseau
・La Laporte
・La De Caze
・La Lamarck
・La Berville
・La Castelmore
・La D'Hericourt
・La Courteille
・La Lugeac
・La Genty
・La Malesherbes
・La Berryer ou la Lamoignon
・La D'Esclignac
・La Segur
・La Boullogne
・Marce des Marseillois et L'air Ca-Ira
ミッツィ・メイヤーソン（フォルテピアノ＆チェンバロ）