広瀬悦子のピアノを満喫! 知られざる魅力のピアノ五重奏曲
広瀬悦子、期待の室内楽登場。バルトーク初期とロシアのカトワールの2篇で、これだけの高水準演奏は聴き応え満点のうえ、どちらも録音に恵まれていないため非常に貴重でもあります。
ゲオルギー・カトワール[1861-1926]はチャイコフスキーとラフマニノフ、スクリャービンの間の世代の作曲家でカバレフスキーの師。同世代のアレンスキー、タネーエフ、リャプノフらと同様にピアノの名手で、非常に技巧的で充実したピアノ曲を数多く残しています。ピアノ五重奏曲は1914年の作で、チャイコフスキーの伝統上にありながらスクリャービンらアヴァンギャルドの影響もかすかに感じられ非常に新鮮。
バルトークのピアノ五重奏曲は1904年、彼が22歳の作。20世紀になってはいたものの作風的には19世紀的で演奏時間40分を超える大作です。バルトークといえば6篇の弦楽四重奏曲が有名ですが、ピアノ五重奏曲はメロディアスで温和な作風ながらそれらを予感させる部分が散見されるのも興味津々です。推進力に満ちた生命感はバルトークならではの魅力です。
ロシアの演奏家を中心としたエリゼ四重奏団は一糸乱れぬアンサンブルが驚異的。両作ともピアノの名手のものだけにピアノの存在感と華々しい技巧が圧倒的ですが、広瀬悦子の絶妙な演奏が光ります。技術的な完成度はもちろんながら、エレガントでニュアンスに満ちた音色も魅力で、エリゼ四重奏団と息のあった世界を作り上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. カトワール:ピアノ五重奏曲ト短調 Op.28
2. バルトーク:ピアノ五重奏曲ハ長調 Sz.23
広瀬悦子(ピアノ/スタインウェイ D274:1、ファツィオリ 280:2)
エリゼ四重奏団
ワジム・チジク、パブロ・シャッツマン(ヴァイオリン)
アンドレイ・マラーホフ(ヴィオラ)
イーゴリ・キリチェンコ(チェロ)
録音時期:2023年10月
録音場所:フランス、ムードン・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)
ディジパック仕様
【新編名曲名盤300】
管弦楽のための協奏曲 | 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 | 弦楽四重奏曲(全曲)
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