CD 輸入盤

鍵盤のための作品全集 第1集〜若き継承者 バンジャマン・アラール(オルガン、チェンバロ)(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM902450
組み枚数
:
3
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


注目の鍵盤奏者、バンジャマン・アラール
バッハの鍵盤作品全てをオルガンとチェンバロで録音する
プロジェクト第1弾!


注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音するプロジェクトの第1弾! 作曲年代順に、J.S.バッハのチェンバロとオルガンの作品両方を一人の演奏家が演奏するという壮大なプロジェクトです。
 この第1弾では、1699年から1705年の間の作品(J.S.バッハが10代で作曲したもの)を収録。早熟なバッハの才能と感性が遺憾なく発揮された作品ばかりです。ディスク1では、アルンシュタットでの最初のポスト、オルガニストとしての驚くべき能力が詰め込まれた作品や、先人たちへ敬意とその作品への探求の度合いも並大抵のものではなかったことが感じられる作品が並び、我々のバッハの世界への耳があらためてひらかれるようです。オルガンの音色もチェンバロの音色もハルモニアムンディの最良の録音、そしてコラール楽曲で参加しているソプラノの歌声も清らか。少年バッハの驚異的世界を堪能できます。
 バンジャマン・アラールは1985年生まれ、2004年のブルージュ国際チェンバロコンクールで第1位を獲得しています。バーゼル音楽院で、アンドレア・マルコンらに師事しています。2005年から教会のオルガン奏者も務める傍ら、クイケン率いるラ・プティット・バンドで通奏低音奏者として活躍するほか、ソリストとしても活躍しています。アルファなどのレーベルからも既にディスクを発売しており、いずれも高く評価されています。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 vol.1〜若き継承者


Disc1『オルドルフ時代』
1. ヨハン・ミヒャエル・バッハ[1648-1694]:コラール『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』

J.S.バッハ:
2. ファンタジア ハ長調 BWV.570
3. コラール『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』ハ長調 BWV.700

4. フレスコバルディ:ベルガマスク F12.46(*)
5. ヨーハン・クリストフ・バッハ[1642-1703]:プレリュードとフーガ 変ホ長調(*)
6. クーナウ[1660-1752]:ソナタ第4番『Hiskia agonizzante e risanato』(*)

J.S.バッハ:
7. コラール『古き年は過ぎ去りぬ』 BWV.1091
8. コラール『わがことを神にゆだね』 BWV.1113

9. ゲオルク・ベーム[1661-1833]:コラール『天にましますわれらの父よ』

J.S.バッハ:
10. コラール『キリストこそわが生命』 BWV.1112
11. アルビノーニの主題に基づくフーガ ハ長調 BWV.946
12. フーガ イ長調 BWV.949(*)
13. コラール『源流を求めて』 BWV.1119
14. コラール『キリストよ、受難せる汝に栄光あれ』 BWV.1097
15. コラール『神の子は来たりたまえり』 BWV.724
16. コラール『おお、イエスよ、いかに汝の姿は』 BWV.1094

17. フローベルガー[1616-1667]:カンツォーナ(*)
18. パッヘルベル[1653-1706]:コラール『バビロンの流れのほとりに』
19. ルイ・マルシャン[1669-1732]:組曲 ニ短調よりプレリュード、サラバンド、シャコンヌ(*)
20. J.S.バッハ:プレリュードとフーガ イ短調 BWV.551
21. ニコラ・ド・グリニー[1672-1703]:グラン・ジューのポワン・ドルグ

 バンジャマン・アラール(オルガン、チェンバロ)
 ジェルリンド・ゼーマン(ソプラノ:3,7,8,10,13,14,15,16)

 使用楽器:
 (*) チェンバロ(エミール・ジョバン、1612年ルッカース&ジョアンヌ・ドゥルケン(1747)モデル)
 オルガン(ストラスブール、聖オーレリー教会、1718 年ジルバーマン)

Disc2『リューネブルク時代』
J.S.バッハ:
1. プレリュードとフーガ ニ短調 BWV.549a
2. Choral “Ach Gott, vom Himmel sieh darein” BWV.741
3. コラール “Jesu, meine Freude” BWV.1105
4. コラール『主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ』 BWV.1092
5. コラール『目覚めよ、わが心よ』 BWV.1118
6. コラール『神よ、汝のいつくしみによりてわれを遇いたまえ』に基づくフーガ BWV.957
7. コラール『われ、心より汝を愛す、おお主よ』 BWV.1115
8. カプリッチョ ホ長調(『ヨーハン・クリストフ・バッハを讃えて』) BWV.993
9. ソナタ イ短調 BWV.967 (*)
10. フーガ イ短調 BWV.947 (*)
11. 前奏曲とフーガ イ長調 BWV.896(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)(*)
12. コラール『主イエス・キリスト、汝こよなき宝』 BWV.1114 (*)
13. コラール『人はみな死すべきさだめ』 BWV.1117
14. パルティータ『ああ、罪人なるわれ、何をすべきか』 BWV.770
15. コラール『神なしたもう御業こそいと善けれ』 BWV.1116
16. コラール『深き淵より、われ汝に呼ばわる』 BWV.1099
17. コラール『いまぞ身を葬らん』 BWV.1111
18. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531

 バンジャマン・アラール(オルガン、チェンバロ)
 ジェルリンド・ゼーマン(ソプラノ:3,5,6,7,12,13,15,16,17)

 使用楽器:
 (*) チェンバロ(エミール・ジョバン、1612年ルッカース&ジョアンヌ・ドゥルケン(1747)モデル)
 オルガン(ストラスブール、聖オーレリー教会、1718年ジルバーマン)

Disc3『アルンシュタット時代』
J.S.バッハ:
1. ファンタジー ハ短調 BWV.1121(*)
2. カプリッリョ 変ロ長調(『最愛の兄の旅立ちに寄せて』) BWV.992
3. 第3旋法によるプレリュードとパルティータ ヘ長調 BWV.833(*)
4. 組曲イ長調 BWV.832(*)
5. アリアと変奏 イ短調 BWV.989(*)
6. プレリュードとフーガ ト短調 BWV.535a
7. ソナタ ニ長調 BWV.963(*)
8. フーガ イ長調 BWV.950(*)
9. ファンタジー ト長調 BWV.571
10. プレリュードとフーガ ホ短調 BWV.533(*)
11. プレリュード(ファンタジア)と模倣曲 ロ短調 BWV.563(*)
12. アルビノーニの主題に基づくフーガ ロ短調 BWV.951a(*)

 バンジャマン・アラール(オルガン、チェンバロ)
 ジェルリンド・ゼーマン(ソプラノ:3,5,6,7,12,13,15,16,17)

 使用楽器:
 (*) チェンバロ(エミール・ジョバン、1612 年ルッカース&ジョアンヌ・ドゥルケン(1747)モデル)
 オルガン(ストラスブール、聖オーレリー教会、1718年ジルバーマン)

ユーザーレビュー

総合評価

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自分がBenjamin Alardに初めて接したのはお...

投稿日:2023/07/30 (日)

自分がBenjamin Alardに初めて接したのはおそらく、S.Kuijken/La Petite Bandeの録音だったと思うのですが、その時はそのチェンバロ奏者に特に関心を持つ事はなく、その後S.Kuijken氏からいただいた著作にわざわざその名前が触れられていたのを読んで興味を持ち、J. S. Bachのパルティータ全集を購入しました。その全集は録音当時Alardがわずか25歳であったにも関わらず、Bach組曲中の最難曲集(個人的に名演がほとんど思い当たらない!)に対して、あまりに自然な適合性をみせていたのに驚嘆したのを覚えています。で、このAlard最初の大仕事、バッハ鍵盤音楽全集ですが、あえて最初に苦言を呈しておきたいと思います。おそらくこの仕事はAlard一人の制作企画によるものでなく、Harmonia Mundi France、(Basel) Schola Cantorum、ひょっとすると解説を執筆しているPeter Wollnyらも加わったチームによる一大プロジェクトではないかと思うのですが、企画、選曲すべてがそれこそ最新のBach研究成果を取り入れた非常に高度な内容であるのはわれわれ音楽学の素人にも朧げには想像できます。問題は、CDに附属した解説がPeter Wollnyの概括的なものと実際の演奏についてのAlardのインタビューのみで、曲ひとつひとつに、何故この曲が選ばれてどのような背景、位置にあるのかの詳細な解説がほとんどなく、よほどのBach音楽学の専門家でなければこの演奏内容の意義が説明なしでは了解できないことです。たとえば、この1巻はBachが故郷を離れて音楽の修業を本格的に始めたオールドルフ、リューネブルク若い頃の作品数十曲は(明らかに偽作と考えられる5曲ほどを含めて)、ほとんどが作曲年代が未定です。出典がアンドレアス写本の5曲、メラー手稿譜による8曲はおおよそい、アルンシュタット時代に割り当てられているのですが、ここに収録されているBachのつまでとの類推はできているでしょうが、13曲と最も多いノイマイスター・コラール集からのものは作曲年代の手がかりがないのが現状のはずなので、この収録曲をこの3時代に割り振った根拠が解りません。ここらへんは日進月歩のBach研究によって、どんどん新しい学説が出ているかも知れず、それを根拠にして制作されているなら、ぜひ一曲一曲の解説を記載して欲しかったところです(古のDavid Munrowは遺作の名盤「ゴシック期の音楽」において、自ら一曲一曲の詳細な解説を書いており、古楽CDはかくあるべし、の見本でした)。CD企画についての文句を最初に長々と書きましたが、このCDの内容については最新の研究成果を踏まえた非常に貴重で興味深いものであるのは疑いなく、歴史的にも意義の高い企画となるのは間違いないでしょう。Benjamin Alardの演奏は、そうした最新の研究を踏まえた控えめながら高貴で新鮮味あふれるもので、チェンバロにおいてもオルガンにおいても美しい一級の良演奏と思います(BWV992がオルガンで演奏されるのだけは違和感が拭えませんが)。自分らBachファンを自任するものでも、これまでそうは耳にできなかった曲の数々をこれだけ上質の演奏で今後繰り返し聴けることは大きな喜びです。歴史的CDとしては資料的に不親切なのが強烈に不満ですが、できるなら今後詳細な解説をつけた国内盤の発売を期待したいと思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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  バッハの偉業に真っ向から挑戦するかの...

投稿日:2021/05/25 (火)

  バッハの偉業に真っ向から挑戦するかのような野心的なシリーズが始まった。1人でバッハの鍵盤楽器(チェンバロ、オルガンなど)のための作品をすべて演るという。若い演奏者だからこそここまで思い切った企画に飛び込めるのだろうか。バッハの音楽を愛する一音楽愛好者として楽しみにしつつ、応援していきたい。   第1巻となる当盤では若かりしバッハの作品と、彼に影響を与えた作品を混ぜてその成長を記録したものとなっている。なるほど、たしかに「若さゆえ」と思わせる瑞々しい作風であるが、バッハがバッハたる「端緒」を見つけてみたり、当時の「先輩」から得たものを作品に活かそうとしている部分を探すのも一興だ。バッハのディスクというととかく充実期から後期にかけての作品や有名曲をフォーカスしたディスクが多くなるため、小品や有名とは言い難い曲を集めるのは割と難しい気がするのでこうした企画は挑戦的であると同時に、我々リスナーにとっても利点が多い。作曲年代順に揃えてくれているのでバッハの伝記を読みながら音楽をさらうこともでき、まことに集めがいのあるシリーズだ。加えて、ディスクごとに楽器も替えており、音色や機構の違いに思いをはせるのも愉しいことだ。同時にこれほど多種多様な楽器が散らばっているヨーロッパの奥深さにも驚かされる。頭でわかっていてもこうして聴いてみることで「耳の旅」ができるのもこの全集の特長となるであろう。    諸説あるが、「学(まな)ぶ」という言葉は「真似(まね)」から派生したという。バッハも当時の巨匠たちの技法を真似してはそこから学んでいったのだ。ローマが一日にして成らなかったのと同じく、J.S.バッハも一日にして成ったわけではないのだ。その過程と道のり、そして作品の進化(深化)をバンジャマン・アラールの演奏によって追っていきたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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