CD

鍵盤のための作品全集 第5集〜『トッカータ』〜ヴァイマール期 1708〜1717 バンジャマン・アラール(オルガン、チェンバロ、クラヴィコード)(3CD)(日本語解説付)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC6437
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


日本語解説付き
アラールの大注目シリーズ第5弾!
超有名曲「トッカータ ニ短調 BWV.565」も収録。クラヴィコードの演奏も必聴


注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音する一大プロジェクトの第5弾の登場!
 オルガンやチェンバロによって、バッハの鍵盤作品をすべて録音していく(作曲年代順)というプロジェクト。今回は、バッハのヴァイマール時代(1708〜1717)に作曲された作品を収録しています。ヴァイマールの地では、バッハは宮廷楽団の楽師および宮廷の礼拝堂のオルガニストを務めていたこともあり、オルガン作品が多く書かれた時期でもあります。ヴィルトゥオーゾ的、即興的要素に満ちたトッカータの様式の作品が多く書かれ、あの有名な「トッカータ ニ短調 BWV.565」もこの時期に書かれています。
 今回の目玉の一つは、クラヴィコードが登場すること。たとえばBWV.895の前奏曲でのアラールの即興的で歌に満ちた緻密な空気が、クラヴィコードの素朴であたたかみのある音色によって、却って際立つような不思議な印象です。壮大にして荘厳なオルガン、チャーミングで雄弁なチェンバロ、そしてユニークな繊細さをもつクラヴィコードと、3つの楽器の特徴を見事にとらえて弾き分けているアラールの技量に感服です。なお、シリーズの次には、平均律クラヴィーア曲集第1巻が予定されております。アラールのシリーズ、ますます充実、注目です!
 アラールは1985年、フランスのルーアン生まれ。2004年に開かれた古楽演奏の登竜門であるブルージュ国際古楽コンクールに18歳で優勝したのち、クイケンにその才能を評価されてラ・プティット・バンドのメンバーとして活躍。その後はソリストとして世界各地で演奏活動を展開しております。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 第5集〜『トッカータ』〜ヴァイマール期 1708〜1717

Disc1
1. トッカータ ニ短調 BWV.565
2. 主なる神、われらの側にいまさずして BWV.1128(コラール前奏曲)
3. いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV.731(コラール前奏曲)
4. いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV.730(コラール前奏曲)
5. プレリュードとフーガ ハ長調 BWV.545a(ヴァイマール時代の旧稿)
6. イエスよ、わが喜び BWV.713(コラール前奏曲)
7. われらに救いを賜うキリストは BWV.747(コラール前奏曲)
8. 心よりわれこがれ望む BWV.727(コラール前奏曲)
9. いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV.706(コラール前奏曲)
10. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(前奏曲は現行のものより短い稿BWV.543/1aで演奏)
11. キリストは死の縄目につながれたり BWV.695
12. トリオ・ソナタ ニ短調より初期稿 BWV.528/2a(early version)
13. トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540

 バンジャマン・アラール(オルガン)
 使用楽器:ケンティン・ブルーメンレーダー/パリ、改革派教会(Temple du Foyer de l’Ame)(2009)
Disc2
1. トッカータ ハ短調 BWV.911
2. プレリュードとフーガ イ長調 BWV.536a
3. 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904
4. トッカータ 嬰へ短調 BWV.910
5. コラール・パルティータ『喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ』 BWV.768
6. トッカータとフーガ ニ短調 BWV.538

 バンジャマン・アラール(チェンバロ)
 使用楽器:ペダル付チェンバロ
 チェンバロ:カール・コンラッド・フライシャー製作(1720年、ハンブルク)のレプリカ、フィリップ・ユモー製作(1993年、バルバスト)
 ペダル:クエンティン・ブルメンローダー製作(2017年、アグノー)
Disc3
1. トッカータ ト長調 BWV.916
2. 協奏曲ト短調 BWV.985(テレマンの協奏曲(未出版)の編曲)
3. いざ来ませ、異邦人の救い主 BWV.699(フゲッタ)
4. 高き天よりわれは来たり BWV.701(フゲッタ)
5. 讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ BWV.697(フゲッタ)
6. 幼子イエスはわが慰め BWV.702(フゲッタ)
7. 神の子は来たりたまえり BWV.703(フゲッタ)
8. 全能の神に讃美あれ BWV.704(フゲッタ)
9. キリストを われらさやけく頌め讃うべし BWV.696(フゲッタ)
10. 主キリスト、神の独り子 BWV.698(フゲッタ)
11. 協奏曲変ロ長調 BWV.982(J.エルンスト公子のヴァイオリン協奏曲 op.1〜第1番(テレマン編集、1718年フランクフルトで出版)の編曲)
12. 協奏曲ニ短調 BWV.987(J.エルンスト公子のヴァイオリン協奏曲 op.1〜第4番の編曲)
13. 讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ BWV.722
14. 神を讃えまつれ、汝らキリストの徒よ、こぞりて BWV.732
15. 甘き喜びに包まれ BWV.729
16. 高き天よりわれは来たり BWV.738a(数字付低音による異稿、アルンシュタット時代)
17. プレリュードとフーガ イ短調 BWV.895
19. 協奏曲ハ短調 BWV.981(マルチェッロのヴァイオリン協奏曲 op.1〜第2番の編曲)

 バンジャマン・アラール(クラヴィコード)
 使用楽器:クリスティアン・ゴットフリート・ゲラ製作(1773年、フィルハーモニー・ド・パリ、音楽博物館コレクション)モデル、エミール・ジョビン製作(1998年)

 録音時期:2019年4月(Disc1)、2019年9月(Disc2)、2020年9月(Disc3)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 輸入盤・日本語帯・解説付

内容詳細

アラールによるバッハの全鍵盤作品録音プロジェクトの第5弾。本作は、有名なトッカータニ短調を作曲したヴァイマール時代の作品を収録。アラールは、オルガン、チェンバロ、クラヴィコードを弾き分けている。(CDジャーナル データベースより)

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 オルガン、チェンバロ、クラヴィコードを...

投稿日:2022/02/11 (金)

 オルガン、チェンバロ、クラヴィコードを愉しみ、バッハの音楽の幅広さを感じられる3枚組だ。   1枚目はオルガン。誰もが知る「トッカータ ニ短調 BWV565」から壮大かつ華麗に始まるのが心憎い。演奏は早めで、音を伸ばして引きずらずサクッと楽想や音を変化させていく。あまり大げさに響かせず明るくのびのびとしたオルガンと感じた。刺激的なトッカータBWV565から始まり、コラール前奏曲で歌い、トッカータとフーガBWV540の壮大なドラマで幕を閉じて聴き応えは十分。   2枚目はチェンバロ。第5集の主要演目であるトッカータを中心に軽やかに弾き進んでいく。トッカータは今まであまり聴いてこなかったがこうしてまとまった量で聴くと楽想のきらびやかさと即興的技術の冴えが問われる作品なのだろうか。現代のジャズにも通じそうなスリルと愉しさを満喫できる。   そして3枚目はクラヴィコード。アルバム全体として大きく壮麗な音からディスクを替えるたびにミニマムで室内楽的に落ち着いてくるのも面白い。クラヴィコードでの演奏をCDで聴くのは初めて。なるほどチェンバロとも違う音色と空気感が面白い。どことなく、チェンバロにリュートとツィンバロンのテイストを加えて3で割ったような朴訥な音色がするものと知ることができた。楽器の音はかなりこじんまりしているということだが、CDで聴いているので楽器のすぐ傍で聴かせてもらっているようなごく私的な室内楽を愉しむ感覚だ。セバスティアン・バッハも仕事が終わって自室でリュートやクラヴィコードなどを愉しんでいたのだろうか。   一つだけ注文としてあげたいのは解説書の中身。せっかく初登場の楽器もあるのだからもう少し楽器の写真の撮り方や量を工夫してもらいたい。解説書にはクラヴィコードの鍵盤部分アップが数枚のみ。楽器全体が写ったものや演奏中の写真などがそろっていたらよかったのにと思った。このシリーズは様々な楽器を使い分けていくのでも画期的なのだからオルガンでもチェンバロでも収録場所全体が目で楽しめるような写真が入ってくれたら嬉しいです。   挑戦的な作品、壮麗な作品、即興的な作品、ひとりでつま弾くような作品を楽器を替えつつ広く聴けるのでお薦めしたい。 

うーつん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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