CD 輸入盤

鍵盤のための作品全集 第4集〜ヴェネツィア風〜イタリア様式の協奏曲 バンジャマン・アラール(チェンバロ、オルガン)(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM902460
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


鬼才アラールによる、バッハの鍵盤のための作品全集 第4弾!
チェンバロ、ペダル付チェンバロ、オルガンを弾き分けた
『ヴェネツィア風〜イタリア様式の協奏曲』をテーマとした3枚組


注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音する一大プロジェクトの第4弾の登場! アラールは1985年、フランスのルアン生まれ。2004年に開かれた古楽演奏の登竜門であるブルージュ国際古楽コンクールに18歳で優勝したのち、クイケンにその才能を評価されてラ・プティット・バンドのメンバーとして活躍。その後はソリストとして世界各地で演奏活動を展開しております。
 第4弾は『ヴェネツィア風〜イタリア様式の協奏曲』と題した3枚組。ディスク1はヴァイマール時代後期、ヨハン・エルンスト公子の注文を受けて行われたイタリア様式を取り入れた協奏曲のクラヴィーア用編曲群で、その作品はヴィヴァルディ、トレッリ、マルチェッロの協奏曲に基づきます。アラールはこれらの作品をマッティア・デ・ガンドの歴史的なチェンバロを用いて演奏しております。
 ディスク2には種々の協奏曲のオルガン編曲作品を中心に収録。アラールがここで使用した楽器は、なんとペダル付きチェンバロです。通常BWV.593やBWV.596の協奏曲はオルガンで演奏されますが、当時のドイツではペダル付のクラヴィコードも演奏されていたことから、アラールが以前から愛奏しているチェンバロにペダルを付けて演奏しております。アラールは「私の考えでは、ペダル付のチェンバロでの演奏はバッハがこれらの編曲作品を作ったときに意図したものです。」と語っており、実に興味深い試みといえます。
 ディスク3は有名なジルバーマン兄弟の兄アンドレアス(アンドレ)・ジルバーマン[1678-1734]が1710年に制作した歴史的なオルガンを用いての演奏。この楽器はアンドレアスが制作したオルガンの中で現在も状態が良いと評価されている数少ない銘器です。アラールはオルガン協奏曲の中でも大曲の『協奏曲ハ長調 BWV.594』を収録。また、最後には『トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564』を演奏しております。この作品は北ドイツの伝統的様式と、新しいイタリア協奏曲様式が融合した「イタリア体験」の結実ともいえる名曲です。
 アラールの実に練りこまれたプログラミングと時代背景を考えた楽器の選択は脱帽の一言。若き名手がバッハの鍵盤作品の世界に時代を追って旅することのできる唯一無二のプロジェクト。続編にも期待が高まる充実の演奏です。(輸入元情報)


【収録情報】
J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集Vol.4〜ヴェネツィア風 - イタリア様式の協奏曲

Disc1
1. 協奏曲ト長調 BWV.973(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト長調 RV.299)
2. 協奏曲ト短調 BWV.975(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.316)
3. 協奏曲ロ短調 BWV.979(原曲:トレッリのヴァイオリン協奏曲)
4. 協奏曲ニ長調 BWV.972(原曲:ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.230)
5. 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.944
6. 協奏曲ニ短調 BWV.974(原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲ニ短調 S.Z799)
7. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.894
8. 協奏曲ト長調 BWV.980(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.381)

 バンジャマン・アラール(チェンバロ)
 使用楽器:マッティア・デ・ガンド制作(1702年、ローマ)、グラツィアーノ・バンディーニ修復(2016年、ボローニャ)

 録音時期:2020年6月28-30日
 録音場所:イタリア、トレヴィーゾサンタ・カテリーナ博物館
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc2
1. オルガン協奏曲イ短調 BWV.593(原曲:ヴィヴァルディの2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調 op.3-8, RV.522)
2. 協奏曲ヘ長調 BWV.978(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ト長調 RV.310)
3. オルガン協奏曲ニ短調 BWV.596(原曲:ヴィヴァルディの2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲ニ短調 op.3-11, RV.565)
4. 協奏曲ハ長調 BWV.976(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV.265)
5. 前奏曲とフーガ ト短調 BWV.535
6. オルガン協奏曲ト長調 BWV.592(原曲:ザクセン=ヴァイマール公子ヨハン・エルンストの消失したヴァイオリン協奏曲)
7. フーガ ト短調 BWV.542-2

 バンジャマン・アラール(ペダル付チェンバロ)
 使用楽器:
 チェンバロ/カール・コンラッド・フライシャー制作(1720年、ハンブルク)のレプリカ、フィリップ・ユモー制作(1993年、バルバスト)
 ペダル/クエンティン・ブルメンローダー制作(2017年、アグノー)

 録音時期:2019年5月6,7日
 録音場所:フランス、イヴリー、アントナン・アルトー講堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc3
1. オルガン協奏曲ハ長調 BWV.594(原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲ニ長調『グロッソ・モグール』 RV.208)
2. コラール・プレリュード『われいずこに逃れゆくべき』 BWV.694
3. トリオ ニ短調 BWV.583
4. コラール・プレリュード『われ汝に別れを告げん』 BWV.736
5. コラール『いと高きところには神にのみ栄光あれ』 BWV.664
6. コラール・プレリュード『われらみな唯一なる神を信ず」 BWV.Anh.69
7. コラール・プレリュード『高き天よりわれは来れ』 BWV.Anh.65
8. コラール・プレリュード『大いに歓べ、わが魂よ』 BWV.Anh.52
9. コラール・プレリュード『イエス、わが喜び』 BWV.Anh.58
10. トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564

 バンジャマン・アラール(オルガン)
 使用楽器:アンドレアス・ジルバーマン制作(1710年)、クエンティン・ブルメンローダー修復(2010年、アグノー)

 録音時期:2019年9月18日
 録音場所:フランス、ストラスブール近郊、マルムーティエ大修道院
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


ユーザーレビュー

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 カラフルで明るさあふれる曲集。ヴィヴァ...

投稿日:2021/07/26 (月)

 カラフルで明るさあふれる曲集。ヴィヴァルディなど音楽先進国だったイタリアのテイストをバッハがどのように吸収し、自分のものにしていったかを感じることができる好企画だ。CD1のチェンバロは音の粒が明るくキラキラしている。CD2では「ペダル付きチェンバロ」という耳慣れぬ楽器も登場し、チェンバロでありながらオルガンのような複雑な音楽の絡まりを体感。CD3ですばらしいオルガンの音色と偉容にも圧倒される。しかし、どのディスクも重々しさはなく、タイトルにもある「イタリア」の陽光を思わせるきらびやかな明るさと創意の充実を感じさせる。第5集が今から楽しみになる愉しいディスクなのでおすすめしたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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