二重＆三重協奏曲集　ポッジャー＆ブレコン・バロック

バッハ：二重＆三重協奏曲集
ポッジャー＆ブレコン・バロック

バロック・ヴァイオリンの名手、レイチェル・ポッジャーによるバッハのヴァイオリン協奏曲集第2弾が登場。共演は前回と同じく、ポッジャーみずから主催するアンサンブル「ブレコン・バロック」。ポッジャーとはたいへん親しい関係にあり、わずかな所作にも反応できるという理想的な共演者です。また、優秀録音で知られるチャンネル・クラシックだけに、前回同様、個々の楽器の質感まで美しいという優秀録音が期待できます。

【ポッジャーのバッハ】
古楽器による『無伴奏』史上、最大のベストセラーを記録したレイチェル・ポッジャーの演奏は、理想的快速テンポでしなやかに歌う非常に素晴らしいもの。この1998年から99年にかけて録音された『無伴奏』の成功で一躍世界にその名を轟かせることとなったポッジャーは、2000年にはトレヴァー・ピノックとヴァイオリンとチェンバロのためのソナタを録音し、息の合ったアンサンブルで同じく躍動感のある演奏を聴かせてくれていたものです。
　2010年に録音されたヴァイオリン協奏曲集は、久しぶりにセッションで取り組むバッハ・レコーディングということで、その間のポッジャーの多様な経験や、研究の成果を反映した音楽的語彙の豊かさを感じさせる多彩な表情が実に魅力的なものとなっていました。
　その他、２台のヴァイオリンのための協奏曲（BWV.1043）と編曲版の２台のヴァイオリンのための協奏曲（BWV.1060）については、ポッジャーは1997年にアンドルー・マンゼと組んで大胆な録音をおこなっています（BWV.1043にはベズノシウクとのライヴ盤もありました）。

【二重＆三重協奏曲集】
今回のアルバムに収められているのは４つの多重協奏曲レパートリー。再録音となる「2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043」、初録音の「チェンバロ、フルートとヴァイオリンとのための協奏曲 BWV.1044」、別ヴァージョンでの再録音（前回は２台のヴァイオリン用に編曲）となる「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1060R」、そして初録音の「3台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1064R」です。（ＨＭＶ）

【収録情報】
J.S.バッハ
・2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043
・チェンバロ、フルートとヴァイオリンとのための協奏曲イ短調 BWV.1044
・オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV.1060R（原曲：2台のチェンバロのための協奏曲）
・3台のヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 BWV.1064R（原曲：3台のチェンバロのための協奏曲）

　レイチェル・ポッジャー（ヴァイオリン＆ディレクター）
　ブレコン・バロック
　　ケイティー・バーチャー（フルート）
　　アレグザンドラ・ベラミー（オーボエ）
　　ボヤン・チチッチ（ヴァイオリン）
　　ヨハネス・プラムゾーラー（ヴァイオリン）
　　ザビーネ・ストファー（ヴァイオリン）
　　アンナ・ノヴァク＝ポクシヴィンスカ（ヴァイオリン）
　　ジェーン・ロジャーズ（ヴィオラ）
　　ヤン・スペンサー（ヴィオローネ）
　　マルチン・スフィオントケヴィッチ（チェンバロ）

　録音時期：2012年10月
　録音場所：ロンドン、アッパー・ノーウッド、セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会
　録音方式：ステレオ（DSD／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND