CD 輸入盤

パルティータ全曲 リチャード・エガー(チェンバロ)(2CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM907593
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


バッハ:パルティータ全曲
リチャード・エガー(チェンバロ)
エガーのひらめきに満ちたパルティータ、鮮烈かつ高密度の録音も魅力


『フランス組曲』でも高い評価を得たエガーによる、バッハのパルティータ全曲の登場。パルティータは、バッハにとっての作品1、すなわち初めて出版された作品。1726年に第1番を、以降毎年第2番、第3番と1曲ずつ出版。1731年にまとめて6曲の曲集『パルティータ』として出版されました。当時の人々の趣味に沿うように組曲の形式をとりながら、その1曲1曲がひらめきと霊感に満ちた力作ぞろいです。エガーはすべての反復記号を実施、反復時になんとも密度の濃い装飾を施しており、反復であることを忘れさせます。エガーの冴えわたるひらめき、そしてそのひらめきをあますところなくとらえた濃密な録音は見事。
 バッハの作品を論じるときにしばしば用いられる「数字」。このディスクでも、エガーは自身でライナーノートを書いていますが、この数字をベースに興味深い文章を寄せています。BACHをアルファベットの文字順に数えると(2、1、3、8)となります。第1番のプレリュードは21小節、アルマンドは38小節から成り、バッハは自身の名前を刻印するかたちで組曲の幕を開けたことにはじまり、第6番でも小節数や和音の種類など、様々な数字の意味について述べています。もちろんそんな分析的なことを抜きにして、エガーの鮮烈かつ説得力満点の演奏に圧倒される2枚組です。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:パルティータ(全曲)


Disc1
● 第1番変ロ長調 BWV.825
● 第2番ハ短調 BWV.826
● 第4番ニ長調 BWV.828
Disc2
● 第3番イ短調 BWV.827
● 第5番ト長調 BWV.829
● 第6番ホ短調 BWV.830

 リチャード・エガー(チェンバロ/ジョエル・カツマン、アムステルダム1991年製 1638年リュッカース・モデル)

 録音時期:2016年1月
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

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J.S.Bachの鍵盤パルティータ全集は、接すれ...

投稿日:2017/08/27 (日)

J.S.Bachの鍵盤パルティータ全集は、接すればするほど、その規模、とてつもない多様性、歴史的重要性、そして音楽内容のあまりの奥深さに圧倒される曲集であり、正直、この曲集の一人の奏者による十全な再現など夢物語ではないかと感じます。若い頃のGouldやRoussetのような天才でさえ、パルティータ全集に関しては名演というにはほど遠い不満足な録音であったと思うし(ぜひ、Roussetの再録音を希望したい!)、現代ピアノにせよピリオド楽器にせよ、これほどお薦めできる録音が少ない傑作もない状況でした(個人的にはLeonhardt、Pinnockの新盤がやっと理想的再現に近づけた希少な例かと思いますが)。今回のR.Egarrの録音も、この巨大な曲集全体を見渡せば、いくつも不満がないわけではありません。それでも、この盤は現在チェンバロで聴ける現役奏者のものの中で、Pinnockに次いでお薦めできる良演ではないかと思います。数カ月前録音のフランス組曲と同様、R.EgarrはJ.S.Bachの生きた時代を挟む、広範な歴史的音楽の知識と経験の基礎の上に、演奏のすべてを組み立てており、そこに根拠の曖昧な、恣意的な姿勢は皆無、あくまでこの時代の音楽を現代に忠実に再現することのみに奉仕しています。6曲すべてが、曲構成が異なり、ベースにしている音楽的背景もはるか以前のルネサンスから、Bachの息子やMozart,Haydnの古典派に近づく時代までものすごく広範にまたがるパルティータの演奏は、おそらくちょっとやそっとの歴史的知識・古楽再現経験では太刀打ちできない難しさがあると想像されますが、R.Egarrは完璧とまではいかないかも知れませんが、かなりなレベルまでその課題を見事に解決しています。これはBachだけでなく、Couperin全集などで音楽学者としても深い実績を残しているR.Egarrにして初めて可能になったことと思われます。それに加えて、J.S.Bachの音楽構造再現に際して常に伴う、本当に至適なテンポ、リズム、バランスを見いだす困難さにおいて、Egarrは現在の他のほとんどの鍵盤楽器奏者に比較しても(Pinnock新盤ほどでないかも知れませんが)誰にも納得できる再現をみせており、それが曲集全体を聞き通した際に感じる、この上ない自然さに繋がっています。これはおそらく、フランス・イギリス組曲や平均律といった鍵盤音楽の録音だけでなく、R.Egarrが指揮者として、管弦楽組曲やヨハネ・マタイ受難曲といった声楽大曲に近年積極的に取り組んできた経験(そのひとつひとつは必ずしも満足できるものばかりでなかったかも知れませんが)が大きく寄与しているのではないでしょうか。パルティータ4番Allemandeの、あまりにも自然で美しいテンポ、リズムなど、長年Bachの音楽全般に地道に深く関わって来なければ、決してできない音楽と思います。平均律と全く異なる意味でのJ.S.Bach鍵盤音楽の最高峰であるこの曲集の、現在入手できる最良の盤の一つであることは間違いありません。J.S.Bachのファンならば一度聴かれる価値があると思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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