CD 輸入盤

《イマジン》〜チェンバロ作品集/ジャン・ロンドー

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564622009
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


バッハ:作品集〜イタリア協奏曲、ブラームスらによるチェンバロへの編曲集
ジャン・ロンドー(チェンバロ)


フランスの個性派チェンバロ奏者、ジャン・ロンドーによるユニークなバッハ・アルバムの登場。有名な「イタリア協奏曲」のほかは、フリーデマン・バッハやブラームス、デフラス、そしてロンドー自身によって編曲されたもので、元ネタはリュート、ヴァイオリン、フルートのソロ作品です
 使用楽器は、ジョンテ・クニフとアルノ・ペルトが2006年に製作したドイツ式チェンバロで、このコンビによる2002年製作のモデルは、ピエール・アンタイのゴルトベルク変奏曲でも用いられてもいました。

【チェンバロのニュースター】
1991年フランス生まれで現在23歳のチェンバロ奏者、ジャン・ロンドーのデビュー・アルバム。5歳の頃にラジオから聴こえてきたチェンバロの音色に恋に落ち、6歳で弾き始めてすぐ、通奏低音の即興性の魅力に目覚めたといいます。後に始めたピアノではクラシックよりも即興を得意とし、ジャズ・フェスティバルへの参加経歴もあるとのこと。チェンバロ奏者としては伝統的な奏法を既にマスターしてヨーロッパ各地で演奏を行っており、コープマンやクリスティ、ルセなどと同等の扱いを受けているというから驚きです。
 そのポートレートからはかなりアヴァンギャルドな印象を受ける彼ですが、その演奏はあくまで正統的な解釈に基づいたものです。しかし、ストレートながらたいへんスリリングなその表現には、21世紀の若者が経験する音楽が多分に影響しているといえ、大上段に構えることなく、緻密な構成と溢れ出る感性のバランスよく繰り出される音楽は、聴衆をダイレクトに湧き立たせる魅力にあふれています。

【個性的なプログラム】
デビューアルバムはヨハン・セバスチャン・バッハの作品集となっていますが、その内容はたいへん個性的。鍵盤以外の独奏曲に基づく、長男のウィルヘルム・フリーデマン・バッハなどの編曲作品が中心となっています。中でも希少と言えるのが、ブラームスが左手ピアノ用に編曲した「シャコンヌ」をチェンバロで演奏している点でしょう。数ある「シャコンヌ」の鍵盤用編曲の中でもシンプルな版ですが、ペダルのないチェンバロで譜面通りの演奏では音楽性が損なわれれてしまうとため、音は変えずに両手で演奏することで、持続的な音楽の流れを作ることに成功しています。この作品本来の美しさと精神性、高度な技術性の絶妙なバランスを、鍵盤で見事に描いた快演です。
 そんな中でも、大バッハ自身が鍵盤独奏曲の一つの完成を見せた「イタリア協奏曲」を収録している点は、彼ならではの自信とこだわりを感じさせるところ。キレのあるな装飾性とスピード感に満ち、彼の先進的かつ説得力のある解釈の魅力を、この1曲で十分に味わうことが出来ます。

【収録情報】
● J.S.バッハ/J.ロンドー編曲:パルティータ(リュート組曲)ハ短調 BWV.997 [16:20]
● J.S.バッハ/W.F.バッハ編曲:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調(ニ短調) BWV.1003(964)[17:34]
● J.S.バッハ/ブラームス編曲:
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 より V.シャコンヌ [11:48]
● J.S.バッハ/S.デフラス編曲:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013 {15:53]
● J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 [13:37]
● J.S.バッハ/W.F.バッハ編曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005 I.アダージョ [4:36]

 ジャン・ロンドー(チェンバロ)

 録音時期:2014年6月2〜6日
 録音場所:パリ、ノートルダム・デュ・ボン・セクール教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【関連情報】
このアルバムの販促映像をご覧いただけます。

収録曲   

  • 01. Lute Suite No. 2 in C minor, BWV 997 (Arr. Jean Rondeau): I. Prelude
  • 02. Lute Suite No. 2 in C minor, BWV 997 (Arr. Jean Rondeau): II. Fuga
  • 03. Lute Suite No. 2 in C minor, BWV 997 (Arr. Jean Rondeau): III. Sarabande
  • 04. Lute Suite No. 2 in C minor, BWV 997 (Arr. Jean Rondeau): IV. Gigue - Double
  • 05. Violin Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003 (Arr. W. F. Bach): I. Grave
  • 06. Violin Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003 (Arr. W. F. Bach): II. Fuga
  • 07. Violin Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003 (Arr. W. F. Bach): III. Andante
  • 08. Violin Sonata No. 2 in A minor, BWV 1003 (Arr. W. F. Bach): IV. Allegro
  • 09. Violin Partita No. 2 in D minor, BWV 1004 (Arr. J. Brahms): V. Chaconne
  • 10. Flute Partita in A minor, BWV 1013 (Arr Stephane Delplace): I Allemande
  • 11. Flute Partita in A minor, BWV 1013 (Arr Stephane Delplace): II Corrente
  • 12. Flute Partita in A minor, BWV 1013 (Arr Stephane Delplace): III Sarabande
  • 13. Flute Partita in A minor, BWV 1013 (Arr Stephane Delplace): IV Bourree Angloise
  • 14. Italian Concerto in F Major, BWV 971 (Arr. Jean Rondeau): I. Allegro
  • 15. Italian Concerto in F Major, BWV 971 (Arr. Jean Rondeau): II. Andante
  • 16. Italian Concerto in F Major, BWV 971 (Arr. Jean Rondeau): III. Allegro Vivace
  • 17. Bach, JS: Violin Sonata in C Major, BWV 1005 (Arr. Wilhelm Friedemann Bach): I. Adagio

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最近のクラシック音楽情報に全くついていっ...

投稿日:2022/07/18 (月)

最近のクラシック音楽情報に全くついていってないこともあって、この奏者は全く初めて聴きました。デビューアルバムにJ.S.Bachを選んだあたり、かなりな思い入れが感じられますが、唯一編曲でないイタリア協奏曲は全くの正統的・常識的な演奏で、特に印象に残るレベルではありません。それ以外のすべては他楽器作品からの(本人の?)編曲ものですが、こちらはかなり原曲から変えておりこの若い奏者の基本スタンスが作品の歴史的再現よりは、作品を題材にした自己表現に主眼を置いていることが窺えます。演奏面でいえば、声部の絡みをあくまで繊細に、正確に表出していく点で未熟さが否めない(M.Esfahaniなんかもそうでしたが)。海外評価は高い方のようですので今後に期待できればいいのですが。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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