ハンス・クリスチャン・アンデルセン

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小さい人魚姫 アンデルセン童話集 角川文庫

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041086193
ISBN 10 : 4041086191
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;15

内容詳細

15歳になった美しい人魚姫がはじめて海の上へと出た夜、船では美しい王子の誕生日を祝っていた。一目で恋に落ちた人魚姫は、魔女に頼み、美しい声と引き替えに人間の足を手に入れる。王子と結婚できなければ、海の泡と消えてしまう人魚姫は、王子に再会し…。幾度も涙を流しながら執筆したという表題作のほか、「親指姫」「はだかの王さま」「しっかりもののすずの兵隊」「野の白鳥」「ナイチンゲール」など、初期代表作を12話収録。

【著者紹介】
ハンス・クリスチャン・アンデルセン : 1805年デンマーク、オーデンセに貧しい靴屋の息子として生まれる。14歳のとき、俳優を志してコペンハーゲンへと飛び出すが挫折。30歳のとき、小説『即興詩人』を発表。以後、数々の名作を残した。生涯独身のまま、1875年、70歳で逝去

山室静 : 文芸評論家、翻訳家。1906年鳥取県鳥取市生まれ。東北帝国大学法文学部美学科卒業。埴谷雄高らと雑誌「近代文学」を創刊。また堀辰雄らと雑誌「高原」の創刊にかかわり、のちに日本女子大学教授。北欧神話・北欧文学に造詣が深く、ムーミン童話をはじめ多くの翻訳を手がける。2000年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さばずし2487398 さん

    どんなあらすじだったっけ?と、読んでみた。こんなに可哀想な話だったとは😭 王子の側からすれば勝手に惚れられて結婚しなかっただけで殺されそうになるとは理不尽だろうが、それでも姫の一途な想いと決断には胸がいたむ。人間になってからも海の家族と遠くからコミニュケーションを取るのだが、その描写も可哀想でたまらない。驚いたのは文章の美しさと、死んでからの「魂」の概念が書かれている事。人魚は長生きできるが死後の魂がない。しかし献身尽くしたこの姫には死後別の世界が待っていた。こんな話だったとは。今読んで良かった。

  • ゆぽんぬ さん

    アンデルセン童話集。人魚姫は失恋したけれど、その無償の愛が、ずっと明るく広々とした世界に通じていた。ディズニーで有名なハッピーエンドよりも、この原作のラストの方が私は好きだな〜。 忘れていた懐かしい童話がたくさんあって、旧友に再会したかのような穏やかな気持ちになれた。大切にしたい本。

  • qwer0987 さん

    「小さい人魚姫」は、てっきり人魚姫が死んで終わりの話だと思っていたけれど、記憶違いだったことに気づいて驚いた。空の精の世界に行っても、善行をつみ続けなければならず、それが救いかは微妙だけど、悲しいお話と思っていただけに幾ばくかの救いがあってほっとした。傑作はやはり「はだかの王様」。皮肉が効いていて面白い。虚栄心の愚かさと物事を虚心に見ることの大事さを教えてくれる。その他では、王道ながら物語としておもしろい「野の白鳥」。ブラックな読み味が良い「大クラウスと小クラウス」と「火うち箱」が印象に残った。

  • riiry さん

    「人魚」と聞くと、僕なんかはどうしてもセイレーンのような妖しい色香を放つ蠱惑的で危険な生き物を想像してしまうのだが、アンデルセン作品では美しい人間の王子に惑わされる小さな姫として描かれているため、その姿はひどく人間的で健気にみえる。報われない物語ではあるが、王子や花嫁が悪いわけではなく、決して魔女が悪いわけでもない。一途な想いが必ずしも愛を勝ち得るとは限らないという良い例だが、敗れるリスクを冒してでも挑む価値のある恋とは尊いものだ。ちなみに、ベーカリーは「リトルマーメイド」より「アンデルセン」の方が好み。

  • まぜこ さん

    ★★★⭐︎⭐︎花の描写がかわいらしく、大人のわたしでも夢が溢れる。やはり『人魚姫』は名作童話。個人的には『イーダちゃんの花』『野の白鳥』がとても好きだった。中盤以降の作品は宗教色が少し強くなるが、それはアンデルセンの心情の変化によるものだということも伝記を読んで知っていたのでより味わい深かった。他にも恋や失恋の経験を元に生まれた作品、アンデルセンの生い立ちの影響を強く感じる作品などもあって面白かった。そして山室静さんの優しくてあたたかい訳文が童話にぴったり合っていてより素敵な作品になっていたと思う。

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