我々みんなが科学の専門家なのか? 叢書・ウニベルシタス

ハリー・コリンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588010552
ISBN 10 : 4588010557
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
230p;20

内容詳細

専門家には任せられない!では、どうすればよいのか?単純で極端な立場の対立図式ではなく、価値観の多様性を維持しつつ様々な場面で知識を深め判断形成に参加するために、我々は科学技術にどう向き合えばよいのか。原発、気候変動、ワクチン接種など、日常生活に関わる事例とともに、科学論の第一人者が、「専門知」の適切な捉え方を提言する。

目次 : 序 専門知の危機の高まり(クライメイトゲート事件―気候研究ユニット・メール流出事件)/ 第1章 世界が感じていることと学者たち(中間的なまとめ)/ 第2章 専門家(専門知の諸類型/ 専門知の表)/ 第3章 市民の懐疑論(集団的活動としての科学と暗黙知)/ 第4章 市民の警笛鳴らし(ワクチン反対論者)/ 結論 我々みんなが専門家なのか?(ユビキタス専門知/ スペシャリスト専門知/ メタ専門知/ デフォルト専門知)

【著者紹介】
ハリー・コリンズ : 1943年生まれ。イギリスの科学社会学者。現在、ウェールズのカーディフ大学教授。かつて、バース大学の教授職を務め、「バース学派」と呼ばれる「科学的知識の社会学」の研究者グループの中心を担った。現在は、専門知論を中心とした科学論の「第三の波」の提唱者として著名で、重力波物理学コミュニティーについての研究でも知られる

鈴木俊洋 : 1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、上智大学理工学部ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buuupuuu さん

    非専門家である我々が、専門家に対してどんなことを言えるのか?ということを扱った本。民主主義社会では、誰でも同等の発言力を持つはずだが、専門家の意見は特別な重みを持っているように見える。しかし昨今の新型コロナを巡る状況を考えてみても、色んな人が色んなことについて勝手に色んなことを言っており、かなり混乱している。この本は、そんな状況で誰がどんな知識を持っていて何を言えるのか?ということを整理するのに役立つかもしれない。「専門知を再考する」よりも非専門家の視点にフォーカスしており読みやすい。

  • brzbb さん

    最近新装版が出たのだが図書館になかったので旧版で。我々はみんなが科学の専門家ではない…あたりまえといえばあたりまえのなんだけど、そうじゃないと考える人が多いから温暖化否定論やワクチン陰謀論が蔓延ってしまう。理想的な科学者とそのコミュニティにある徳性の特別さを認めようというのが科学論の第3の波らしい。科学へのリスペクトを取り戻すにはどうしたらいいんだろうか? 縁起でもないけど次のメルトダウンやパンデミックが起きる前にもっとましな状況になっておく必要がある。

  • Ryukeion さん

    ざっと読みだけど、かなり重要な事言ってる。スペシャル専門知、メタ専門知など、区別した上でより図式化できると、より腹落ち感があるように思う

  • Kentaro さん

    ダイジェスト版からの感想 専門家とは、自分の専門知の向上のために1万時間程度の時間を使った人のことである。心理学者たちの使うモデルで見落とされているのは、ユビキタス専門知(特別な自覚的努力なしに獲得される専門知)という考え方である。ユビキタス専門知には、自分の母語を話すこと、テーブルマナーを知っていること、通りで人とすれ違うときにどれくらいの距離をとってすれ違うかということ、などが含まれる。すべての人が、特定の社会で育った結果として、ユビキタス専門知を獲得していて、その専門知は社会や時代によって異なる。

  • わんぱら さん

    科学社会論の本。専門家と非専門家は区別できるのを論じる。訳注と解説が豊富かつ的確で良い。 筆者の結論は、専門家と非専門家は区別できるというもの。専門家は、徒弟制によって暗黙知を習得しており、その点で非専門家とは区別できる。そして、専門家は高潔に科学を目指すというエートスを有しており、それ自体善である。 暗黙知を出した時点で何も説明できてないのと同じ。訳者は直観に訴えかけるが、それは本文中で非専門家が行う非科学として描写されていたもの。この本は非専門家が書いた本ということになるのか。エートスも単なる願望。

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