ハインリヒ・フォン・クライスト

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チリの地震 クライスト短篇集 河出文庫

ハインリヒ・フォン・クライスト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463582
ISBN 10 : 4309463584
フォーマット
出版社
発行年月
2011年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;15

内容詳細

十七世紀、チリの首都サンチャゴで引き裂かれたままそれぞれ最後の時をむかえようとしていた男女がいた…絶後の名品「チリの地震」他、天災/人災を背景にした完璧な文体と構成による鏤骨の作品群、復活。

【著者紹介】
ハインリヒ・フォン・クライスト : 1777‐1811。ドイツの文学者。激しい生涯の果て、34歳で女性を射殺して自らも拳銃で自殺

種村季弘 : 1933‐2004。ドイツ文学者、翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 中玉ケビン砂糖 さん

    本を読まない人なんてまずクライストなんて知らないし、文学好きだとしても代表作を挙げさせれば『こわれがめ』と馬鹿の一つ覚えのようにしか言えないと思ったので、偶然図書館で出会ったのは僥倖だと思う、ところで話は変わるがイーライ・ロス監督の『アフターショック』は、同じチリ(現代だが)を舞台としたディザスター・ムービーである。これは、実際におきる天変地異などよりも、極限状態下におかれた人間の本性がいかに醜いかを全面に押し出している作品だ

  • Gotoran さん

    エンデ繋がりで、本書収録の「マリオネット芝居について」を読んでみたく。18〜19世紀、独の劇作家、H.V.クライスト、不遇かつ激動の生涯の果てに、直情奔放で極端な性格、当時の社会に馴染めず、34歳で人妻と共に拳銃自殺をしたと云う。直接的で冷淡な文体は独語散文の最高峰として、後のT.マン、F.カフカ等に影響を及ぼしたと云う。地震という天災の中での正気と狂気、圧倒的なカタストロフィーを描いた小説「チリの地震」。マリオネット芝居について、ある舞踏家と交わした会話の中に幻覚的形而上学的意味合いを感じさせてくれ↓

  • 傘緑 さん

    「祭具室のなかと着衣式では人がちがう一人の尼僧の屍体のように!」なんて素敵に意味の分からない比喩表現なんだろうww閑話休題、訳者の種村季弘は完璧と言っていますが、兀とした文体と構成だと思う。どこか「書きながらだんだん話を仕上げている」感が…舞台設定とともにの二重の破局は決まっているが、それがどのようなものになるかは、クライスト本人も実際に書上げないことには、分かってないような気がする。それに引きずられる形で読者は、いつどのように悲劇が訪れるか!?そんな吊り橋に揺られるようなダイナミックな読書体験を味わう

  • 波璃子 さん

    静かな文章から凄まじいまでの激情を感じて恐怖さえ覚えた。変に緊張してしまって心臓がバクバク鳴っている。「何をやってもものにならなかった」という作者の不遇な一生を思うと、平穏な人生と引き換えにこの作品を手に入れたのではないかとさえ感じられた。

  • 凛 さん

    宇宙人の地球観察報告書といったところか。沸き起こる感情も凄惨な出来事も淡々と硬筆な文体で書き綴られていく。その中で人間同士の相互理解は薄い膜が阻むせいで起こらない。スタンドアローン。この間観たせいか『神々のたそがれ』という映画に似たもの感じた。あれから汚物を取り除いた無味無臭な感じだけれど。

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