CD 輸入盤

交響曲第88〜92番、他 ラトル&ベルリン・フィル(2CD)

ハイドン(1732-1809)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
3942372
組み枚数
:
2
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ハイドン:交響曲第88〜92番、協奏交響曲(2CD)
ラトル&ベルリン・フィルハーモニー


有名な『パリ交響曲(82-87)』と『ロンドン交響曲(93-104)』に挟まれた5つの交響曲、第88〜92番は、88と89番が『トスト交響曲』、90〜92番が『ドーニ交響曲』と呼ばれることもある作品群。今回はこれら5曲に加えて、協奏交響曲 変ロ長調も収録しています。
 ラトルはかつて、バーミンガム市響と、第22・86・102番と、第60・70・90番という組み合わせのアルバムを制作していたので、第90番については今回が2度目の録音、しかも第4楽章の別ヴァージョンまで収録するというこだわりぶりです。
 ベルリン・フィルを指揮した今回のアルバムでは、各奏者の力量が卓越したものであることも手伝って、常に余裕のある心配りを見せた懐の深さを示しているのが印象的。協奏交響曲のソリスト達も、個人技に没頭することなくオケの中でのバランスに配慮し、「協奏交響曲」にふさわしい総合的な魅力をかもし出すことに成功しています。以下に、ベルリンの有力紙「ターゲスシュピーゲル」の評を掲載しておきます。(HMV)

 「ヨゼフ・ハイドンとサイモン・ラトルの作る音楽は、光輝く砦だ。そこには機智という防御壁、魅力という跳ね橋、純粋なレトリックという伏兵が備わり、人生が俗悪に流れるのを押しとどめている。それは、このべルリン・フィルの首席指揮者の座するはるか高みにそびえるものかもしれないが、ラトルの指揮によるハイドンのコンサートは、その音楽の偉大さ、卓越性、そして真の冒険心をもう一度教えてくれるものだった」(ウルリッヒ・アムリング、ターゲスシュピーゲル紙、2007年2月10日)

【収録情報】
ハイドン:
CD-1
・交響曲第88番ト長調 Hob.I-88『V字』
・交響曲第89番ヘ長調 Hob.I-89
・交響曲第90番ハ長調 Hob.I-90(第4楽章の別ヴァージョンも収録)
CD-2
・交響曲第91番変ホ長調 Hob.I-91
・交響曲第92番ト長調 Hob.I-92『オックスフォード』
・協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I-105〜ヴァイオリン、オーボエ、チェロ、ファゴットのための

 ジョナサン・ケリー(オーボエ)
 シュテファン・シュヴァイゲルト(バスーン)
 安永徹(ヴァイオリン)
 ゲオルク・ファウスト(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サイモン・ラトル(指揮)

 録音時期:2007年2月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:デジタル(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony no 88 in G major, H 1 no 88
  • 02. Symphony no 88 in G major, H 1 no 88
  • 03. Symphony no 88 in G major, H 1 no 88
  • 04. Symphony no 88 in G major, H 1 no 88
  • 05. Symphony no 89 in F major, H 1 no 89
  • 06. Symphony no 89 in F major, H 1 no 89
  • 07. Symphony no 89 in F major, H 1 no 89
  • 08. Symphony no 89 in F major, H 1 no 89
  • 09. Symphony no 90 in C major, H 1 no 90
  • 10. Symphony no 90 in C major, H 1 no 90
  • 11. Symphony no 90 in C major, H 1 no 90
  • 12. Symphony no 90 in C major, H 1 no 90
  • 13. Symphony no 90 in C major, H 1 no 90: 4th movement, Allegro assai

ディスク   2

  • 01. Symphony no 91 in E flat major, H 1 no 91
  • 02. Symphony no 91 in E flat major, H 1 no 91
  • 03. Symphony no 91 in E flat major, H 1 no 91
  • 04. Symphony no 91 in E flat major, H 1 no 91
  • 05. Symphony no 92 in G major, H 1 no 92 "Oxford"
  • 06. Symphony no 92 in G major, H 1 no 92 "Oxford"
  • 07. Symphony no 92 in G major, H 1 no 92 "Oxford"
  • 08. Symphony no 92 in G major, H 1 no 92 "Oxford"
  • 09. Sinfonia Concertant for Violin, Cello, Oboe and Bassoon in B flat major, H 1 no 105
  • 10. Sinfonia Concertant for Violin, Cello, Oboe and Bassoon in B flat major, H 1 no 105
  • 11. Sinfonia Concertant for Violin, Cello, Oboe and Bassoon in B flat major, H 1 no 105

総合評価

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ベルリンフィルの首席指揮者の間、かなりボ...

投稿日:2021/03/06 (土)

ベルリンフィルの首席指揮者の間、かなりボロかすに言われていましたが、これだけは好評でしたね。私はラトルが好きですので、ボロかすに言われるわけが分かりませんでしたが、確かにこれはその中でもとても素晴らしい演奏です。ラトルはとてもハイドンが好きなのでしょうか。とても生き生きとしたハイドンです。ラトルの良さが遺憾なく発揮されています。

よし さん | 京都府 | 不明

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本盤の演奏は、ラトルがベルリン・フィルの...

投稿日:2013/02/17 (日)

本盤の演奏は、ラトルがベルリン・フィルの芸術監督に就任後、2008年のマーラーの交響曲第9番の登場までの間、鳴かず飛ばずの状態にあった中では、最高峰の名演と言えるのではないだろうか。ラトルも、世界最高峰のオーケストラを手中におさめた後は、当然、クラシック音楽ファンの厳しい視線にさらされたこともあって、それを過剰に意識したせいか、演奏に気負いが見られたところである。その気負いが、自らの指揮芸術の軸足にフィットしたもの(最近のラトルはそうである。)であれば、いわゆるラトルの個性が全面的に発揮した名演ということになるのであろうが、そうでない場合には、奇を衒ったわざとらしさ、あざとさだけを感じさせる凡庸な演奏に陥ってしまうことになる。ラトルの当時の演奏は、正にそれに該当するところであって、芸術監督就任お披露目公演のマーラーの交響曲第5番、ブルックナーの交響曲第4番、シューベルトの交響曲第9番など、死屍累々の山。どうなることかと心配していたところ、前述のマーラーの交響曲第9番で奇跡的な逆転満塁ホームランを放つのであるが、本盤のハイドンの交響曲集は、不調をかこっていた時代にまぐれであたったクリーンヒットのような趣きがある。そうなった理由は、楽曲がハイドンの交響曲であったということにあると思われる。ハイドンの交響曲は極めてシンプルに書かれているが、それだけに様々な演奏スタイルに堪え得るだけの懐の深さを湛えていると言える。モーツァルトの交響曲との違いは、正にその点にあるのであって、仮に、ラトルがモーツァルトの交響曲集の録音を行っていたとすれば、間違いなく凡打をもう一本打ったことになったであろう。それにしても、これほどまでにハイドンの交響曲を面白く、そして楽しく聴かせてくれる演奏は他にあったであろうか。もちろん、ピリオドオーケストラを起用しての演奏には、インマゼールやノリントン、ブリュッヘンなどの名演が存在しているが、大オーケストラを起用しての演奏としては、他にあまり類例を見ないものと思われる。そして、本演奏の場合は、ラトルの思い切った解釈がいささかもあざとさを感じさせず、気高い芸術性に裏打ちされているというのが素晴らしい。ベルリン・フィルの首席奏者とともに演奏した協奏交響曲も見事であり、いずれにしても、本演奏は、ハイドンの交響曲を得意としてきたラトルならではの素晴らしい名演と高く評価したいと考える。音質は、従来CD盤でも十分に良好な音質であったが、今般、ついに待望のSACD化が図られることになった。音質の鮮明さ、音場の拡がりなど、どれをとっても既発の従来CD盤とは比較にならないほどの極上の高音質であり、あらためてSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、ラトル&ベルリン・フィル、そして超一流の首席奏者たちの素晴らしい名演を高音質SACD盤で味わうことができるのを大いに喜びたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ラトルは、ベルリンフィルの常任指揮者なの...

投稿日:2012/04/18 (水)

ラトルは、ベルリンフィルの常任指揮者なので、業界、ファンの期待に応えて、ブラームス、マーラー、ロマン派、近代物に挑まざるを得ない。ハイドンをベルリンで演奏しなくてのも、批判されることはないだろう。でも、ここに刻まれたハイドン、嬉々として、もちろん厳しいプローべの中から、演奏されたもので、素の音楽作りが見えてしまうハイドンを、ラトルが、丁寧、愛情込めて、ベルリンで録音してくれたのは、嬉しい。イギリス人、ラトルならでは。古楽の風味も出しつつ、ベルリンの豊かな演奏で、音楽人、ラトル存在感と、音楽への奉仕者、レパートリーの広さ、研究熱心な所も示してます。ラトルは、間違いなくハイドンが好きです。好感が持てます。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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ハイドン(1732-1809)

ハイドンは1732年に生まれ、1809年に亡くなっています。その77年の生涯は、29歳から58歳までを過ごした30年に及ぶエステルハージ時代を中心に、それ以前とそれ以降の3つの時期に分けて考えることができます。「エステルハージ以前」の28年間は、幼少期の声楽やさまざまな楽器演奏の修行、青年期に入ってからの作曲の勉強に

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