【中古:盤質S】 交響曲第8番　カラヤン&ウィーン・フィル（1985）

壮麗な美！ カラヤン＆ＶＰＯ／ドヴォルザーク：交響曲第８番
１９８５年に制作された映像作品。なんとも壮麗な美しい歌にみちあふれたこの演奏は、ＣＤで発売されたときから指折りの名演と絶賛されていたものですが、ムジークフェラインザールの豪奢な内装を背景に聴いてみると、演奏の輝かしさまで相倍するかのようです。
　カラヤンは同曲をこれ以前に２度レコーディング、そのうち２度目のものはあまりのスマートぶりに「格好良過ぎる」との評さえありましたが、この３度目にして最後のレコーディングでは、基本的なラインは過去のものを踏襲しつつも、より強い思い入れをうかがわせる濃厚な表情を随所で見せていることが大きな特徴で、ウィーン・フィルの美的かつ自然な音響と相まって、実にあでやか、かつナチュラルな暖かさをたたえた演奏となっています。
　　それにしても、カラヤンの“心情”に対するウィーン・フィルの寄り添いぶりはもう絶妙というよりほかになく、長年の手兵ベルリン・フィルとの関係がだんだん微妙になっていった晩年のカラヤンにとって、このウィーン・フィルが他に代えがたい“伴侶”であったことを改めて実感させてくれます。

■ドヴォルザーク：交響曲第８番ト長調 op.88
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

収録：1985年1月、ウィーン、ムジークフェラインザール

画面：カラー、スタンダード・サイズ
音声：PCMステレオ
収録時間：41分