ドヴォルザーク(1841-1904)

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【中古:盤質A】 ドヴォルザーク:交響曲第7番、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、他 チョン・キョンファ、ジュリーニ&ベルリン・フィル(1973 ステレオ)(

ドヴォルザーク(1841-1904)

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A
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帯付,2枚組み
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基本情報

ジャンル
カタログNo
JSBT28439
レーベル
International
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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ドヴォルザーク:交響曲第7番、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ほか

ジュリーニが得意とするドヴォルザークの交響曲第7番には、ロンドン・フィル(1976)とコンセルトヘボウ管(1993)による録音があり、両者ともに優れた演奏として有名です。ほかに1969年のニュー・フィルハーモニア管とのライヴ録音も出ていますが、こちらはオケのコンディションに少々難があるため、今回、1973年という時期におこなわれたベルリン・フィルとの演奏が良い音質で登場したのは朗報といえます。
 確信に満ち洗練された歌い口とがっちりした構築の凄みは、やはりこの時期のジュリーニならではのもの。ベルリン・フィルの重厚無比なサウンドとの相性も良く、稀有なドヴォ7の名演が誕生することとなりました。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ジュリーニのディスコグラフィでは初登場のレパートリー。チョン・キョンファの情熱的な独奏を重量級の伴奏で支えた素晴らしい演奏です。また、ムソルグスキーの『ホヴァンシチナ』前奏曲もフィルハーモニア管とのモノラルのライヴ録音しかなかったので、今回のステレオ録音の登場は歓迎されるところです。

【日本語解説書より】
クラウス・ガイテルは「Die Welt」紙にこう記しています。
「ジュリーニは誠実かつ真摯に、曲に交響的な重厚さを与え、ありがちな徒な効果の一切を却下した。そのため『ホヴァーンシチナ』前奏曲には静穏と艶めく美しさが添えられた」。  ドヴォルザークの交響曲第7番についても「曲の形式を力強くまとめ上げるエネルギーを示し、揺るぎない土台に支えられた活力とインスピレーションに満たされた演奏」を披露。ジュリーニの意図については「細部の完全性を積み上げて全体を作るのではなく、その逆の手法がとられていたようだ。最終的に作品全体の出来が細部の価値をも左右する」

【収録情報】
ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲(モクスワ河の夜明け)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調作品70
 キョンファ・チョン(Vn)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音時期:1973年5月10日&11日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニーザール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)


【解説書より】
ベルリン・フィルとの10年間の活動を振り返って、ジュリーニは素晴らしかったと語っている。
「ベルリン・フィルが世界の音楽界において卓越した地位を占めていることは誰もが知るところです。このオーケストラは素晴らしい個性を持ち、私は彼らと共に音楽を作り上げる幸運に恵まれました」
 このインタビューを行った時点ですでに、ジュリーニが指揮するオーケストラの数は多くなかった。
「共演するオーケストラとは互いに良く知り合っています。オケからオケへと転々とはしません。演奏者とは音楽的にとどまらず、人間的にも関係を築きます。互いに親しくなることはとても重要なのです」
 音楽を紡ぎだす醍醐味は何かという質問はジュリーニにとっての聖句を引き出した。
「音楽は偉大な奇跡であり神秘。たった一つの音符でさえ奇跡と神秘を秘めているのです。その音符は突如現れ、生まれた瞬間に去っていってしまう。指揮していようと、演奏者として音を出していようと音楽に関るすべてに魅了されるのです」
 多くのスタジオ録音も残したジュリーニであるが、レコーディングに関しては常に懐疑的であった。1979年にドイツの定期刊行誌「Fono Forum」の取材でインタビューを行った際、ジュリーニは
「ある作品を録音するのは、その曲が私の中で熟成し、私の経験に照らしそれができると思えた時です。事を急いではなりません」
と語っている。また、(スタジオ録音よりも)コンサートホールやオペラハウスにおける演奏が好ましいとも述べている。録音には完全性という利点があるものの、この強みが障害に転じぬように用心しなければならない。
「完全性を目指せば、生きた演奏が失われるリスクを冒すことになります。演奏の自然な息づかいやコンサートホールの聴衆との密着性が失われるのです。聴衆の反応がない録音においては、生きた演奏と緊張感に特に注意を払う必要があることは言うまでもありません」
 同じインタビューにおいて、ジュリーニは指揮者の役割についても語っている。自身を主役ではなく、他の演奏者と共に音楽を作り出す楽器を持たない演奏者と捉えていた。指揮者は指令塔として100人もの演奏者に向き合う時、傲慢になったり自信過剰に陥るきらいはないのかという問いに対して、ジュリーニは何のてらいもなく次のように答えた。
「モーツァルトやベートーヴェン、バッハといった、この世界と人類を豊かにしてくれた天才たちと対峙していること、そして自分は愛と献身を持ってこうした天才たちに仕える一人の人間に過ぎないことを思い知っていれば、そうした了見は無意味になるのです。また私は自分自身を指揮者という突出した存在と考えたことはありません。私は一人の演奏者です。若い時にはオーケストラの団員として随分演奏し、カルテットのヴィオラも弾きました。常に私は演奏者の中の一員であり、輪の外に一人で立っているのではないと考えてきました」

 ディスクは国内プレスとなります。

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2曲とも凄まじい熱演。ジュリーニ/BPOのラ...

投稿日:2019/02/21 (木)

2曲とも凄まじい熱演。ジュリーニ/BPOのライヴ、しかも時期は1973年。悪かろうはずがない。チャイコフスキーはスケール極大のジュリーニの伴奏に決して負けない、芯のある熱烈なキョンファのソロが素晴らしい。彼女の十八番であるが、このライヴ盤は他の盤と比べても個性が発揮された素晴らしい出来だと思う。ドヴォルザークはより凄い。まず冒頭から唸る低弦のものすごい厚みに驚く。他盤にはない異様な緊張感が支配するが、ジュリーニならではの歌も健在。ややゆったり目で美しく歌わせながら、コンセルトヘボウ盤よりも引き締まっており、オケの性格もあって全く弛緩しない。そして何と言ってもティンパニ(フォーグラー)がもう凄いのなんの。同時期のクーベリック盤でも妙技を聴かせたが、迫力ではその比じゃない。第1楽章から高速トレモロで存在感を示すが、第3楽章以降が特に凄い。ホールの反響音と相俟って狂乱状態、スケルツォの独自のクレッシェンドや終楽章冒頭の落雷のような打ち込みなどファンには堪りません(笑)。録音は古いですが鮮明で十分聴けます。

スノードロップ さん | 広島県 | 不明

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ジュリーニにとって70年代はもっとも脂が...

投稿日:2009/12/15 (火)

ジュリーニにとって70年代はもっとも脂が乗っていた時期。加えて、ベルリン・フィルも、名うてのスタープレーヤーが勢ぞろいした、力量的にも史上最高の状態にあったと言える。したがって、このような両者が組んだ演奏が悪かろうはずがない。特に超名演と言えるのははじめの2曲だ。ホヴァーンシチナは、我々はムラヴィンスキーの名演を知っているが、本演奏は、あのように引き締まった緊張感を強いるようなものではない。むしろ、明朗なイタリアの明るい太陽に照らされるようなイメージであるが、美しさにおいては、ムラヴィンスキーの名演にも引けを取らないと思う。比較的ゆったりとしたテンポによる曲の進行も、楽曲の持つ美しさを丁寧に描き出していくのに大きく貢献している。チャイコフスキーも素晴らしい。若き日のチョン・キョンファを温かくリードしつつ、ゆったりとしたテンポで、隅々に至るまで優美に曲想を描いていく。しかも、高貴な気品にも満ち溢れており、ジュリーニが本盤をスタジオ録音しなかったのが不思議なくらい、楽曲を自家薬籠中のものにしていると言える。ドヴォルザークの第7も名演であると言えるが、同時期にクーベリックが同じくベルリン・フィルを指揮して超名演を成し遂げており、それと比べられてしまうのが少々不利ではある。第1楽章など、ベルリン・フィルとしては珍しいようなアンサンブルの乱れも見られるが、第2楽章、第3楽章と順次調子を上げ、特に素晴らしいのは終楽章。ベルリン・フィルの圧倒的な合奏力をベースにして、地鳴りがするような重量感あふれる名演を成し遂げている。クーベリックのような民族色を加味すると、どうしても及ばない面はあるものの、総体として、名演と評価するのに躊躇しない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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これは、ジュリーニが好きな人なら絶対に持...

投稿日:2009/12/08 (火)

これは、ジュリーニが好きな人なら絶対に持っていたい名演だ。初出と思われるチャイコフスキーもすごいが、白眉はドヴォ7である。彼の十八番で、76年のロンドンフィル盤と解釈は変わらないが、SQ4チャンネル録音だったこちらは、オケがまろやかに溶け合ったよく歌わせた名演だったが、こちらは70年代前半のベルリンフィル、中低音がものすごく分厚い迫力で圧倒されてしまった。アナログ時代の録音のため、多少テープヒスがあるが、そんなことはほとんど気にならない。比較的録音の少ないこの曲に関しては、ジュリーニを超える演奏は今のところないといっても過言ではない。特にロンドンの演奏を聴いた事が有る人には、ぜひ聴いてほしい。超推薦。

アンチグルメ さん | 愛媛県 | 不明

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