ドン・ウィンズロウ

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報復 角川文庫

ドン・ウィンズロウ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041019610
ISBN 10 : 4041019613
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
623p;15

内容詳細

元デルタフォース隊員で、現在は空港の保安監督官として働くデイヴは、飛行機事故で最愛の妻子を失った。絶望にうちのめされながらも、いくつかの奇妙な符合から、テロではないかと疑念を抱いた彼は、恐ろしい事実と政府の隠蔽工作に直面する。そして、元兵士の友人たちとともに、自らの手で狡猾なテロリストに鉄槌を下す決意をする。すべてを失った男の凄絶な怒りと闘いを描く緊迫のミリタリー・サスペンス。

【著者紹介】
ドン・ウィンズロウ : ニューヨークをはじめとする全米各地や、ロンドン、アムステルダムで探偵として働いた経歴の持ち主。ニューヨークで生まれ、現在はカリフォルニアに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tetchy さん

    久々のウィンズロウはノンシリーズの復讐劇。これは平成の『ナヴァロンの要塞』だ。訳者が変わったせいではないだろうが、短い文章でテンポよく物語を運ぶのは作者らしさがあるものの、持ち味であるユーモア交えた小気味いい文体が本書では一切ない。実にストイックに家族を喪い復讐に燃える男の物語が、専門知識をふんだんに盛り込まれながらも悪戯に感傷を煽るようにならず、ほどよい匙加減で切り詰められた文章で進んでいく。特に描写がリアリティに満ちていて実に痛々しい。ウィンズロウ版『ナヴァロンの嵐』がいつか読めることを期待しよう。

  • Panzer Leader さん

    麻薬組織やマフィアが舞台の小説を書いてきた著者が、初のテロリストを敵方としたミリタリー・アクション。まるでグリーニーやハンターの作品を読んでいる様。彼らと遜色なく面白く読めるけど何かちょっと登場人物たちに深みが欠けるような感じがするのは残念。それにしてもテロの犠牲者の遺族たちが賠償金を差し出し傭兵を雇って報復を果たすって執念がすごい。日本人じゃ考えられない発想。さあこれにてウィンズロウ、コンプリート。次はどんな作品を出してくれるのか。

  • のぶ さん

    気持ちがいいほどに物語の大半を戦場での戦闘を描いた作品だった。散文調の短い文章は、カット割りの多い映画を観ているようだ。元デルタフォースの隊員がテロで妻子を失った報復、というストーリーの大義はあるが、読み始めたらそれはどうでもよくなる。悪く言うと荒唐無稽。同時刊行された「失踪」と併せて読んで、題材は異なるものの共にストレートに楽しめる本。ウィンズロウ作品としてスピンアウト的な出版事情があるようだが、そんな事が、別の面を読めた物として楽しむことができた。

  • goro@80.7 さん

    ウィンズロウは色々な顔を見せる作家ですね〜。妻子を旅客機墜落事故で亡くした元デルタフォース隊員デイブ。政府はテロ攻撃を否定するがデイブは真相を探りテロリストの犯行と突き止めるが、国は動かない。元同僚が組織する傭兵部隊と共に支援のない闘いに挑む。現役を退いたデイブは作戦に同行するため過酷な訓練を行う。その中で生まれた絆。後半は怒涛のアクション。裏切りあり、倒れて逝く者ありお約束だけど楽しめた。墜落してゆく旅客機内部の描写が凄まじいわ。

  • あつぼう さん

    以前から読んでみたかったウィンズロウの報復。今までとは少し違ったウィンズロウを楽しめると友人から聞いていたので楽しみにしていました。最愛の妻子を飛行機事故で失った元デルタフォースのコリンズ。その事故がテロと知ったコリンズがテロの首謀者に報復(復讐)を決意する。報復の資金を集めるために、同じテロの被害者家族達に報復を訴えかけるシーンが良かった。日本では考えられないですね。報復のために集まった各分野のスペシャリストも最高です。その中でもイスラエル出身のレブとパレスチナ出身のアミールの関係が好きです。

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