あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル

ドリアン助川

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103398318
ISBN 10 : 4103398310
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
228p;20

内容詳細

ミュージシャンを目指す拓人と、脚本家を夢見るユナ。NYで出会い、国籍の壁を越えて世界を共有する二人。だが拓人の夢が叶いかけた時、運命の日が訪れた―。偏見、憎悪が渦巻く世界で人を愛し生き抜く意味とは。9.11の悲劇を体験した作家が混迷の世に問う長篇!

【著者紹介】
ドリアン助川 : 1962年東京生まれ。作家、道化師。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。放送作家などを経て94年、バンド「叫ぶ詩人の会」でデビュー。99年、バンド解散後に渡米し2002年に帰国後、明川哲也の筆名で詩や小説を執筆。11年よりドリアン助川を復活し、現在は語りと歌の道化師「アルルカン」として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 美登利 さん

    帯にある現代版ロミオとジュリエットというだけの話では無かったです。日本で幾らか売れたミュージシャンの拓人がニューヨークに渡り、語学学校で学びながら、周りの人々と様々な関わりを通して自分が日本人であると言うことを改めて思い知る。移民の多い国アメリカで、戦争、竹島の問題、韓国人の彼女。助川さんが実際に経験した9.11、NYの生活や異民族との関係の困難さがとてもリアルでした。私は海外で生きる事は想像つかないけれど、世界が平和になる日はまだまだ遠すぎてあまりにも切ない。ラストは受け入れるのが少し難しい印象です。

  • なゆ さん

    何度もラストを読み返す。この、想像をはるかに超えたラスト。このゆさぶられ感、どう書いたらいいのか。ニューヨークでミュージシャンを目指す拓人、語学学校で知り合う様々な国の友人たち、そして韓国人ユナとの恋。そんな中で、国籍や人種や宗教の違いからいろいろ軋轢や齟齬がありながらも理解を深めてゆくのか…と思いきや。初ライブがあの運命の9.11。そこからの展開には息をのむ。どう受け止めたらいいのだろう。これは、あの同時多発テロで失われたたくさんの命と、もっと遡って過去の戦争で失われた多くの命に対する鎮魂の祈りか。

  • Ikutan さん

    ロックを生きがいにニューヨークにやって来たタクト。日米混合バンド“サン・ソウル”を結成し、語学学校ではスラブ系やコリアンの学生と交流する。日本人であることを強く意識させられるタクト。人種や文化のみならず、過去の歴史までもが突きつけられるのだ。たくさんの壁を少しずつ乗り越えたタクトと韓国人のユナ。そして彼らを襲ったのは9.11。そのリアルな描写に息をのむ。過去を振り返り、もし生き抜いていればずっと続いたであろう命に思いを馳せるタクト。切ないファンタジーな結末は、繰り返された愚かな歴史への警鐘なのだと思った。

  • テクパパザンビア さん

    なんか もひとつ理解しにくい内容でした。人種の坩堝ニューヨークでの竹島問題、日韓関係、特攻隊に9.11と内容豊富ですが消化しきれない感じ。サンソウルのアルマジロを聴きたいですね〜ラブソングも…。

  • そうたそ さん

    ★★★★☆ 「日韓のロミオとジュリエット」というような帯の文言を見て、ただのベタベタな恋愛ストーリーか、と大して期待もせずに読んだのだが、そんな安っぽい内容に収まらない力作であった。ニューヨークで出会ったミュージシャンとしての成功を夢見る日本人の拓人と脚本家を目指す韓国人のユナ。随所に感じられる日韓という国の間にある障壁。だが最終的には個人と個人としてそれをも乗り越えていくのだが、終盤で襲いかかる9.11の悲劇。何か悲しいとかそういう感情を通り越して、虚無感にも似たやりきれなさの残るラストだった。

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人物・団体紹介

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ドリアン助川

1962年、東京生まれ。詩人、作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。2013年出版の小説『あん』(ポプラ社)は映画化に加え、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ルーマニア、レバノン、ロシア、中国、

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