ドビュッシー(1862-1918)

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CD 輸入盤

『海』『牧神の午後への前奏曲』『ペレアスとメリザンド』『聖セバスチャンの殉教』『選ばれた乙女』ほか アンゲルブレシュト&フランス国立放送管(6CD)

ドビュッシー(1862-1918)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
V4857
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

アンゲルブレシュト、きわめつけのドビュッシー
『ペレアス』『聖セバスチャン』『牧神』『海』『夜想曲』ほか
お買得価格で限定数再入荷予定!


名匠アンゲルブレシュト[1880-1965]の遺産を代表するこのセットは、かつてリリースされていたディスク・モンテーニュ盤と同一音源を使用したもので、ドビュッシー生誕100年記念演奏会での『ペレアスとメリザンド』の国内盤はレコードアカデミー賞を受賞したことでも有名です。
 収録曲はすべてドビュッシー作品。当時のフランス国立放送の技術水準は高度で、パリのシャンゼリゼ劇場でライヴ録音されたこれらの音源は、『ペレアス』『海』『夜想曲』『牧神』など有名曲は音質良好なステレオで収録されているのも朗報。
 演奏内容についてはすでに定評があり、ドビュッシーと終生親交を結び、作曲者自身も最高の評価を与えたと言われるアンゲルブレシュトならではの絶大な価値を持つものばかりとなっています。当時高齢だったにもかかわらず、演奏はすべて一貫したテンションが保たれ、その中で精妙の限りを尽くした表現がおこなわれているのは見事と言うほかありません。なお『聖セバスチャンの殉教』は、アンゲルブレシュト本人と妻により作成されたナレーション挿入版を使用しています。(HMV)

【収録情報】
クロード・ドビュッシー[1862-1918]
CD1-CD3
・歌劇『ペレアスとメリザンド』L.88 [160:47]
 ジャック・ジャンセン(ペレアス)
 ミシュリーヌ・グランシェ(メリザンド)
 ミシェル・ルー(ゴロー)
 ソランジュ・ミシェル(ジュヌヴィエーヴ)
 フランソワーズ・オジュア(イニョンド)
 アンドレ・ヴェシェール(アルケル)
 マルセル・ヴィニュロン(医者)
 フランス国立放送合唱団

 録音時期:1962年3月13日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

CD4
・『聖セバスチャンの殉教』L.124 [75:10]
 エセル・シュスマン(ソプラノ)
 クリスティアーヌ・ゲイロー(双子)
 ソランジュ・ミシェル(双子)
 アンドレ・ファルコン(語り手)
 フランス国立放送合唱団
 ジャンヌ・ブドリー・ゴダール(合唱指揮)

 録音時期:1960年2月23日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

CD5
・『選ばれた乙女』L. 62 [20:24]
 古澤淑子(ソプラノ)
 フレッダ・ベッティ(語り)
 フランス国立放送合唱団
 ジャン・ポール・クレーデル(合唱指揮)

 録音時期:1957年12月14日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場

・『スコットランド行進曲』(管弦楽編)L. 77[06:31]
 録音時期:1958年11月20日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

・『牧神の午後への前奏曲』L. 86 [09:36]
 録音時期:1962年1月23日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

CD6
・交響詩『海』L.109 [24:13]
 録音時期:1962年1月23日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

・『夜想曲』L.91 [23:50]
 フランス国立放送合唱団
 ジャンヌ・ブドリー・ゴダール(合唱指揮)

 録音時期:1963年12月17日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 フランス国立放送管弦楽団
 デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)

ユーザーレビュー

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歌劇「ペレアスとメリザンド」の演奏が圧倒...

投稿日:2010/09/18 (土)

歌劇「ペレアスとメリザンド」の演奏が圧倒的に凄い。本当に見事だ。音色は驚くほどに地味。他の指揮者の演奏が、音色を重視して操作したスタインウェイのようだと形容すると、アンゲルブレシュトは古いが、良く整音されたベヒシュタインを操作しているかのようだ。普通の指揮者が精密、豪華絢爛に攻めても、小さな部屋で音楽が進行しているかのように聴こえるこの曲。ドビュッシーの音楽は音色の幅を広げるだけでは駄目だ。そのレベルでドビュッシーを取り繕う演奏群を一蹴するかのように、アンゲルブレシュトの演奏は、色彩を落とした諧調表現のようにも聴こえる。しかし個々の音のエッジは明瞭に出されている。例えばラヴェルの曲が和音の中心に不協和音のクラスターを配置する作風のため、静かな響きでは空間に広がっていかない。しかしドビュッシーの不協和音は基本的に中心和音から離れた別の音域に配置される。そのため静かな響きを作っても、高音域から低音域まで豊かに広がる。アンゲルブレシュトはその和音の響きの違いを明確に聴かせるために、最適の音色を選択している。ドビュッシーの開拓した、協和音から構成される中心和音と別の音域から関わってくる不協和音とが作り出す響きの世界。その豊かさに感心している間にこの稀代の名演は終わってしまう。ドビュッシーの曲に音色旋律の考えを導入したり、やたら精密に細部を描きこんだり、豪華絢爛の音色を持ち込んだり、表層を緩やかに処理して音色を溶かし込むような演奏は単なる勘違いで、和音の違いを聴くという行為を妨害する行為でしかない。だから雑誌等でこの曲の代表的な名演といわれているブーレーズとかカラヤンは、その他の演奏と比較すると飛びぬけた圧倒的な演奏なのだろうが、残念ながらドビュッシー演奏において最も大切な「協和音と不協和音の描き分け」において、残酷な現実だが、アンゲルブレシュトの足元にも及ばない。ドビュッシーの音域の対比効果がわかる人にとって、これは最高の演奏の一つ。歌劇「ペレアスとメリザンド」をつまらないと思っている人は多いはずだ。でもそれは演奏が良くないのだ。「ペレアスとメリザンド」は大傑作だ。その真価はドビュッシーの音域の対比効果を使いこなせる本物のプロでなければ表現できない。それだけのことだ。私はディスク・モンティーニュ盤を持っているが、もし音質が改善されていたら買い直すつもりです。

蝉の抜殻 さん | 神奈川県 | 不明

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