フョードル・ドストエフスキー

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白痴 下 岩波文庫

フョードル・ドストエフスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003261392
ISBN 10 : 4003261399
フォーマット
出版社
発行年月
2004年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,555p

内容詳細

完全に美しい人間を描くという、作家が自らに課したもっとも困難な作業。ムイシュキンら四人の愛はもつれ、物語は悲劇的終局へと向かう。―「はたして、私の『白痴』は現実ではないでしょうか、しかも極めてありふれた現実ではないでしょうか!」。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    小説の構造はいたってシンプルである。徹頭徹尾に静的なムイシュキンに対して、ラゴージンはきわめて情熱的、情動的である。ナスターシャとアグラーヤもまた様々な意味で対照的だ。ムシシュキンは結局二人の間を揺れ動くのであり、主体的に行動するのはやはり女性たちだ。二人の女性たちの迎えた結末は何ともやるせない。現代のキリストたるムシュキンは二人を共に救うことはできなかった。結果からすれば、むしろ悲劇に追いやったとさえ言える。では、彼は二人の生の悲しみを一身に背負うことができたのか。それもまた不可能だったのではないか。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    4部から未読。こんなオチになるとは思ってもいなかったので心の中はツッコミの嵐が吹き荒れました。肺病のイッポリートによる死ぬ死ぬ詐欺の下りはイワンを思い出した。また、公爵やアグラーヤへ結婚を焚きつけるもラゴージンから何度も逃げ出すナスターシャに「こんなに想ってくれるのはラゴージンだよ!質の悪い博愛主義の公爵なんか、やめときなよ!」と何度、叫んだか。そして公爵はラゴージンへの釈明も糾弾もすることなく、白痴状態へと戻る。公爵は責任を果たさずに済んだけど、残されたラゴージンの母親やアグラーヤは溜まったものじゃない

  • みや さん

    何とか最後まで読了したけれど、やはり私には面白さが分からなかった。恋愛がメインと思いきや、下巻は脇役たちのドタバタ劇が多い。ただどの人も何かしら常識外れなので、言動に理解できない部分がほとんどだった。コーリャ君だけが唯一の癒し。 後半は4人の恋愛に決着がつく。公爵、ナスターシヤの二転三転する言動は意味不明だし、アグラーヤは情緒不安定すぎる。終わり方は悲劇的で美しいけれど、そこに至るまでが完全に置いてけぼりだった。ラゴージンは最後まで好い男。 合う合わない云々より己の理解力不足を思い知らされた一作だった。

  • 那由田 忠 さん

    読むために読んだ。ということでこんなに辛かったのは久しぶり。一体何なんだこの展開は、バカバカしくてつきあいきれないという感想。『カラマーゾフ』とは全く異なる悲惨な小説、というのが私の評価。まあたくさんファンがいるみたいなので申し訳ないけど、『罪と罰』後にこんなものを書いたのが信じられない。でも、次は『悪霊』を読みます。ドストエフスキーの迫力を信じて。

  • よしひろ さん

    ドストエフスキーはロシアという国のあり方、キリスト教、人間の良心ついて深く洞察している。登場人物の会話や情景描写にロシア社会の実相が浮かび上がる。平易な内容の会話かと思いきや、ものすごく本質的で深い会話に発展することがある。日本の切腹についても話す場面が登場する。何かを主張する時に、世界をじっくり眺め、そこから得た教訓を論拠に会話する。「カラマーゾフの兄弟」でもそうだが、世界史的な教養は大事だなと痛感する。

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