フョードル・ドストエフスキー

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新訳 地下室の記録

フョードル・ドストエフスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087734829
ISBN 10 : 408773482X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
268p;20

内容詳細

ドストエフスキー作品の原点を渾身の名訳で

地下室に住む中年男の告白を通じて、人間存在の矛盾と不条理に根ざした生の哲学を描く。ドストエフスキー全作品を解く鍵と評される”永遠の青春の書”をロシア文学者・亀山郁夫氏による名訳で。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 榊原 香織 さん

    この頃の、木の目時になるとずーと独り言言って急に怒り出すような人よく見かけますが、第一章はそんな感じですね。 第2章は自意識過剰過ぎの過去。 検閲でだいぶ削除されてるみたいで、そこ面白いとこだったかも。

  • ころこ さん

    加藤典洋が、学生があまり面白がらないと言っていたことが印象に残る。解説にある通り、「地下室」とは自意識の肥大の隠喩である。学生が読めなかったのは、第1部と第2部の間に16年の隔たりがあり、本作はタイトルに引っ張られる第1部にあるのではなく、他者が登場する第2部にあるからだろう。第2部の時点で、主人公は退職した40がらみで、自分の限界がみえている。「地下室」でつくり上げてきたことを、不幸で若い女性リーザが喝破してしまうことに衝撃を受ける。これがどういうことか限界を知らない学生には得心がいかない。恐らくリーザ

  • 白のヒメ さん

    五大長編を読み解くカギと言われている小説。ドストエフスキーの自己探求の書とも言われていて、主人公は架空の人物と書かれているけれどドストエフスキーの本人像とも言われている。「私は病んだ人間だ」の冒頭通り、主人公は強烈なナルシシズムを持ちながらもその心境は卑屈で矮小。自分から作り出した理不尽を受け入れる苦痛を好んでいくありさまは、まさしくマゾ。こんなんがドストエフスキーの人物像なの?と思いつつも、思想犯で死刑間際で恩赦にて解放された経歴を持つ人物の心境は、きっと計り知れないものがあるのだろうと思った。

  • シュラフ さん

    対人関係というのは、劣等感(対上位)、連帯感(対同等)、優越感(対下位)、に分類されるのではないだろうか。若者は共同体生活において連帯感による友情や愛情を得ることを強く願う。しかしながら現実問題として体力・知力・容姿の格差は存在するから、若者は劣等感にさいなまれる。だから本当は明るい青春時代を望んでいるのに、斜に構えた暗い青春時代を過ごしてしまう。振り返れば私の青春時代もそうだった。地下室の主人公も強烈な劣等感の持ち主である。独善的な理屈による他者への攻撃性によって、彼は精神の安定を維持するしかなかった。

  • くみ さん

    噂に聞いていたので、ドキドキしながら読みました。最初はまあ、ドストエフスキー的許容範囲でしたが、二部に入ってからが!破壊力抜群だった!!なんじゃあ、こりゃあ。。と思ったけど、所々自分の鏡のようなところもあり(笑)ある意味突き刺さってくる。。痛いイタイ。でも好き=屈服させたいはあまりないかも。。男性には多いんですかね?新訳なので恐らくマイルドになってるはずですけど、強烈でした。読んだあと冷静になると、この主人公、他の長編の登場人物の強烈な個性を更にぎゅっと稀釈したような存在でした。これが長編の原点なのかな。

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