ドイツの激安復刻レーベル、メンブランから出たオペレッタ・シリーズの一枚。
このCDはニコ・ドスタルの喜歌劇『クリヴィア』の全曲盤である。
ヴィルヘルム・シュテファン指揮、ハンブルク放送管弦楽団の演奏、合唱は北西ドイツ放送合唱団である。
歌手は当時は今では無名な人が目立つがなんといっても若き日のアンネリーゼ・ローテンベルガーが主役のクリヴィア役で出ているのが特筆される。
演奏はシュテファンの他の録音と同じく、ベースがガッチリと鳴らしつつメリハリのついた物で、歌手もローテンベルガーをはじめなかなか。
もともと全曲盤自体少ない作品なので、演奏の質は十分だろう。
ただ、復刻が少し良くないのは残念。
おまけとして同じドスタルの喜歌劇『ハンガリーの結婚式』の抜粋がフランツ・マルスツァレク指揮、ケルン放送管弦楽団の演奏で収録されている。