トーマス・カスカート

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「正義」は決められるのか? トロッコ問題で考える哲学入門

トーマス・カスカート

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784761271268
ISBN 10 : 4761271264
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
167p;20

内容詳細

5人を助けるために1人を犠牲にすることは許されるのだろうか?舞台は2015年、サンフランシスコ。路面電車の進路を切り替えて5人の命を救った女性が、待避線にいた1人を殺した容疑で裁判にかけらる。検察、弁護士、大学教授、心理学者などさまざまな立場からの意見が交錯するなかで、「世論の法廷」の陪審員たちは(そして、あなたは)どんな結論を下すのか。

目次 : プロローグ 暴走する路面電車/ 新聞記事 正義の味方か、殺人犯か?―路面電車のヒロイン、殺人罪で起訴される 勇敢な市民が一夜にして容疑者に/ 警察資料 その時現場で何が起こったのか―サンフランシスコ市警の事件報告書/ 陪審員の選任 誰が「正義」を決めるのか―世論の法廷へようこそ/ 検察側の主張―功利主義の危険な罠―クリーブランド・カニンガム地区検事長による最終弁論/ 弁護側の反論 常識と直感―弁護人マーサ・バウムガーデンによる最終弁論/ クリティカル・シンキング講座 アナロジーの功罪―宇宙は時計に似ているか?/ 心理学者の見解 「よい」ことは定義可能か―迷走する路面電車論争に科学の視点を/ カトリック司教の意見 アクィナスの「二重結果の原則」―ペドロ・オショーネシー司教による法廷助言書/ ラジオ討論 利他主義のジレンマ―自己犠牲の境界線/ 大学教授の議論 犠牲者は誰だったのか―もうひとつのシナリオ/ 結論の前に 判断の根拠を問いなおす―「正義」は決められるのか?/ 運命の評決 正義か罪か―陪審員の出した結論/ エピローグ 正義を考えるということ

【著者紹介】
トーマス・カスカート : ハーバード大学卒業。大学の講師やエイズ患者のためのホスピス運営など多種多様なキャリアを経て、67歳で初めての共著書『プラトンとかものはし、バーに寄り道ジョークで理解する哲学』を執筆、世界的なベストセラーとなる

小川仁志 : 1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部准教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学・政治哲学

高橋璃子 : 翻訳家。京都大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 樋口佳之 さん

    トマス・アクィナスの「二重結果論」を紹介しています。道徳的によい行為がたまたま悪い副作用を生むのは仕方ないけれども、よい結果を引き起こそうとしてわざわざ悪い行動をするべきではないという理論/SNSでトロッコ問題が流れていて(大半ネタ扱いなのが残念だけど)、特化した内容みたいだったので読んでみました。二重結果論という考え方を知れたのが良かったし、少なくともトロッコと臓器移植手術での判断の違いは説明できると思いました。

  • ロア さん

    人は神を演じるべきではない。勝手に生死を操るのは危険なこと、という意見に賛成。面白いなと思ったのが、昨今、倫理的問題に明確な考えを持たない若者が増える傾向にある理由。多様性重視の教育によって価値の相対性が行き過ぎ、はっきりとした判断が出来なくなっているという。異なる視点や文化、マイノリティに対する理解を深めようとした結果のネガティヴな側面とのことだ。

  • kakoboo さん

    哲学的な考え方はさておき、ある命題に対して自分が直感的に「こうだ!」と感じる考えは、実は他の条件(幾何学でいう補助線のようでそうでないもの)次第で変わりうるもので、結果自分が何を考えているんだっけ?と一回りしてしまうような面白さと難しさがありました。文章や書き方は平易ですが、何度も思考停止になってしまう。こういった命題の魅力は直感と深堀すること。世の中で起きていることが複雑になりすぎているからこそこういった本は貴重。

  • テツ さん

    いわゆるトロッコ問題を始めとして論理学的な思考を深めていく方法を模索する一冊。価値観の多様性で世界には存在する人間の数と同数の正義が溢れてしまった。普遍的な正義。絶対の正義という物は果たして存在しうるのか。自分の中にある普段意識しないダブルスタンダードな部分を見つめ、自分独自の道徳観と正義について考えるにはよい機会になりますね。個人の正義にはどうしても感情が入り混じる。それは仕方ないことだけれど、自分が振りかざす正義には自分の感情、自分の好悪が多分に含まれているということは自覚していたい。

  • プラス3 さん

    トロッコ問題の議論を追体験。サンデル教授と同様に、読者の中のなんとなくで曖昧なままにしてる部分や、自分でも気づいてないダブルスタンダードをズバズバ突いてくるので、読んでて楽しい1冊です。小中学生や『これからの正義の話をしよう』を挫折した人にオススメ。類書では『倫理問題101問』なんかが良し。

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ハーバード大学卒業。大学の講師やエイズ患者のためのホスピス運営など多種多様なキャリアを経て、67歳で初めての共著書『プラトンとかものはし、バーに寄り道ジョークで理解する哲学』を執筆、世界的なベストセラーとなる

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