拳闘士の休息 河出文庫

トム・ジョーンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463278
ISBN 10 : 4309463274
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,342p

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読書メーターレビュー

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  • ずきん さん

    すっごいよかった! ヴェトナム、ボクサー達、ガンにおかされた老女、ショーペンハウアーとニーチェ。どいつもこいつもどこかぶっ壊れてて、ド正面から拳を繰り出してくる。紙面を埋め尽くした言葉は分厚い壁のようで、行間なんてもんはない。だが、容赦のない武骨な拳にガッツンガッツンぶん殴られながらドアをこじ開けると、そこには窓と倒れこむためのソファがある。「ブレイク・オン・スルー」の勢いと狂気、仕事を放り出して恋人に会いに行く女編集者の「アンチェイン・マイ・ハート」どちらも疲弊するほど追体験させる熱と腕前に膝をつく。

  • こばまり さん

    中でも秀逸なのはベトナムものだが作家のプロフィールを知り驚く。とても男性性の強い文学で、登場人物はもう本能で生きている。嘆き落ち込み思索もするがとりあえず生きるのが好もしい。女性が主役の作品にも、この男はちょっといいなと思える男が出てくる。

  • zirou1984 さん

    ニヒリズムを込めた全力の右ストレートでパンチドランキンって感じの短編集。ベトナム戦争や障害を負った元ボクサー、ショーペンハウエルの哲学が繰り返し物語のモチーフとして扱われながら描かれるのは壊れてしまった生、病院送りの生、風前の灯の生。しかしながら彼らはいずれも懸命に生きているのだと主張する。生とは困難な闘いなのだと示している。鋭利な言葉が眼前でスパークする。最低なライフに似合う、不格好な花束を。どん底から渇望する力への意志を称賛する本作はそんな人生の底を引き上げてくれるような、とても勇気の出る小説だった。

  • kariya さん

    痛みとはかくも普遍的なものなのか、それともこの作者の筆力が凄まじいのか。戦場で、不治の病の病床で、軍付属の精神病施設で、転がり落ちればただ無が待つ一線の上を危うく生きる人々を描く短編集。現れる苦痛や悔恨や惨めさが、あまりに明瞭で生々しく紙上の出来事とは思えない。そして透かせぬ絶望に裏打ちされているからこその、ある一瞬に訪れる清涼な美しさ。切りつけるような痛みを残す表題作を始め忘れ難い作品が多いが、「ブレーク・オン・スルー」はかつての(稀に今も)自分の祈りを見出して印象深い。「どうか今ではありませんように」

  • harass さん

    48歳でデビューした苦労人の第一短篇集になる。作品の主人公たちはイカれたベトナム従軍兵士や落ちぶれたボクサー、末期癌の女性などで悲惨極まりない状況で彼らの今後の人生はどうあがいてもわかりすぎているが、かすかに明るく希望を感じられるのはアメリカ人の国民性なのだろうか。登場人物たちの語りがパワフルで素晴らしい。どれも良い短編だが特に「ロケットマン」がよかった。なんとなくだが、映画「カッコーの巣の上で」を連想した。図書館で借りたが読んでいる途中で二冊注文した。一冊は自分のためともう一冊は人に贈るためにだ。

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人物・団体紹介

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トム・ジョーンズ

1945年イリノイ州生まれ。アマチュア・ボクサーとして活躍した後、海兵隊に入隊。持病の癇癪のためベトナム戦争に行かずに除隊後、ワシントン大学を経てアイオワ大学創作科を卒業。その後コピーライター、用務員の職を経て作家になる

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