デーヴィド・ハーバート・ローレンス

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影 百年文庫

デーヴィド・ハーバート・ローレンス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591119129
ISBN 10 : 4591119122
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,142p

内容詳細

日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編むアンソロジー。本書は、ロレンスの「菊の香り」をはじめ、平凡な日常に潜む厳かな陰影を描いた3篇を収録。

【著者紹介】
ロレンス : 1885‐1930。イギリスの小説家、詩人。小学校教員を経て、作家デビュー。自伝的小説『息子と恋人』で作家としての地位を確立

内田百〓 : 1889‐1971。岡山市生まれ。本名栄造。中学時代より夏目漱石に心酔し、門下生となる。東大卒業後、大学などでドイツ語を教えながら執筆を続け、随筆集『百鬼園随筆』がベストセラーに。風刺とユーモアに満ちた名随筆は多くの読者を獲得した

永井龍男 : 1904‐1990。東京・神田生まれ。16歳で応募した懸賞小説が菊池寛に評価される。1927年に文藝春秋社に入社。雑誌の編集に携わり、芥川賞・直木賞の設立にも関わった。戦後は執筆に専念、多くの名短篇を残し、81年に文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えみ さん

    仄暗く生温い風が体に纏わりつくような、それでいて鬱々とするような深い戸惑いが迫りくる。暗闇の中のSOSほど際立って見えるものはない。薄く伸びた影は、やがて闇と同化する濃い影に変わっていく…。3篇の短編を収録した『影』。百年文庫シリーズ第30弾。帰宅しない夫をイライラしながら待つ女の元に知らされたのは思いもよらない哀しい現実だった、ロレンスの『菊の香り』。気がつくと異形…、内田百聞の『とおぼえ』。一言一言がゾッとする、永井龍男の『冬の日』。影が微かな切なさを連れてくるのか?どこまでも不安定な影の正体、未知。

  • 風眠 さん

    事故で死んだ呑んだくれの夫。亡骸を前に「それにしても、なんと形だけの夫婦だったのだろう」という妻の冷めた感じが、不思議な哀切を連れてくる『菊の香り』(ロレンス)のリアル。自分は死んでいるのか、生きているのか。夜のあわいに何もかもが曖昧になってゆく『とおぼえ』(内田百閨jの不安感。婿の再婚で、家を出る事にした登利。真白な雪を燃やすような夕日と、登利の心が交錯したラストシーンが印象的な『冬の日』(永井龍男)。炭鉱、帰り道、引っ越し。描かれるのは日常の風景。夕闇にのびる影は、時に見える風景を変える魔力を持つ。

  • モモ さん

    ロレンス『菊の香り』炭鉱夫の夫が帰ってこない不安な夜。遺体となった夫に感じる心の距離感。何とも寂しい悟りが胸にせまる。余談だが、巻末「人と作品」でロレンスの実際のロマンスが興味深い。内田百閨wとおぼえ』読み進めるうちに感じる違和感と怖さ。どちらが生きているか死んでいるか分からないまま話は進む。じんわりと怖い話でけっこう好き。永井龍男『冬の日』娘が出産後に急死し、婿と孫娘と一緒に暮らすも、別々に暮らす覚悟をする母。どの話も「死」があり、じんわりとその「死」が心に影を差す。内田百閧フ話をまた読んでみたい。

  • Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】 さん

    百年文庫初めて読んだ。読友さんが永井龍男の「冬の日」を激賞していて、自分も教科書で読んだ「くるみ割り」が印象に残っていたので。「影」というタイトルだけあって、永井龍男だけでなく、チャタレイ夫人の恋人で有名なDHロレンスも、幽霊話の内田百聞もそれぞれ違った意味での不安な気配を醸し出していて想像力が刺激される短編集。日本人と外国人の作家の作品をまとめているのが面白い。往年の大文学者達だけあって、文章の味わい深くクオリティが高い作品ばかり。しかも短くて読みやすい!

  • ピンガペンギン さん

    DHロレンス「菊の香り」は再読だった。(10年前にロレンスの有名じゃない作品も集めたりした。)10年経つと小説の好みがかなり変わったのを実感。内田百閧初めて読んだ。文章が好き。冒頭の氷ラムネがとっても美味しそう。昨日は図書館に入ったら意外に蒸し蒸ししていて、作中のじどじとした空気に共感しつつ読んだ。永井龍男の作品は、今一つ好きではなかった。

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