デーヴィド・ガーネット

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ガーネット傑作集 1 狐になった人妻、動物園に入った男

デーヴィド・ガーネット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309621913
ISBN 10 : 4309621910
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,201p

内容詳細

香気あふれる明晰な文体、反俗精神がささえる洗練された人間風刺とエロチシズム。理想の現代語訳で甦るブルームズベリー・グループの代表作家が残した傑作群。H.G.ウェルズが絶賛した2大中篇小説を収録。

【著者紹介】
デイヴィッド ガーネット : 1892.3.9‐1981.2.17。イギリスの作家。文学の名門ガーネット家に生まれる。ロンドンの王立科学専門学校で植物学を専攻。第一次大戦が起きると良心的兵役拒否者としてヴァネッサ・ベルやダンカン・グラントと農耕生活にいそしみ、ブルームズベリー・グループの一員となった

池央耿 : 1940年東京都生れ。1964年国際基督教大学教養学部人文科学研究科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ペグ さん

    ディヴィッド ガーネットのデビュー作。好きだったのは「狐になった人妻」でした。突然、狐になってしまった妻を誰にも知られないように守り、愛し続ける夫の話ですが、こんな荒唐無稽な話なのに、読んでいる私は主人公と共に、殆ど違和感を覚えることも無しに右往左往してしまったのでした。ガーネットの発想と文章もさることながら、池 央耿氏の訳が本当に素晴らしいです!

  • コジ さん

    ★★★★☆ 「狐になった人妻」文字通り狐になった伴侶を愛し続けた男の半生を描いた物語。ある日突然狐になり、徐々に人としての振る舞いを忘れていく妻を悩みながらも愛し保護し続ける男。世間と交流を絶ち変人と噂されても愛を貫く姿に感動。「動物園に入った男」は恋人との痴話喧嘩から自ら動物園の見せ物になった男の話。こちらの主人公はイマイチ好感が持てなかった。当て付けでここまで極端な行動に出る人物。そこまでされても男を捨てきれない恋人。幾ら感動的に締められても感情移入不可。今も昔も周囲の目には奇異に映るが男女の仲か?

  • 二戸・カルピンチョ さん

    タイトル通りのことがありまして、ええ。奥さんが狐になった理由ははっきりしないのですが、はい。旦那さんが頑なに妻を愛そうと頑張ったんですよ、そうです狐の奥さんをです。いっそ気が触れた方が楽だったとは思いますがね、もちろん周囲は旦那さんは気が触れたと思ってますがね。うそのようなほんとのような、創造のお話です。

  • きりぱい さん

    『動物園に入った男』のみ。売り言葉に買い言葉で、あなたの言うことはわからないわ、猿並よ、動物園にでも入ればいいのよ、みたいな事を恋人に言われ、本当に手立てを講じて檻の中に入ってしまったクロマティ。難なくホモサピエンス、オスと展示され話題を呼ぶ状況も面白いけれど、二人の愛憎が移り変わるのも面白い。オチが平和だったので、『狐になった奥様』の本当の獣になってしまう妻への愛情の物語のほうがインパクトだったかなあ。

  • Mark.jr さん

    「狐になった人妻」は訳者も解説で書いてますが、徹底して旦那の心理に焦点を当てているのがミソでしょう。それによってカフカ的な奇妙な味を残しつつ、一途な愛を描いたラブストーリーにもなっています。状況は非現実的でも、生真面目な書き方と相まって(訳者も合わせてかなり格式ばった訳文にしてます)女性に振り回される男という古典的図式を浮かばせているのが、面白いです。一方「動物園に入った男」はこれまた痴情のもつれでそうなったのが、作者のシニカルな視点を感じます。ほら、動物になってなくても人間の心なんて分からないだろと。

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