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ISBN 10 : 4596725888
Content Description
黒い僧衣に白いベールを纏った乙女。
これが、我が妻となる娘か!
孤児のジリアンは無慈悲な伯父によって尼僧院に入れられた。
なじめないながらも、そこでの暮らしに慣れた頃、
彼女のもとを、ニコラス・ド・レーシと名乗る美男が訪ねてきた。
ド・レーシ家といえば、国じゅうに聞こえた大金持ちだけれど、
そんな人が、尼僧見習いの私にどんな用が?
「私たちは結婚するのだ。そなたに選択の余地はない」
聞けば、ジリアンの伯父が死に、国王の命により、
伯父の領地と隣のニコラスの領地を一つにするため結婚せよというのだ。
美しいけれど冷酷無情な彼の瞳には、なぜか蔑みの炎が揺れていた。
日が暮れ、ジリアンはそっと逃げ出そうと窓から飛び降りるが――
その姿を上階から見ていたのは、なんと‥‥ニコラスだった!
かつて深手を負ったニコラスはジリアンの伯父に見殺しにされた恨みがあり、もうこの世にいないその宿敵の血を引く彼女を妻にして、酷い扱いをしてやろうと考えます。そして夫婦の契りも結ばず、奥方としての役割も禁じますが、それで弱るジリアンではなく‥‥。
【著者紹介】
デボラ・シモンズ : 日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、絶大な人気を誇る作家。ディ・バラ家やド・レーシ家の面々を主人公に据えた中世の物語と、19世紀初頭の華やかな英国摂政期の物語を描き分ける。冒険とユーモア、謎とロマンスに満ちた作品は26カ国で出版され、世界中の女性たちに愛され続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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