デイヴィッド・スタサヴェージ

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民主主義の人類史 何が独裁と民主を分けるのか?

デイヴィッド・スタサヴェージ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622096597
ISBN 10 : 4622096595
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「わたしたちが今どこにいて、これからどこへ向かうのかを理解するためには、視界を広げてデモクラシーのディープ・ヒストリーdeep historyに目を向ける必要がある…わたしが疑問に思ったのは、なぜヨーロッパは中国や中東と比べて根本的に異なる政治軌道をたどってきたのか、ということだった…皮肉なことだが、ヨーロッパの後進性こそが、近代デモクラシーの起こる基盤となったのである…」ヒューロン族や中央アフリカなどの初期デモクラシー(民主)を、古代中国、メソポタミア、アステカのオートクラシー(専制)と比較することで、民主主義が生き残る条件を探究。さらには、なぜ初期デモクラシーがアングロ‐アメリカにおいて近代デモクラシーに変質したのかを明らかにする。壮大な人類学的スケールで民主主義の変貌を定量的に分析し、デモクラシーの未来をも描き出す。

目次 : 第1部 初期デモクラシー(「民衆による支配」の起源/ 初期デモクラシーは広範に存在した/ 弱い国家はデモクラシーを引き継いだ/ テクノロジーがデモクラシーを蝕むとき)/ 第2部 分岐(ヨーロッパでの代議制の発達/ 官僚機構による代替としての中国/ どのようにしてデモクラシーはイスラム世界から消えたのか/ デモクラシーと長期的な経済発展/ なぜイングランドは違っていたのか/ アメリカのデモクラシー、そして奴隷制/ 近代デモクラシーの広がり/ デモクラシーの実験は続く)

【著者紹介】
デイヴィッド・スタサヴェージ : ニューヨーク大学社会科学ディーン、および政治学部ジュリアス・シルヴァー教授。同大学のロースクールおよび歴史学部にも所属している。民主主義、不平等、税制などについて多数の論文がある

立木勝 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Shin

    しばらく読書メーターサボってたけど、海外赴任2年目に入って少し余裕も出て来たので再開。2024年の読書軸は「民主主義」にすることに(ひとまず)決定。特に気候変動対策でこれまでの自由主義、資本主義とは異なる方向へ「自らを」統治し直さなければならない現状を原理的な解があるのか?という問いに自分なりに答えたいと思っている。出発点はやはり歴史的観点から、ということで本書をKindleで購入。やや想定と異なったけど、民主主義が生まれ得る社会科学的パラメータが整理されていて興味深い。

  • izw

    民主主義を初期デモクラシーと近代デモクラシーに分け、先制のオートクラシーという3つの統治形態が、どのように発生し、どのように変化していったかを考察している。オートクラシーが成立するためには官僚制度が必須だとか、近代デモクラシーで特徴的なのが、選挙民が関与するのは選挙により代議員を選ぶだけで、代議員が委任に拘束されないことだというのはなるほどと思った。経済発展がデモクラシーと相関しているということはない。近代デモクラシーはまだ実験中で発展中だということで、これからどのように進化しているかを見守る必要がある。

  • Shori

    骨太。コテンラジオの民主主義編を聞いて感じた、近代デモクラシーは(普遍的に良いとされるものではなく)一種の信仰である、という感想が補強された。・初期デモクラシーは世界の多くの地域で見られたもので、欧州の発明ではない。特に支配者が民衆を必要とする時。・テクノロジーが官僚の監視を容易にしオートクラシー強化につながることもある。・官僚機構後進地域の欧州は代議制が発達↔︎中国は官僚国家の耐久性が高い。・委任に縛られないことがデモクラシー確立の鍵。英米。・現代は強い行政権力と市民の不信感というリスクに直面。

  • takao

    ふむ

  • Mary

    中国のような政治体制の方が民主主義国家よりも経済的に有利か――という議論を目にして危機感を覚えていたので読んでみた。民主主義や独裁主義の発展や衰退について、歴史を通して、欧州から米国、中国、中東、アフリカにいたるまで比較されている。わかったことは中国は歴史的に民主主義の地盤がなかったこと、そのため経済発展しても民主主義にならなかったことだ。中国をまねた政治体制を導入しても経済的に成功するどころか、国民の不幸を招くだけだ。著者の言う通り、万人が満たされる民主主義を維持する意識を高めることが必要だと思った。

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