デイヴィッド・グラン

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キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン インディアン連続怪死事件とfbiの誕生 ハヤカワ文庫nf

デイヴィッド・グラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150506032
ISBN 10 : 4150506035
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある先住民の死が二十数人に及ぶ連続怪死事件へと広がる。石油利権と人種差別が絡み合う歴史の暗部に迫る衝撃のノンフィクション

【著者紹介】
デイヴィッド・グラン : アメリカのジャーナリスト。1967年、ニューヨーク出身。“ニューヨーカー”のスタッフ・ライターを務める。ジョージ・ポーク賞ほか受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 燃えつきた棒

    20世紀初頭、オクラホマで暮らす先住民オセージ族の60人以上が命を奪われた「オセージ族連続怪死事件」を描いたマーティン・スコセッシ監督の映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の原作ノンフィクション。 1921年、オセージ族が「花殺し月」(フラワー・キリング・ムーン)と呼ぶ五月、オセージ族居住地に住むモリーの姉アナが失踪する。 さらに、その後オセージ族住民が被害者の殺人事件や変死が頻発する。/ 1890年代、オセージ族の保留地の地下で米国最大の石油層が発見され、彼らは巨額の富を手にした。→

  • バズリクソンズ

    1920年代アメリカという国で、いかに白人が権力を持っていて自由に行使し、ネイティブアメリカンを迫害し続けてきたかの記録がここにある。隠蔽、操作、虚偽など茶飯事で石油の利権を奪う為に何十人というオセージ族の人民を殺戮、当時明るみにならなかったのは、司法、行政の立場の人間も犯罪に加担して金を手にしていた事による。強欲と人種差別に塗れたアメリカの黒歴史に怒りがおさまらない。これほどまで先祖の命を奪われても、オセージ族の現代の子孫たちは前向きに生きる姿に模範となる人間性を垣間見る。この事件も氷山の一角に過ぎない

  • d3

    スコセッシ監督作品は鑑賞したあとで原作が読みたくなる。本作と同じく早川書房から出版されている「アイリッシュマン」のときもそうだった。長編の映画でたっぷりと描かれた世界を「もっと知りたい」と渇望してしまうからだ。そして原作が映画にほとんど反映されていることに驚愕する。 ネイティブ・アメリカンのオセージ族は5月を「花殺しの月」と呼ぶ。春に咲いた花々を覆い隠すように丈の長い草が生え、花を枯らしていくことを指している。 それはまるで大地に芽吹いていた文化を数と力で覆い隠した白人たちに似ているようだ。

  • 佐倉

    カンザスを追われ狩猟採集にも農耕にも適さないオクラホマにたどり着いたオセージ族。だが後にオクラホマがアメリカ最大の油田地帯となったことで莫大なリース料が入るようになる。豊かな生活を享受し始める彼らだが、1920年代から数年の間に24人ものオセージ族が怪死するという事件が起き始める。白人が先住民の財産を管理する後見人制度、州の自治体制が生んだ腐敗、インディアンを人と思わない白人の差別と様々な要素が絡み合う連続殺人事件。銃殺、毒殺、住宅の爆破……金のために人間はここまで冷酷になれるのかと思うとやり切れない。

  • カツ

    映画の原作本なので小説かと思っていたら骨太のノンフィクションだった。石油という利権の為に白人という侵略者がネイティブから土地・自由更には命まで搾取する。現在でもそうだろうが人種差別が過ぎる。米国の歴史の闇に光を当てた力作だと思う。映画も観たくなった。ちなみにFBI創設のきっかけとなった事件との事。

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